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4.27 無肥料連作栽培栽培4年目のイチゴの初生りを食す [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 一昨日のこと、畑へ行ってイチゴの畝を見回ったら、色付き始めたものがけっこうあった。刻み藁を昨年の秋に敷いたが、古くなっており、それが生ったイチゴにくっ付かないよう、10日ほど前に新しい刻み藁を株元に小々追加して敷き込んだ。そのときは実が小さかったものの、一部が大きく膨らみ、色付いてきたのである。
 明日明後日は雨の予報である。雨後のイチゴはどうしても水っぽくなる。そこで、今日のお昼に、完熟したものがどれだけか採れないかと思い、探してみたところ、10個強が収穫できた。くずっぽいものを摘まみ食いしてみると、実に甘くておいしい。初物であることもあるが、ここのところ10日ほど雨なしだから、濃厚さが増しているからである。
 初生りの記録は2013年から取っているが、一番早かった3年前の4月29日より2日早い。たいてい5月3、4日前後であるが、今年はこんなに早くなったのは、3月下旬から4月上旬の高温の影響だろうか。
 ところで、例年、色み初めは、鳥にほとんど全部食べられてしまう。人間様同様に初物を食いたがる鳥である、そう思っていた。でも、例年、1週間か10日すると、あまり突かなくなるから、防鳥ネットを掛けるまでのことはなく済んで
 ところが、今年は鳥に全く突かれていない。どうしたことだろう。不思議だ。でも、これは実に有り難いことだ。この先もずっとそうあってほしいと願っているところです。
 
 2018年(一部2017年)から大方の野菜を無肥料連作栽培に取り組み、イチゴも2017年秋の苗植え付けからそうしている。もう3年にもなる。慣行農法(施肥栽培)では、イチゴは連作障害が出やすい(年々収穫が落ち、病気もくる)から、絶対避けよ、という。でも、炭素循環農法を基本とした無肥料連作栽培に取り組んでいるのだが、今のところ収穫減もなければ病気もない。
 他の野菜は無肥料連作にすると、育ちが悪かったり、収穫が落ちたりするものが多い。でも、うちのイチゴは“腹減った~”という素振りは全く見せない。“餌なし”(ただし敷いた刻み藁は土壌還元される)でイキイキ元気に育ち、実もいっぱい付けてくれる。不思議なものである。
 なお、2019-20年:無肥料連作3年目からは、優良株を畝の所々に概ね1m間隔で10株ほど残し、これを親株とし、ランナーを畝全体に走らせ、数多く活着した子株のなかから概ね等間隔になるよう子株を残し、他を除去するというやり方をとることとした。一部移植せねばならないが、放任栽培に限りなく近いやり方である。
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4.26 畑がよく乾いていて草叩きが楽だ [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 間もなく夏野菜苗の植え付けをせねばならない。昨日今日でそうしようかとも思っていたが、週間予報では今日明日の朝は冷え込む(8℃)とのことで、1週間先送りした。
 そこで、今日は、夏野菜苗の植え付け畝の草叩きを行った。ずっと先にしか植え付けない畝もあるが、ついでだから、草が多く生えている畝はそうした。
 まず、菊菜であるが、これは随分と背が伸びて花が咲いており、草刈機を使うしかない。そして、せっかく草刈機を持ち出したのだから、所々畝の法尻などに生えている根張りがすごい雑草も草刈機で根元から刈り取る。こうしておけば、テンワで行う草叩きが楽になるというもの。
 ここ8日間はずっと天気が良く、畑がよく乾いている。テンワで軽く削るだけで雑草を簡単に処理できる。力が要らない。加えて、いつもなら根張りがすごい雑草もテンワで叩くのだが、今日は草刈機で刈ってあるから、軽く払い退けるだけであり、なおさら楽に作業できる。明日も晴れるから、削った雑草も枯れてくれることだろう。
 隣の畑の方は、こまめに草叩きしてみえるから、雑草1本ない。うちの畑は、どちらかというと雑草と共生させているから、夏場には雑草だらけとなるが、今日の作業により、随分とお隣さんに近付いた。
 多少は雑草があったほうが土壌細菌が健全化するから、そうていねいに草叩きしなくてもいいのだが、小生の体に余力があれば、少しは畑を小ぎれいにするため、今日のように草叩きしておこうと考えているところである。余力がなくなれば、草ぼうぼうで放っておくことになるのだが、それまでにうちの畑に合った自然農法のやり方を会得したいものだ。

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4.21 味もそっけもないアスパラガスだが [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 広い畑の守りに手を焼き、楽をしよう、楽をしようと、無肥料栽培はじめ、あれこれ画策してきているのだが、2年前から始めたアスパラガスの栽培が一番楽できる。
 いったん畝を作って苗を植え付けておけば、10年はそのままで、毎年同じように収穫できるという。それを知ったのが、2年前の70歳の時であった。
 10年ほったらかしにすると、小生は80歳になる。80歳になって畝を掘り返し、根っこを株分けして植え直せば、また10年は毎年同じように収穫できるということになるのだから、80歳になったときに、その作業をやるかどうか、だ。いや、面倒だから収穫量が落ちてもいいので、小生の寿命が尽きるまでそのままにしておく、そのほうが楽で、そうなりそうな感がする。
 アスパラガスは乾燥に弱いから、夏場は敷き藁しておくといいとのことで、栽培を始めた2年前に、枯草や刻み藁をどっさり被せておき、年に2回ぐらいはそれを追加して行った。それでも、雑草は生える。畝の峰あたりは手で草引きし、畝の法面はテンワで削り上げる。でも、だんだん覆いが分厚くなって、雑草の生え方も減ってきたから管理が楽になった。
 アスパラガスは夏の終わりには、人の背丈以上に伸びて、風で倒れるから、丈夫な支柱を幾本か差して、麻紐(ビニール紐に比べ高価だが、けっこう長持ちするし、土に還る)を張り巡らせる。この管理も必要だが、支柱は差しっぱなしにしておけばよく、麻紐を張るのも年に1回で済む。
 晩秋には枯れるから、株元から刈り取って、隣のヤーコンの畝間に放っておく。
 後は、収穫の時期が来たら、数日ごとに鎌で刈り取って収穫すればいい。昨年秋に初収穫を少々行ったが、株の勢いがついてきたので、今夏から本格的な収穫をすることとし、もう3回収穫した。 味もそっけもないアスパラガスだが、少々歯茎にガタが来た小生の歯にはやさしい。野菜をたんと食わねばいかんから、これも小生の体のご馳走となる。有り難くいただこうじゃないか。
 ところで、アスパラガスの栽培に当たっては完全無肥料とした。前作のヤーコン(6畝のうち1畝をアスパラガス1畝と山芋1畝に作り直し)も無肥料だったから、アスパラガスの畝には肥料は一切入っていない。2年前は、原則無肥料を貫徹したいという一念でもって、そうしたのである。
 でも、考えてみるに、施肥栽培であっても畝は10年そのままほったらかしにしておけるし、単に肥料を振るだけであるのだから、何も無肥料栽培(これがうまくいけば、畝をいじらなくとも連作できる)にこだわらなくても、手間は一緒で済むじゃないか。先日、それに気が付いた。加えて、施肥栽培のほうが育ちがいいに決まっている。
 今度、畑に行ったとき、肥料を振ってやろう。もっとも化学肥料ではなくて有機肥料だ。化学肥料ではなくて有機肥料にすると、たいていの野菜は甘味が出る。それを期待しよう。今夏はかなりの収穫が期待できそうだから、味もそっけもないアスパラガスではそのうち飽きがくる。なんせ約10mの畝に20株もアスパラガスが植わっているんだもの。


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2019年に宇宙芋の栽培に再度取り組むことにするも… [栽培中止野菜・果物・果樹]

 2016年12月に、宇宙芋なるものを知人からいただいた。芋は芋でも地下にできるのではなく、山芋同様に「むかご」として地上に生る、でかい芋(むかご)である。
 おでんの具として鍋に入れて食べたところ、ジャガイモと代わらぬ味がした。(ただし、女房が言うには、ツルツル滑って皮むきに手こずると不満顔であった。)
 宇宙芋の料理法は他にもいろいろあるようで、面白い芋(むかご)である。
 ネット検索したら次のとおり。
・ 収穫
 ムカゴを軽くひねるようにして収穫します。霜が降りる直前が収穫のベストタイミングとなりますので、日の最低気温が5℃になる前に収穫しておきましょう。早すぎるとムカゴの皮を剥いても緑色の未熟状態、遅すぎると霜害で腐りやすくなってしまいます。
 地中の芋も同時に収穫しましょう。
・食べ方
 ムカゴの皮を厚めにむいて利用します。炊き込みごはん、けんちん汁、コロッケ、カレーなどに。ジャガイモやサトイモのように利用します。
 地中のいもはとろろ汁や磯部揚げなどに。ヤマイモと同様の使い方で利用できますがヤマイモほどの粘りはでませんので、とろろご飯としては物足りないかもしれません。
・ムカゴの保存
 収穫したムカゴは翌年の種ムカゴにすることができます。小さなミカンくらいの大きさのものが種ムカゴとして使いやすいです。
 霜害を避けるため10℃以上で越冬させるようにしましょう。発泡スチロールやダンボールなどの断熱性のある容器の中にモミガラ・新聞紙などを入れてムカゴを埋め込み、人の生活圏内の高い位置(冷蔵庫の上など)に置いておきます。
 地中のイモは越冬用としては不向きですのでムカゴを越冬させましょう。

 いただいた宇宙芋のうち、小さなものを3個残し、これを種芋にして2017年に栽培に取り組むことにしたが、冷え込みに弱く凍みてしまってダメであった。
 そこで、2019年に種芋を購入し、栽培に着手。場所は、葉っぱを全部ちぎり取った椿の木にツルを這わせることとした。まずまずの成果を得た。
 翌2020年は無肥料栽培で、ゴーヤとは反対側のミニビニールハウスの枠にツルを這わせることにした。そうしたところ、チョウ不作。食用に回す分はゼロで、全て種芋に。
 2021年は、再び椿の木の株元に栽培場所を戻すも、晩秋には伐採する予定であり、宇宙芋の栽培は、今年限りとなろう。
 以下、時系列にしたがって栽培記録を残しておく。

<2017年>
(3月31日)
 宇宙芋の栽培場所を決めねばならない。ネット検索してみると、随分と背高くうっそうと生い茂るようであるから、どこかにツルを這わせねばならぬ。
 参考としたサイトは次のもの。
 http://ameblo.jp/maroo-maro/entry-11842592072.html 
 http://usamimicook.blog.fc2.com/blog-entry-32.html
 さて、どこに植えようか。
 南庭をぶどう園にしたから、その角に生えている大きな椿の木が邪魔になり、来年あたりには伐採しようと考えていたが、ここに宇宙芋のツルを這わせるとちょうど良い。
 そこで、今日、椿の木の上部を切り取り、最上部に少しだけ小枝を残し、それ以外の小枝は全部払うことにした。これで、幹が支柱になり、大きい枝にツルが広く這うことが可能となろう。
 次に、椿の木の幹の一角(南東側)をツルハシで掘り、根切りして堆肥を入れ、植え付け準備を完成させた。
 時期が来たら、芋を植え付けてやれば、あとは放っておけばよかろうというものだ。

 山芋のむかごと一緒に保存しておいた宇宙芋を手にしたら、水気が飛んだ(凍みた?)のであろう、少々柔らかくなっていた。植え付け時期をネット検索すると様々であったが、4月15日に里芋を芽だし育苗床に植え付けすることにしているから、同日、植付けすることとしよう。
(4月15日)
 宇宙芋はどうやら真冬の低温で凍みた感がする。山芋のむかごと違って低温に弱いようだ。ダメモトで所定の位置に埋め込んでおいたが。→(後日追記:ダメであった。)

<2018年>
 今季は友人から宇宙芋がいただけなかったので、栽培見送り。

<2019年>
(2月17日)
 先日、宇宙芋をネット注文し、今日、早めに植え付け場所づくり。
 2017年に予定した位置とし、椿の木にツルをはわせることとし、椿の木の小枝や葉を全部除去。椿の木の株元付近から南に草木灰を振り、周辺をツルハシで叩き、太い根を一部掘り出すとともに、ある程度深く耕す。予定位置の東半分にマンホールがあったので、少々西側もツルハシで耕す。
 どれだけか土盛りできたが、少々低いので、堆肥場の半分堆肥化しかかったものを被せておいた。これにて、植え付け準備が一先ず完了。
(4月28日)
 植え付け予定場所に雑草がかなり生え、3月終りと今日、草叩きした。
 椿の木の株元近くに20cm間隔で3個並べ、その外側に2個並べ、購入したむかご5個をミニ支柱を立てながら埋め込み。
(6月19日)
 なかなか発芽しなかったが、6月(5月下旬?)になってから次々と発芽。
 発芽次第順次支柱を差し込み、椿の木にツルがはうようもたしかける。
 ざっと雑草を引き、草マルチにし、雑草抑え。
(8月12日)
 ツルがどんどん伸び、はわせた椿の木から隣の梅の木に伸びていったツルがあり、それは外して椿の木に戻す。1株にツル1本といった感じで、ネットで見た写真のようにうっそうと生茂るには程遠い状態。
(10月1日)
 その後、順調に生育し、椿の木から隣の樹木(梅とは別)へとツルが這って行き、葉っぱもでかくなった。大きなむかごが所々に生っているのを発見。
(12月11日)
 まだ葉っぱが青々しており、収穫はもっと先かと思ったが、もう時期が来たようだ。
(12月16日)
 葉っぱが部分的に黄色くなってきた。今日、全部収穫。ちょうどいい時期なのだろう、簡単にポロリと取れる。最大で1個200g程度か。100g弱以上のものが5株で20個ぐらいか。
 1個50gほどのものを数個、種芋にすることとした。それ以下の大きさのもの20個ほどは捨てる。
(12月18日)
 宇宙芋のむかごは冬季に凍みやすいようであり、少しは暖かい所を探し、店の2階の居室の第2冷蔵庫の上に置くとととした。種にするむかご6個(1個50gほどのもの)を発泡スチロール箱に入れ、蓋をせず。
(12月23日)
 来年はどこで栽培しようか。1案として「地中のイモは越冬用としては不向き」とあるが、掘り出さないでそのままとし、凍み防止に枯草を厚く掛けておいた。これが春に発芽してくれれば世話ない。
 2案として、ミニビニールハウス(ハウスとしては使わず、南面はゴーヤのツルを這わせる)の北面で、むかごを植え付けることとする。そのために、ハウス内側を深く掘り、枯草を4重に敷き込んでおいた。

<2020年>
 2年目栽培の今年。昨年栽培の椿の木周りに「地中のイモは越冬用としては不向き」とあるが、掘り出さないでそのままとし、凍み防止に枯草を厚く掛けておいたから、これはそのままとし、初夏に発芽してくれれば、昨年同様に育てる。
 もう1箇所、ミニビニールハウス(ハウスとしては使わず、南面はゴーヤのツルを這わせる)の北面で、むかごを植え付けることとする。
<ミニビニールハウス北面での栽培>
(4月29日)
 昨年12月下旬に、ハウス内側を深く掘り、枯草を4重に敷き込んでおいた。 
 今日は、畑起こしもどき(スコップを10cm間隔で差し込み、前方へ少し押し、空気を入れ、土をほぐす)をしながら、牡蠣殻粉末(石灰代わり)を入れ込む。ここは元々樹木が植わっていた場所で、長年そのままにしてあり、土がやせていると思われるが、ここのところ何もかも無肥料栽培をしているから、肥料は何も入れずに栽培を試みることとした。
 冷蔵庫の上に保管しておいた7個とも全く凍みておらず、芽が出かかっていた。
 それを深さ3cmほどの所に等間隔(30cm弱)に埋め、枯草で覆い。
(5月27日)
 先日、ミニビニールハウス北面に漁網を張っておいた。全て芽吹き、ツルが60cmほどになっている。短い支柱を株元に差し、ネットに誘導。
(11月17日)
 その後、ツルは伸びに伸び、横に這わせたりしたが、1本は隣のしだれ梅の上に這う。一部まだ葉が青々しているが撤去。漁網に絡みついているものが多く、てこずる。
 しかい、収穫量は皆無に等しい。最大のもので1個30g程度のもの。種用に10g以上のものを8個残して捨てる。ゴーヤ同様に肥料を欲しがる宇宙芋だ。
 土壌改良を十分にしたつもりだが、ミニビニールハウス南面のゴーヤと同様にチョウ不作となったのはなぜだろう。ここは、わけのわからぬ草花が植えっ放しで放置してあったところであり、土が相当にやせているからか。
<昨年の場所で放任栽培>
 昨年の種芋を埋めたままにし、枯草で厚く覆っておいたが、発芽せず。

<2021年>
(2020年11月22日)
 今年初めて作付けしたミニビニールハウス内での栽培は全くの不作で終わり、今年も次のとおり土壌改良した。
 昨年ほどの深掘りではないが、ビッチュウで土を除け、枯草と蛎殻粉末を入れ込みながら埋め戻し、畝幅が広いから鍬で淵を削り土盛しておいた。
 なお、掘ったとき、宇宙芋の種芋が出てきたが、小さいので捨てた。
(2021年4月19日)
 以上のとおり予定したが、宇宙芋は女房に見放され、その貰い手がなく、この場所もゴーヤ栽培とし、宇宙芋は初年度の椿の木の周りに変更。
 単に穴を掘り、無肥料で地中5cmほどの深さに埋め込み。秋に収穫できたときに貰っていただける人がいたら差し上げよう。もっとも、無肥料では大して収穫できないだろうが。
 残念ながら、宇宙芋は、たぶん今年限りの栽培となろう。

4.19 ネギ坊主が出たネギを再生させる [ファーマーの“一日一楽”日記]

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 当地特産の「徳田ねぎ」。毎年、須賀前の畑で2畝(1畝約10m)、自宅前の畑で4畝(1畝約5m)で連作して有機肥料栽培している。ネギは肥料を使っても連作できるから有り難い。他のほとんどの野菜は無肥料・連作栽培に挑戦しているから、ネギも連作するしかないのである。
 なぜネギだけ有機肥料栽培するかというと、「徳田ねぎ」は当地の土壌に合っており、良品が作れるし、こだわりの有機肥料栽培(肥料控え目)をすると、より味が良くなり、多くの人に喜ばれる、小生自慢のネギにつき、農法を変えたくないからだ。
 自慢話はこれくらいにして、11月以降、順次収穫するも、自宅前の畑で1畝(約20株)が残ってしまった。どの株も既にネギ坊主が出ている。もう食用に適さない。
 5株は種取り用残し、6月にネギ坊主からネギ種を採集するのだが、例年、今頃に種取り用のネギを残して、皆、処分していた。
 でも、今年は、ネギ坊主が出たネギを再生させることにした。これはお隣りの畑の方がたしかやってみえたように思うが、新家(分家)が過去にやられたのを見て覚えているのかもしれない。いずれにしても、これは可能だ。
 今頃、地上部を少し残して刈り取ると、新しい葉が伸びてきて、再生するのである。ニラと一緒だ。ニラは葉っぱだけを利用するが、ネギの場合、白根も利用するのだが、再生ネギは白根も利用できるかどうかは小生は知らない。
 物は試し、今年初めて行う再生ネギづくり。そのうちグングン伸びてくるだろうから、少なくとも青葉を薬味ネギに使うことにする。
 というのは、昨年、今頃ネギ苗を仮伏せしたときに余ったクズ苗を夏野菜畝の株間に植えて薬味ネギにしようと思ったのだが、なかなか成育せず、秋になってやっと使えるようになっただけであるから、ネギ坊主が出たものをお盆頃までそのままにしておいても、後作(ネギの本伏せ)に支障ないからである。
 こんなこと何年も前から承知していたはずなのだが、毎年、今頃にネギの仮伏せをするのだが、そのときにネギ坊主が出た余り物のネギを処分する癖がついてしまっているから、ネギ再生まで頭が回らなかったのである。
 いったんしっかり身に付いた習慣というものは、考えることをしなくなるもんだなあ。
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4.12 絹さやエンドウの収穫が間もなくピークに [ファーマーの“一日一楽”日記]

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 毎年、須賀前の畑に1畝栽培する絹さやエンドウ。3、4年前からネギ以外の野菜は連作・無肥料栽培しているが、女房が大好物である絹さやエンドウは極端に連作を嫌い、失敗してはいかんから、無肥料としたものの、4年ローテ―ション(本当は5、6年空けよと言うが3年空け)で作付けしている。
 エンドウはマメ科であるから肥料はさほど欲しがらず、無肥料で十分いける。初期にある程度土壌改良せねばならないが、無肥料栽培3年目の今年は慣行農法時とほとんど大差ないほどに生りがいい感じがする。どうやら土壌細菌が適正な状態に近づいているようである。
 さて、絹さやエンドウに限らず、たぶんエンドウ全般に言えることだと思うが、年によって収穫時期が大きくずれる。2001年から記録を取っているのだが、収穫ピークが最も遅れたのは2013年で、5月18日であり、初生りも4月28日と遅かった。逆に今までで収穫ピークが一番早かったのは2002年の4月24日である。
 今年はどうかというと、初生りは4月2日で、昨年と同じく最早を記録した。そして、今日から収穫量がグーンと増え、ピークは近い。こうなると、今年は過去最早の収穫ピークを迎えることになろうか。
 植物の開花時期は面白い。日照時間の変化を感じ取って毎年同じ時期に開花するものもあれば、開花前の1、2か月の気温に影響されるものもある。その両方の影響を受けるものもあることだろう。そして、一気に開花するのか、少しずつ開花するのか、それも種によって違う。加えて、実が生育する期間は気温に左右されるものもあれば、そうでないものもある。
 さて、絹さやエンドウだが、当地では3、4月(特に4月)の気温に大きく影響される。開花はさほど気温に影響されない感がするが、花が散って実が付き、それが生育には大きく気温が影響する。日々の気温で生育がストップしたり、グーンと大きくなったり、一気に実が膨らんだりするのである。
 去年もそうだったが、まれにみる暖冬・暖春で、開花が若干早まったであろうし、実の初期生育が良く、初生りが早かった。この先、高温傾向だと、やっかいなことになる。一気に実が膨らみ、バカ採れが数日続き、スッと終わってしまう。逆に低温傾向だと2週間程度コンスタントに採れるのである。
 ここのところ天気が良く、暖かかったから、今日の収穫がグーンと増えたのであろう。明日は雨で、この先1週間の最高気温は平年並みかそれ以下のようであるから、一気に実ることはない。コンスタントに隔日で収穫が続くこととなろう。有り難い。
 ところで、昨年、絹さやエンドウがピークになったとき、息子の嫁さんの実家(鹿児島)へ、うちで採れた絹さやエンドウを送ったら、この品種のものは食べたことがないから、少々ある畑で栽培したいので種を送ってほしいと頼まれ、昨秋に送った。そうしたところ、3月に収穫でき、3月末にはもう終わってしまったという報告を得た。岐阜よりずっと暖かい鹿児島である。やはり絹さやエンドウは気温に大きく影響を受けるもんだ。それにしても、その早さにはビックリさせられた。 
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ヨモギの栽培 [野草・山菜]

 ヨモギはあれこれ料理して食べられる野菜である。特にてんぷらにすると、タラの芽に負けず劣らずうまい。子どもの頃は、道路端、田畑の土手、といった所にヨモギがそこら中に生えていたのだが、それを見かけなくなって久しい。近年、こうした所は雑草を処理するために、年に2、3回、役場がそしてお百姓さんが草刈機で草刈りをするのだが、これだけであればヨモギが絶えることはなかろうものの、併せて除草剤を撒いたりする。
 こうなると、何もかも絶えてしまう。といっても、土中で眠っている雑草の種や、どこからか飛んできた雑草の種でもって、翌年も雑草まるけになってしまい、草刈機や噴霧器を繰り返し出動させねばならないが。
 ところが、ヨモギは地下茎で増えていくのだから、除草剤を撒くと地下茎までやられてしまい、再生できなくなり、絶滅する。よって、最近はヨモギをあまり見かけなくなった。
 でも、2か所の畑(いずれも新家の畑)の土手にヨモギが自生しているのを2019年に発見し、自宅の畑(菊畝)で栽培することにした。

<2021年>
(4月11日)
 ヨモギが納屋の排水路際に群生する状態になった。ほんの少々摘んでてんぷらに。

<2020年>
(1月2日)
 米糠が余ったので、ヨモギが生えているあたりにも米糠をばら撒く。
(5月4日)
 菊畝の雑草が激しいので、ざっと草引き。埋もれていたヨモギがけっこう見つかった。随分と広がった感がする。そのうち、てんぷらにして食したいものだ。→食べず。

<2019年>
(5月5日)
 今年、栽培種のタラの過半が枯れてしまい、タラの芽がどれだけも採れなかった。そこで、ヨモギを採ってきて、これもてんぷらにした。そうしたところ、実にうまかった。
 それが生えていたのは、自宅の斜め前のうちの休耕田に隣接する新家(分家)さんの畑の土手。たった1か所、かたまって生えていたのを知っていたからだ。
 そして、須賀前の田んぼ、ここはうちの田んぼと新家さんの田んぼがつながっており、今年から休耕することになったから、道路際の土手と共に、隣接する新家さんの畑の土手も小生が草刈りをしてやることになったのだが、先日、草刈機で畑の土手の雑草を刈っていて、ヨモギが所々に生えているのを知った。
 こうなると、そのヨモギを一部掘り取って、うちの畑のどこかへ移植し、栽培したくなった。そこで、今日、ヨモギが生えている所数か所からその一部をテボで掘り取って、自宅へ持ってきた。
 さて、どこに植えようか。空いている所といえば、菊とホウズキの畝(といっても単なる余剰地)ぐらいなものだ。そこで、ここに3箇所、あちらに3箇所、と植え付け、周りに枯草を敷き詰め、水やりして終了。
 これから先、地下茎が順次伸びていって、大きくヨモギが広がってくれるのを楽しみにしていよう。
(11月13日)
 夏の間は枯れてしまったのであろう、見かけなかったが、晩秋には芽吹いてきていた。雑草まみれの菊畝であるが、ヨモギが負けずに育っている。

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