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紫ナスの無肥料栽培 [紫ナス]

(2023年からは別ページ→紫ナスの手抜き栽培

 2017年春に自然農法「たんじゅん農」を知り、2018年から無肥料栽培に挑戦することとした。ナスは連作障害が出るから5年空けよと言われるが連作にも挑戦したい。なお、ナスは収穫期間が長いので、一毛作でいく。
※ナスの特徴:水を欲しがるから低い畝とすること
 なお、従前の輪作・有機肥料栽培いついては「紫ナスの輪作・有機肥料栽培」に記事を残す。

<2022年>
 昨年初めて半畝を接木苗で紫ナスを栽培したら、無肥料でも好成績を収めた。今年も接木苗とするが、1畝全部はいらないから、南4割ほどは夏キャベツとし、中ほどから北のほうに接木苗の紫ナスを栽培することとする。
(3月14日)
 株の根っこを極力残すべく、鎌で株を掘り出す。株の残骸や畝に積み置いた枝は西隣りのアスパラガス畝に退ける。雑草がけっこう生えてきているので、草叩き。
(4月11日)
 スコップで畑起こしもどき(10cmピッチでスコップを差し込み、前へ少し押す) 
(4月24日)
 接木苗(千両二号)苗を昨日購入し、本日植え付け。南のほうは夏キャベツを4株定植済みであるから、その隣から北の端まで8株植え付け、程よい株間となった。
 今年は、たいていの夏野菜の植え付け時には、牛糞堆肥を植え付け穴に入れるのだが、昨年、接木ナスは無肥料で十分に育ったから、昨年どおり無肥料とした。
(4月25日)
 本日、支柱差し。株際に細い支柱を差し、軽く結わい付け。
(4月30日)
 ネキリムシに株元を1本食いちぎられていた。早速苗購入し、植え付けし直し。
(5月11日)
 畝全体の草叩き
(5月23日)
 下方の脇芽欠き、仮支柱を外し本支柱を差し、結わい付け直し。
(6月4日)
 成育はよく、少々遅れたが初生りを収穫5個。間もなく1個。2株はずっと先。
(6月12日)
 1株は生育が悪いが、他の株は初生りまたは2番生りを今日収穫。調子いい。
 補助支柱(最初の支柱より短い)を1株に2~3本差し込み。
(6月26日)
 まだ樹体はさほど大きくないが順調に収穫中。補助支柱追加差し、結わい付け。
(7月24日)
 7月10日頃からだろうか、どんどん生りだし、食べきれない。今日あたり一息ついた感がする。樹体はまだまだ大きくなり、今日、補助支柱追加差し。
(8月1日)
 収穫は確実に行っているが、非常に調子いい。これが無肥料かと不思議になるほど。
 株間のショウガ周りの雑草が伸びてきているので、紫ナスの畝全体の草叩きを行なう。特にショウガ周りを念入りに。
(8月15日)
 ひび割れなど不良が目立ちだしたが、まだまだ順調に収穫できている。評価★★★★☆
 畝間と法面を草刈機でざっと草刈り。
(9月5日)
 9月に入って生りが少々悪くなったが、少し小さ目で隔日収穫中。
 畝間を草刈機でざっと草刈りし、畝の草引き。
(9月26日)
 少し涼しくなり、実が膨らまなくなった。小さ目のものを収穫。
(10月14日)
 もう終わりそう。元気なのは1、2本。3日に1回、小さ目のものを収穫。
(10月21日)
 今日は小さな物を2個収穫できただけ。もう終わりだ。
(10月30日)
 小さなものを最終収穫。草刈機で刈り取り、残骸はヤーコンの畝間へ。

<2021年>
(4月15日)
 4月初めに草刈機でざっと草刈り。今日、スコップで畑起こしもどき(10cmピッチでスコップを差し込み、前へ少し押す)。
(4月30日)
 接木ナス苗(千両2号と中長ナス)各3ポットと普通苗6ポットを花屋さんで購入。
 ナスの連作・無肥料栽培が不作続きなのは、連作が原因か、無肥料が原因か、そのどちらの影響が大きいかを見るために、半分を接木苗(連作に耐える)とした次第。
(5月3日:購入苗定植)
 テンワで草叩きと削り上げをし、畝整形。購入苗12株を定植。支柱を各1本差し、軽く結わい付け。北から千両2号接木、中長ナス接木、普通苗の順。
 なお、苗は、植え付け直前に軽く散水後、竹酢液400倍散をポットの上から少々与えた。(竹酢液が土にしみ出すであろうから、これでもって土壌細菌の活性化を図る。)
(6月13日)
 接木苗は生育がいい。普通苗は昨年同様に生育が悪い。
 接木苗に支柱を斜めに2本ずつ差し、下のほうの芽欠きをした。
(6月23日)
 接木苗は生育が良く、今日、大半の株から初生りを収穫。少々遅すぎ。
 普通苗は1株以外はとんと生育が悪く、生長の負担となるから、生っている実を除去。
(6月26日)
 株周りを手で草引きし、テンワで草叩き、削り上げ。
(6月27日)
 出来のいい普通苗から1個初収穫。接木苗から3個を収穫。
(7月3日)
 接木苗からその後数個収穫。隣の畑の方には随分と負けるが、接木苗は調子いい。
 接木苗に小支柱を足し込みながら、枝を結わい付け。
(7月11日)
 調子良く収穫できているが、今日数個収穫するも1個以外は鳥にかなり突かれていた。
(7月20日)
 その後の鳥害はなく、順調に収穫できている。
 枝が伸びたので、支柱の先端に結わい付けたり、支柱を追加して結わい付け。
(7月25日)
 接木ナスは調子良く収穫できているが、普通苗は初生り収穫以来さっぱり。
 畝間と法面をざっと草刈り機で草刈り。
(8月1日)
 最盛期だろうか、接木ナスは隔日収穫で毎回10個ほど収穫。普通苗はさっぱり。
(8月8日)
 草刈機で畝間、法面の草刈り。
(8月24日)
 接木ナスは元気そのもの。ただし、尻が黄変しだしたものが出てきた。ひどいものは小さいうちに処分。隔日で毎回10個近くの収穫。評価★★★★☆
 普通苗のナスは今年も生育がとんと悪く、草刈機で刈り取り処分。例年、一毛作だが、ここには冬野菜を作付け予定。評価☆☆☆☆☆
(10月21、23日)
 接木ナスはまだまだ元気そのもの。尻の黄変も大したことない。ただし、4日前から冷え込むようになり、実の生育速度はガクンと落ち、小さ目のものも収穫。もう終わりだ。
(10月27日)
 もう実が大きくなることもなくなり、一部枯れだした。小さなものを収穫し、終了。
(11月7日)
 小さなものを4個収穫し、残骸処理。細かく枝を切り、畝に積み置く。
 
<2020年>
(3月31日)
 秋以来そのままにしていた昨年のトマト畝を3月16日にざっと草刈機(紐タイプ)で草刈りした。
 今日は、畑起こしもどきをしながら、牡蠣殻粉末&草木灰を適量入れ込む。微肥料栽培となるが、これで生育がよくならないだろうか。なお、草木灰が底を突き、北のほう3分の1程度しか草木灰は入らなかった。よって、栽培比較ができ、好都合となった。→全体に生育不良で効果分らず。
(4月27日)
 昨日JAで苗を購入。今日、南半分に「水なす」6株、北半分に「黒陽」6株定植。
 まず、雑草がけっこう生えているので、テンワで草叩きをし、削り上げ。
 等間隔に並べ、手で穴を掘り、植え付け。枯れ草がけっこう乗っていたので、半分は峰に埋め込み、半分は株周りに寄せ、苗のぐらつき防止と株周りの草抑え。
(5月3日)
 ずっと雨なしで少々ぐったりしだした。そこで水やり。
 一番北の苗は、芽に病気が着いたみたいで、芽をちぎり捨てる。
(5月4日)
 1株がネキリムシ被害に遭い、食いちぎられていた。JAで苗を購入し、再定植。また、一番北の不良苗は、一番南の淵に植え替え、これもJAで苗を購入し、再定植。
(6月1日)
 その後もネキリムシ被害が1本あり、そこは欠損のまま放置。
 草刈機(紐タイプ)で畝の法面と畝間をざっと草刈り。
(6月6日)
 雑草が目立ちだした。株周りを手で草引きし、畝全体をテンワで草叩き。
(6月15日)
 3本支柱立て。株周りの雑草を大雑把に引く。
(6月21日)
 本日、一番生りを半分の株から初収穫。今のところ去年より育ちがいい。
(7月5日)
 畝の法面・畝間を草刈機(紐タイプ)で草刈りし、草引き。生育はパッとしない。
(7月12日)
 久しぶりに4個収穫。多少は生育し、垂れ下がり枝をビニール紐で引っ張り。
 北のほう4株に木灰を散布し、その効果のほどを比較実験.→効果なし。
(8月3日)
 今年は梅雨の長雨と梅雨明けが遅れて、ナスに好都合であろうが、生育は依然としてパッとしない。時々1、2個の収穫。雑草が繁茂しだしたので、鎌でざっと草刈り。
(9月9日)
 雑草に負けそうで、先日ざっと草刈機で草刈りし、今日は鎌で草刈りした。
 その後も生育はほとんどない。実もほとんど収穫できず。評価☆☆☆☆☆
(10月5日)
 本日、撤去し、処分。処分先はヤーコンの畝間。
 なお、例年、紫ナスは一毛作としていたが、十六豆第2弾の後に予定していたブロッコリー&カリフラワーの第3弾が、十六豆がまだ生るから苗を植えられず、紫ナスが例年より早く終わったので、急きょここにそれらを植えることにした。
 畝の草叩きをし、叩いた雑草は隣のアスパラガス畝に。スコップで畑起こしもどきをし、蛎殻粉末を入れ込み、土を均して、直ぐにブロッコリー&カリフラワーの第3弾苗を定植。

<2019年>
(4月21日)
 連作するから、昨年の10~11月に畝を整備してある。枯草で覆われているから、たいして草は生えていないが、今日、草刈り機でざっと草刈り。
 コンパニオンプランツとして、小さなネギ苗の残りを2、30cm間隔で3本ずつ法面の下のほうに植えこんでおいた。なお、ネギ苗を植える辺りは丁寧に草引き。
(4月25日)
 JA売店で「トゲなし千両2号」を12株買う。
(4月28日)
 本日、定植。昨年の畝で連作、無肥料栽培。ただし、今年は1畝全部の作付けだが、去年は畝の半分(半分は枝豆)作付け。
 植え付けに先立ち、スコップを使って、畑起こしもどきをしておいた。
 植え付け後、ミニ支柱を株元に差し、結わい付けて風でもまれないようにした。
(5月12日)
 ネキリムシに1本やられた。JA苗を1本買い、補充。
(6月17日)
 コンパニオンプランツとして畝の片面に植えた小さなネギ苗の周りを5月に草引きしておいたが、雑草が繁茂し、隠れそうになった。また、紫ナスも同様だ。
 そこで、ネギ苗の周りの草引きは大変だからは処分することとし、畝の両サイドを草刈り機(紐タイプ)で丁寧に草刈り。
 無肥料栽培につき、なかなか大きくならない。一番生りの実がだいぶ大きくなっているので、全部切り取る。これで、少しは成育促進になろう。
(6月29日)
 成育促進に万田酵素がどれだけか期待できそうで、500倍散(仕様書には1000倍散となってるが、葉が雨で濡れており、また、今日は曇天で雨が降るやもしれぬから倍の濃さに)をたっぷり噴霧しておいた。
(7月7日)
 株周りを鎌でざっと草刈り、畝の法面を草刈り機で草刈、3本支柱立て。
(7月8日)
 2回目の万田酵素噴霧(1000倍散)
(7月23日)
 ほんの少々伸びるも枝はか細い。本日、枝を支柱に結わい付け。
 ほんの数個生り出している。
(7月28日)
 草刈機で畝の両サイドをざっと草刈りし、株周りは手で草引き。
(7月29日)
 6月17日の一番生り後、今日、2番生りを小さ目で2個収穫。
 3回目の万田酵素噴霧(600倍散)
(8月10日)
 樹勢は元気だが、ほんの少々生育しただけ。
 4日に2個、今日2個、2番生りを小さ目で収穫。
(8月19日)
 その後も相変わらずで、極めて細々とした収穫。
 畝の両サイドを大雑把に草刈り。
(9月12日)
 どれだけか元気が出てきたようで、秋ナスの形で小さ目で細々と収穫している。
(9月15日)
 畝の両サイドをざっと草刈りするも、3本支柱が邪魔になって不十分な刈りよう。
(10月27日)
 今日収穫したが、細々とした収穫も次回で終わりだ。昨年(猛暑)よりはいいが、施肥栽培に比べると不作もいいとこ。評価★★☆☆☆(少々甘い)
(11月10日)
 朝晩の冷え込みで、もう生らなくなり、最終収穫。
 根元から鎌で切り、根は残す。雑草を鎌で丁寧に刈り取り、畝に積み置く。ナスの残骸はヤーコンの畝間へ投入。
(11月17日)
 来年用の畝づくり。まず、枯れ草を畝の両サイドに退ける。小型ビッチュウで表土を数センチ削り、畝の両サイドへ。
 次に、刻み藁をばら撒き、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、空気を入れ、土ほぐし)。このとき、刻み藁をどれだけか地中に入れ込めた。
 最後に、退けておいた枯草をばら撒き、鍬で土寄せしながら枯草を埋め込む。
(11月21日)
 雑草抑えと堆肥化のため、休耕田から枯草を搬入し、畝全体を覆う。

<2018年>
 昨年、須賀前の畑の東区画で半畝強(南半分強)、紫ナス(品種は「筑陽」)を7株栽培したが、今年は同じ畝で北半分強(昨年、枝豆を栽培し、冬野菜は作付けせず)を使い、7株栽培することとした。よって1、2株は連作の状態となる。
 冬季に畑起こしするとき、刻み藁や枯草をすき込んでおいた。前作の枝豆の残留肥料があるだろうし、豆が窒素固定して、十分な肥料が残っているであろうから、肥料は何も入れないが、今年は施肥栽培とさほど変わらないのではなかろうか。
 なお、こうした畝づくりをしたものだから、けっこうな高畝となってしまった。
(5月6日)
 4日にJAで品種「水なす」を7本購入。今日6日に植え付け。
(5月17日)
 120cm支柱で3本やぐら仕立て。なるべく下のほうで結わい付け。
(5月28日)
 草叩き、削り上げ。
(6月17日)
 樹体はまだ小さいが、初生りを2個収穫。草叩き、削り上げ。(6月24日2個収穫。)
(7月8日)
 まだ樹体は小さいが、実が生って垂れ下がるから、多くを支柱に結わい付け。
 今年初めてだが、枝は3本立てにすることとし、余分な枝や地上近くから出ている脇枝を切る。
(7月18日)
 梅雨明けして9日経つ。本日、何度目かのポツポツとした収穫。樹体はまだ小さい。生りは一休み。昨年と同様の傾向だ。
(7月23日)
 猛暑と雨なしが続く。簡単に畝の草叩き。畝間の草叩きと削り上げ。
 ここのところ、しばらく収穫できていない。ゴリゴリしたものが散見される。ひどいものは切り落とす。
(8月2日)
 猛暑と旱魃で、土がカラカラに乾いたせいか、生育は芳しくない。2個収穫するもゴリゴリしていそうだ。たっぷり水やり。(8日も)
(8月20日)
 雨がほとんど降らないせいか生育が悪いが、台風接近の恐れあり、少々長い枝を支柱に結わい付け。
(9月19日)
 8月2日以降、全然収穫できていない。雑草に埋もれそうなので草刈り機でざっと草刈り。
 小さな実が付いているから、いずれ収穫できようか。
(10月15日)
 その小さな実もゴリゴリしたものとなり、その後は全くならず、終ってしまった。評価★☆☆☆☆
 水を欲しがるナスにつき、今年の異常気象の影響甚大。
 株元から鎌で切り取り、柳の木の下に仮置き。支柱を撤去。
(10月23日)
 2日前に草刈り機で畝の雑草をきれいに刈り取っておいた。
 来年もこの畝で連作予定だから、地盤改良を行うこととした。三浦伸章「ガッテン農法」に基づく「硬盤くずし」である。
 まずビッチュウで表層の土10cmほどを畝の東側に退け、ついで耕土15cmほどを西側に除け、これで少し窪み状となった。再びビッチュウを使い、畝1mほどの分の土を20cmほど掘って窪みの上に退け、スコップを差し込み、前方に押し、硬盤くずしを行う。そのあと、休耕田から持ってきた枯草を敷き、窪みの上に退けた土を戻す。これを繰り返して、畝全体(6mほど)の硬盤くずしを行う。次に枯草を少々敷き、西側に退けた土、東側に退けた土の順で戻すのだが、全部は戻さず、気持ち低い畝とした。これは、ナスは水を欲しがるから低畝がいいからである。
 もっとも、土がけっこうほぐれ、枯草が入ったことにより、前とさほど違わない高さの畝となったが、枯草が分解されればどれだけか低くなることだろう。
 これで、土壌細菌も増えるだろうし、地下深くまで根を伸ばしやすくなったことだろう。
(10月29日)
 昨日草刈りをした休耕田の草を軽トラで運び、雑草抑えに畝全体を覆う。

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紫ナスの輪作・有機肥料栽培 [紫ナス]

 うちでは白ナスをメインにして栽培しているので、紫ナスは脇役の存在となり、作付け場所は白ナスを条件の良い須賀前の畑にするから、紫ナスは交配を避けるために自宅前の畑にせざるを得なかった。毎年、白ナスの種取りをしているから、同じ畑に植えられないのである。
 よって、毎年、紫ナスの出来が悪い。葉を虫に食われることが多く、また、ときには根腐れを起こして病気が付き、大した収穫ができないことが多い。最大の原因は自宅前は風通しが悪いからであり、そして近くの草花や雑草に巣食っている病害虫がやってくることにある。
 でも、塩もみや漬物は紫ナスに軍配が上がるから、毎年、どれだけかは栽培したい。
 さて、2015年から事情が少し違ってきた。須賀前の畑の東側、幅3、4mを、畑の南に隣接する住宅の方に家庭菜園に貸していたのだが2014年から作付けされなくなり、ここも利用できるようになった。
 そこで、2015年は両方の畑で少しずつ作付けしたが、なるべく自然農法に近づけようと雑草との共生を図ったのだが、自宅前は雑草に負けてしまったものの須賀前は調子が良かった。
 その経験を踏まえ、紫ナスは2016年から須賀前の東区画で輪作することにした。白ナスの作付け箇所とまずまず距離があり、交雑の心配は少ないだろう。
 施肥について、興味ある情報を得たので、ここに記しておく。
 石灰窒素の特性(日本石灰窒素工業会)
 ナスの栽培:
 ナスは生育期間が長いため、品質のよい実を長期間にわたって収穫するには養分吸収に合った施肥を行い「成り疲れ」をさせないことが大切です。
 また、ナスは酸性土壌を嫌いアンモニア態窒素と硝酸態窒素の両方ある方がよく生育するので石灰窒素の肥効特性にピッタリ合い品質・収量の向上に結びつくわけです。基肥として施す場合は、なるべく早めに堆肥などと一緒に60~100kg/10aを全面に施し、土とよく混和するように耕うんしておきます。
 さらに、石灰窒素を追肥として畦間施用すると増収効果があります。この場合、畑の乾燥が著しいときは畦間に潅水してから施し、施用直後に降雨が予想される場合には施用を避けて下さい。
 ついでながら、害虫駆除方法のバンカープランツ効果についても知見を得たので記しておこう。
 フレンチマリーゴールドはヒメハナカメムシを呼び寄せます。この虫はナスの害虫であるミナミキイロアザミウマの天敵なので減農薬に役立つそうです。マリーゴールドは育苗し、ナスの定植後に畝の両肩に20cm間隔で植える。
※ナスの特徴:水を欲しがるから低い畝とすること
 ところが、2017年春に自然農法「たんじゅん農」を知り、2018年から無肥料菜ばしに挑戦することとした。ナスは連作障害が出るから5年空けよと言われるが連作にも挑戦したい。なお、これについては「紫ナスの無肥料栽培」で記事にし、このページでは従前の輪作・有機肥料栽培について記事を残す。

<2017年>
(4月2日)
 オクラ畝とともに紫ナス畝の畝立てを行う。畝立て前に肥料敷き込み(肥料:苦土石灰、草木灰、牛糞、3種混合、そして石灰窒素) 
(5月8日)
 昨日JAで苗購入。品種は「筑陽」で7本。背丈は15cmほどで小さい。今日、須賀前の東区画の端から3列目の半畝(南側)に植え付け。
 大きく穴を空け、牛糞を入れて土とかき混ぜ、差し水し、植え付け。
 小支柱を差し、軽く結わい付け。
(6月11日)
 3本やぐら支柱立て。みな調子いい。
(6月14日)
 2個初生り。一番生りが順次収穫できる状態。 
(6月18日)
 下のほうの脇枝を選りつつ、草引きと削り上げ。
(6月28日)
 少しずつ生長しているし、収穫は順調にできている。
(7月2日)
 収穫は予想以上に順調だが、1、2本に葉枯れが出だした。葉枯れ現象は昨年と同様だ。
(7月8日)
 依然順調に収穫。枝が伸び、結わい付け・ビニール紐で枝ぶら下げ。最初の小支柱を抜いて結わい付けに利用。
 株周り草引き、畝削り上げ。
(7月15日)
 隔日で4、5本の収穫も昨日で終わり、一休みに入った。
(7月23日)
 枝が伸び、ビニール紐で数箇所枝ぶら下げ。ポツポツの収穫。
(8月9日)
 枝が伸び、ビニール紐で幾箇所か枝ぶら下げ。ポツポツの収穫。
(8月23日)
 順調にポツポツの収穫が続いている。
(9月10日)
 1週間ほど前から小さめで収穫するようにしているが、生りが悪くなった。秋ナス仕立てにしたほうが良かろうと、本日枝をバッサリと剪定。
(10月11日)
 剪定が遅すぎ、その後全く実が生らない。花が付けど流れてしまう。今日、引き抜いて処分。残骸はヤーコンの畝間へ。評価★★★☆☆
(10月31日)
 半月前に1畝全体(南半分紫ナス、北半分枝豆)に刻み藁を乗せておいた。今日、ビッチュウではつり込み。来年、「たんじゅん農」にのっとり、南半分に枝豆、北半分に紫ナスを作付け予定。

<2016年>
(4月11日)
 3月初めにお隣さんに紫ナスを8本お願いしてあり、ゴールデンウイークに須賀前の東区画に植付けを予定。1畝に13本は植えられ、3分の1は空いてしまうが、空きスペースには枝豆を作付けしよう。
(4月12日)
 本日、畝立て。ヤーコン畑に土が寄っているので、境を深く鍬で溝立てし、東区画へ土を動かして均す。
 畝の位置決めをし、鍬で凹みを作り、施肥(苦土石灰、鶏糞、種粕、有機肥料粒)。ビッチュウで埋め戻し、テンワで整形。
(5月1日)
 本日、8本を定植。テボで穴を掘り、牛糞を入れ、土と混ぜて植え付け。1畝の2/3を使い、北方を残す。
(5月26日、6月2日)
 小支柱立て。
 生長の良い3株を結わい付け。6月2日に残りを結わい付け。
(6月11日)<初生り>
 順調に成育し、初生り3個を収穫。(6月16日:今日の4個で初生り収穫終る。)
 今年初めて、3本立てにすべく、脇芽欠きした。
 雑草を引き、削り上げ。
(6月14日)
 今年初めてのやり方だが、3本やぐら仕立てにした。少々短く細い支柱だが、生長させる3本の枝に沿って支柱を差し込み、下3分の1ぐらいの所で結わい付けた。
(6月18日撮影)
DSCN0463.JPG

(6月21日)
 虫食いもなく、スクスクと生長している。収穫も順調。
(7月3日)
 葉枯れが少々出てきた。
 枝を支柱にぶらさげ。今後の枝折れ防止を早めに。
(7月11日)
 雑草が繁茂してきたので草刈機(紐タイプ)でざっと草刈。
 葉の黄変が目立ち始め、また、少々傷物(部分的に色付かずゴリゴリ)が出だした。
(7月19日)
 収穫は概ね順調である。
 白ナスのついでに、効くかどうか分からないがダニ用の農薬で消毒。黄変した葉を除去し、ダニトロン・フロアブル2000倍散を噴霧。
(7月24日)
 枝が垂れ下がるものが何本かでてきた。ビニール紐で支柱から支える。
 ボツボツであるが順調に収穫中。
(7月29日)
 雑草が繁茂しだした。下草をざっと草刈。
(7月31日)
 草刈機で畝間を含めてざっと下草刈。
 白ナスのついでに消毒。「アファーム乳剤1000倍散+スミチオン乳剤1000倍散」を噴霧。
(8月9日)
 消毒が効いたのか、良品が生りだした。
 ただし、ゴツゴツした形の物がけっこうあり、これは切って捨てる。
(8月13日)
 株周りをざっと草引き。畝の法面と畝間を草刈機で草刈。畝に枯草を敷く。
(8月15日)
 白ナスのついでに消毒。ダニコール1000(TPN・有機塩素系)1000倍散を噴霧。
(8月27日)
 病気もなく、葉の虫食いも少なくなった。
 どんどん生ってくれるが、あまり大きくならず、小さめで収穫。また、ゴツゴツしたものが多くなり、これは種の塊が多いようで、捨てることに。
(8月29日)
 枝の伸びがすごい。少々剪定する。なお、樹勢が弱いものはばっさり剪定し、秋ナス仕立てにした。
 白ナスのついでにアファーム乳剤1000倍散を噴霧。
(9月7日)
 畝の峰に追肥(化成と即効化成ブレンド)。秋雨で浸透しよう。
(9月12日)
 今まで小さな葉っぱしか着けていなかったが、ここへきて葉っぱが元気よく大きくなりだした。
 南1株は元気がない。オクラ2株同様に一番南は害虫にやられたのか。
(9月14日)
 病気はなさそうだが、予防のため、白ナスのついでにダニトロン・フロアブル1000倍散を噴霧。
 再追肥として、石灰窒素を法面(東側)に振っておいた。
(10月28日)
 格別に秋ナス仕立てにしなかったが、順調に収穫が続いた。ここへきて寒さもあって実の膨らみが進まず、小さなものを収穫することとしているが、樹体の勢いもなくなり、もう終わりだ。ダニ対策の農薬噴霧を9月14日以来やっていないが、大した被害なし。評価は★★★★☆
(10月31日)
 本日最終収穫。11月6日に処分。

<2015年>
(4月4日)
 今年は、両方の畑で栽培することに。
 自宅前の畑、輪番でいくと今年は一番条件がいい北東区画に紫ナスを植え付けることにしているが、条件がいいといっても虫食いが激しく、無収穫に近いこともある。取りあえずは、ここに5本(実際は1本プラス)を植え付けることにしよう。なお、苗は専業農家であるお隣さんから、8本(実際は1本プラス)いただけることになっている。
 そして、須賀前の畑の一番東側に、紫ナスを3本植え付けることにしよう。1畝に12本植えられるが、端から順に3本で行けば4年ローテーションとなり、4本で行けば3年ローテーションとなる。
 白ナス2畝は、今年は畑のほぼ中央となり、ここから20mほどの場所になり、交配の恐れがどれだけかあろうが、種取り用のナスは毎年3個は作るから、全部が交配することはないというものだ。
 今年こそ、美味しい紫ナスを飽きるほど食べたいものだが、たったの3本では無理かな。
(4月16日)
 本日、自宅前の畑の畝立て。苦土石灰を振り、各種有機肥料を敷き込み。
(4月18日追記)
 本日、須賀前の畑の畝立て。苦土石灰を振り、各種有機肥料を敷き込み。
(5月3日)
 本日、定植。自宅前6本、須賀前3本。
 自宅前は、水を差してから植え付け。須賀前は大きな穴を掘り、水を差してから牛糞を2つかみ入れて土とまぶし、植え付け。
(5月10日撮影:自宅前)
 手前から、紫ナス、キュウリ、トマト。後方は菊の畝。
DSCN0383.JPG

(5月28日)
 トマトのついでに苦土石灰を2回目振り、散水し、土に浸み込ませた。なお、散水はここのところ雨なしだから、キュウリのついでに実施している。
(5月30日)
 自宅前の一番生りの大きいのが2個とも虫に齧られていた。これを含め3個(どれもまだ収穫には小さい)の一番生りは切って捨て、樹体の成育がより進むようにした。なお、須賀前の一番生りの大きい(まだ収穫には小さい)のが1個生っていたが、これは無傷であり残すことにした。
(5月31日)
 だいぶ成長したから強風であおられ少々傾く。小支柱を斜めに差し結わい付け。(両方の畑とも)
(6月2日)
 須賀前の畝の雑草がひどい。よって草叩きし削り上げ。3株中2株にけっこう大きな実を付けている。
(6月4日)
 須賀前の3株中2株に生っている実を本日初収穫。
(6月10日)
 自宅前の6株中、2株が枯れ始めた。また、一番東の株は葉っぱの虫食いがひどい。今年もあまり期待できそうにない。
(6月14日)
 自宅前の6株中、1株はほぼ枯れたので引き抜いて処分。
(7月13日)
 自宅前は調子が悪い。雑草との共生を図らせているが、負けそうである。大して生らない。
 須賀前はまずまずの状態。葉っぱの虫食いがあったり、土が痩せているからか、あまり大きくならない。でも、生りはいい。本日、3本やぐらの形に小支柱を立て、枝を結わい付けて寝ているのを直す。
(7月18日)
 須賀前で本日3個収穫。樹が少々お疲れさんに見える。自宅前は青息吐息の状態で収穫はゼロ。
(7月25日)
 どちらの畑も雑草で負けそう。長靴で踏んで倒し、日当たりを確保。
 自宅前はやっと生きている状態。
 須賀前もさほど元気ではない。肥料不足か?雑草で下半分に日が当たらないからか?
(7月28日)
 自宅前の紫ナスは、ネギの本伏せのため処分。
(8月2日)
 須賀前の紫ナスの畝、両サイドを草刈機でざっと草刈。
(8月14日)
 8月になってから無収穫。葉っぱの虫食いがひどく、生長も悪い。株間に施肥し、秋ナスに期待。
 株周りの雑草を刈り、畝に敷く。
(8月16日)
 株周りに施肥(混合肥料)。
(8月31日)
 その後、3株とも新芽から葉が茂りだし、元気を回復した。
 本日1個収穫。数日毎に順次1個ずつ収穫できよう。
 なお、枝の垂れ下がりをビニール紐で釣り上げておいた。
(9月19日)
 絶好調である。今日は5本収穫。まだまだ実をいっぱい付けている。秋ナスが楽しみだ。(手前が紫ナス、隣がサツマイモ、後方がヤーコン畑)
DSCN0428.JPG

(9月27日)
 依然として調子がいい。ただし、実の尻がカサカサになるものが一部生じてきている。白ナスのついでにダニ用の農薬ダニトロン・フロアブル1000倍散(指示書では2000倍散)を噴霧。
(10月1日)
 涼しくなって、実がなかなか膨らまない。今日は収穫できず。
(10月12日)
 消毒が遅過ぎて、実の尻がカサカサになるものが大半。
 小さめのものも収穫し、本日をもって終了。
(11月1日)
 その後は花は咲けど実は生らず。本日撤去。

<2014年の計画と栽培経過>
 一昨年は、一番条件が良い場所で5株を栽培したのだが、思惑通りにはいかず、ほんの少ししか収穫できなかった。昨年は、2番目に条件が良い場所で8株の栽培をしたのであるが、葉が虫に食われる被害が比較的少なく、まれに見る出来で、けっこう収穫できた。
 さて、今年であるが、輪作するから一番条件の悪い場所(南区画)で紫ナスを栽培せざるを得ない。
 例年、紫ナスの苗は、専業農家のお隣さんからゴールデンウイークにいただいて定植していたが、今年はちょっと違うものになった。白ナスの種を差し上げた方から紫ナスでも少々変わった「八ちゃんナス」なるものの種をいただいたから、これを白ナスとともに種蒔きし、いま、お隣さんのハウスで育苗していただいている。これが生長したら定植することにし、たぶんゴールデンウイーク過ぎになろう。
 「八ちゃんナス」は、形が不揃いで、かつ、綺麗な紫色にならず、見た目に悪いとのことであるが、一夜漬けにするとこれほど美味いものはないと言われ、今から楽しみにしているのだが、果たしてうまく生長してくれるか心配だ。神に祈るのみ。
(5月8日)
 白ナスと一緒に種蒔きから苗づくりした「八ちゃんナス」の苗は白ナス同様に、まだ十分には大きくなっていないが、いつまでもお隣さんに管理してもらうわけにも行かず、今日、定植した。本数は10本。予備苗3本を排水路の土手(公共用地)に植えさせてもらった。
(5月12日)
 昨日、トマトのついでに水やり。
 本日、万田酵素1000倍散を噴霧、植物の滋養になる。
(5月30日)
 第1回追肥、土寄せ。畝の東法面を少し削り、鶏糞、種粕、有機肥料粒を適度に撒き、土寄せ。湿り気が多い土壌であり、再度土寄せし、溝を深くしておいた。
(6月8日)
 雨風で傾いたものあり。今日、とりあえず支柱を差しておいた。
(6月13日)
 夕べ嵐があったが大丈夫であった。今日、支柱に結わい付け。
(6月15日)
 西面を土寄せ、東面を削り上げ。施肥はせず。
 北のほう5株は葉が部分的に黄色くなってきている。病気がきたかも。
(6月26日)
 葉が部分的に黄色くなってきているナスは、北のほう5株が6、7株になり、病気か何かが進んでいる感がする。カビが原因なら「うどんこ病」と同様に「重曹800倍液」が効くかもしれない。メロンやキュウリ苗に使った残りを噴霧しておいた。
(6月28日)
 葉が部分的に黄色くなっているものは、全部切り取った。北のほう3株は小さな葉だけになってしまい、しばし休養が必要だろうから実や花も切り取った。
 予備苗として排水路の土手(公共用地)に植えておいた2株のうち1株に食べ頃のナスが生っており、これを含めて3個を初収穫。
 収穫したナスを見てみると、確かに形が不揃いで、かつ、綺麗な紫色にならず、見た目に悪く、商品価値がないものであるが、それほどのものではない。一夜漬けにして食べよう。
(7月10日)
 数日前に初収穫し一夜漬けにして食べた。味はいいのだが、皮の硬いことといったらありゃしない。これには恐れ入った。2回目の収穫を一夜漬けするに当たり、女房が皮を半分以上剥いて行ったところ、皮はあまり気にならなかったが色がよく分からない。その点、一般的な皮の薄い紫ナスの方が色も楽しめて良い。やっぱり一夜漬けは、ナスの色と味とが相まって、おいいしいと感ずるものである。
 なお、樹勢はパッとしない。風通しが悪く、日照も不十分で、湿気が多すぎるという悪条件の元では致し方ないか。
(7月15日)
 ここのところ蒸し暑く晴れる日が多い。そのせいか、葉が萎れてきたものが大半である。これでは枯れてしまうであろう。
 なお、白ナスに噴霧したチャノホコリダニ用の農薬が余ったので、紫ナスにも噴霧しておいた。
(7月21日)
 何とか枯れずに生きていてくれる。北の方の3株(6月28日にバッサリ葉落とし)が再生してきている。
 本日、雑草や庭木に消毒したが、ついでにナスにも農薬を噴霧しておいた。使ったのはパダン。
(9月17日)
 何とか生き残ってくれているが、大して生らない。樹体は小さく、みすぼらしい。小さなナスを数個収穫。
(10月4日)
 クズっぽいもの10個弱を収穫して終わり。

<2013年の栽培記録>
 自宅前の畑の2番目に条件がいい所で栽培することにした。
(4月28日)
 お隣さんに予定どおり8株をいただき、定植。けっこう伸びた良品。
(5月5日)
 管理はおふくろ任せ。先日おふくろが施肥(種粕・化成)してくれた。
(「5月27日)
 数日前に、おふくろが小支柱を立て結わい付けをしてくれた。

DSCN0156.JPG

(6月2日)
 土寄せは、今年はおふくろにさせようとしたが、いっこうに行わない。よって、今日、ついでに土寄せをした。(6月15日)
 今年の紫ナスは予想に反して非常に順調に成育している。虫がつかないし枯れない。昨日1個、今日3個を初収穫した。
 まだまだ成育するだろうが、このまま順調にいってほしいものだ。
(7月2日)
 順調に収穫が続いているが、3本の葉が一部枯れかけたり萎れたりしてきている。白ナスの消毒に使ったスミチオン乳剤が余ったので、だめもとで消毒しておいた。
(7月22日)
 1本は枯れたが、2本は持ち直し、何とか実を付けている。他は、順調すぎるくらいだ。
 別の1本の実が変形したものばかりとなり、全部の枝を大きく切り取って、秋ナス仕立てにしておいた。 
 枝折れする所が出てきて、支柱を立て、くくりつけて防止。
(7月31日追記)
 3日ほど前から葉っぱの虫食いが目立つようになってきた。
 一昨日まではきれいな紫ナスが収穫できていたが、今日は屑っぽいもの3個の収穫。疲れが出てきたのかもしれない。そろそろ再消毒の時期か。
(8月4日)
 虫食いがどんどん進行。秋ナス仕立てにした株は葉がほとんどなくなってしまい、枯れるだろう。
 テントウムシダマシが2匹いて、手で潰す。
DSCN0208.JPG

 スミチオン乳剤で消毒(農薬噴霧)。その前に、被害が酷い葉を切ったり、大きく伸びた枝を切り取った。
(8月14日)
 消毒の効果は不明。畝が乾いてきた。実がなかなか大きくならない。
 そこで、ホースでたっぷり散水。翌日も同様に。
(8月19日)
 もう収穫は不可能な状態。そこで、秋ナス仕立てすることに。(別立て記事)
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2014年 「八ちゃんナス」の栽培に取り組むも… [紫ナス]

 本当に美味しいものは在来の固定種である。昔から栽培され、種採りができ、次世代に同じものが同じように収穫できる。昔は、たいていの農家が、こうして毎年繰り返し野菜の作付けを行っていた。
 しかし、今は専業農家であっても、たいていは種屋さんから種を買う。「見た目に良く、均一な品質のものがたくさん採れる」ことを第1にして作り出された「F1種」(交配種)である。
 この交配種は無理やり産みだされた品種であるから、次世代がまともに育たなかったり、次世代は均一な品質にならない。何と言っても一番の悪い点は「美味しくない」ことである。「美味しさ」まで加味しようとするのは至難の技であるからだ。それに成功している品種は極めてまれであろう。
 やはり「美味しさ」を追求するとなると、これは在来の固定種に行き着く。どれも見た目に悪いし、大きさは不揃いになる。専業農家にとっては利益が出ないから、誰かこだわりの人がいないと消えてしまう。
 その一例が「八ちゃんナス」である。昨秋に、その種をある方からもらった。うちで栽培している「白ナス」の種をお送りしたら、くださったのだ。
 このナスは、You Tube で生産者(兵庫県姫路市の黒田八郎さん)が詳しく説明されていますから、一度ご覧になることをお勧めします。「八ちゃんナス」で検索すれば、直ぐに見つかるでしょう。どうでもいいことですが、このナスの命名法がとても面白いです。
 「八ちゃんナス」を生産されておられる黒田さんは「種が少なく、柔らかく、とても美味しい。特に一夜漬けが絶品。」と言っておられるものの、このナスは紫ナスではあるが、色が薄くなるものがあってばらつきがあるし、加えて形も悪くて、とても店頭に並べられるものではない。そうしたことから、ご自身も出荷する気は全く持っておられない。
 しかし、味の評判はとてもいいようで、兵庫の在来種保存会でも「八ちゃんナス」として紹介しておられる。

 さて、うちでは「白ナス」(固定種)を毎年種採りしており、今日、大量に種蒔きをした。これから2か月間、お隣さんのビニールハウスで、お隣さんの老婦人に毎日しっかり管理していただける。
 そのついでに、いただいた「八ちゃんナス」の種を10数粒蒔いておいた。たぶん同じように生長してくれるだろう。
 4月上旬にポット苗にし、5月上旬に定植する予定である。
(3月29日追記)
 綺麗に芽吹いており、白ナスのついでに、今日、ポット苗にした。16ポットできた。全部が全部発芽したようだ。 一昨年は、一番条件が良い場所で5株を栽培したのだが、思惑通りにはいかず、ほんの少ししか収穫できなかった。昨年は、2番目に条件が良い場所で8株の栽培をしたのであるが、葉が虫に食われる被害が比較的少なく、まれに見る出来で、けっこう収穫できた。
 さて、今年であるが、輪作するから一番条件の悪い場所(南区画)で紫ナスを栽培せざるを得ない。
 例年、紫ナスの苗は、専業農家のお隣さんからゴールデンウイークにいただいて定植していたが、今年はちょっと違うものになった。白ナスの種を差し上げた方から紫ナスでも少々変わった「八ちゃんナス」なるものの種をいただいたから、これを白ナスとともに種蒔きし、いま、お隣さんのハウスで育苗していただいている。これが生長したら定植することにし、たぶんゴールデンウイーク過ぎになろう。
 「八ちゃんナス」は、形が不揃いで、かつ、綺麗な紫色にならず、見た目に悪いとのことであるが、一夜漬けにするとこれほど美味いものはないと言われ、今から楽しみにしているのだが、果たしてうまく生長してくれるか心配だ。神に祈るのみ。
(5月8日追記)
 白ナスと一緒に種蒔きから苗づくりした「八ちゃんナス」の苗は白ナス同様に、まだ十分には大きくなっていないが、いつまでもお隣さんに管理してもらうわけにも行かず、今日、定植した。本数は10本。予備苗3本を排水路の土手(公共用地)に植えさせてもらった。
(5月12日追記)
 昨日、トマトのついでに水やり。
 本日、万田酵素1000倍散を噴霧、植物の滋養になる。
(5月30日追記)
 第1回追肥、土寄せ。畝の東法面を少し削り、鶏糞、種粕、有機肥料粒を適度に撒き、土寄せ。湿り気が多い土壌であり、再度土寄せし、溝を深くしておいた。
(6月8日追記)
 雨風で傾いたものあり。今日、とりあえず支柱を差しておいた。
(6月13日追記)
 夕べ嵐があったが大丈夫であった。今日、支柱に結わい付け。
(6月15日追記)
 西面を土寄せ、東面を削り上げ。施肥はせず。
 北のほう5株は葉が部分的に黄色くなってきている。病気がきたかも。
(6月26日追記)
 葉が部分的に黄色くなってきているナスは、北のほう5株が6、7株になり、病気か何かが進んでいる感がする。カビが原因なら「うどんこ病」と同様に「重曹800倍液」が効くかもしれない。メロンやキュウリ苗に使った残りを噴霧しておいた。
(6月28日追記)
 葉が部分的に黄色くなっているものは、全部切り取った。北のほう3株は小さな葉だけになってしまい、しばし休養が必要だろうから実や花も切り取った。
 予備苗として排水路の土手(公共用地)に植えておいた2株のうち1株に食べ頃のナスが生っており、これを含めて3個を初収穫。
 収穫したナスを見てみると、確かに形が不揃いで、かつ、綺麗な紫色にならず、見た目に悪く、商品価値がないものであるが、それほどのものではない。一夜漬けにして食べよう。
(7月10日追記)
 数日前に初収穫し一夜漬けにして食べた。味はいいのだが、皮の硬いことといったらありゃしない。これには恐れ入った。2回目の収穫を一夜漬けするに当たり、女房が皮を半分以上剥いて行ったところ、皮はあまり気にならなかったが色がよく分からない。その点、一般的な皮の薄い紫ナスの方が色も楽しめて良い。やっぱり一夜漬けは、ナスの色と味とが相まって、おいいしいと感ずるものである。
 なお、樹勢はパッとしない。風通しが悪く、日照も不十分で、湿気が多すぎるという悪条件の元では致し方ないか。
(7月15日追記)
 ここのところ蒸し暑く晴れる日が多い。そのせいか、葉が萎れてきたものが大半である。これでは枯れてしまうであろう。
 なお、白ナスに噴霧したチャノホコリダニ用の農薬が余ったので、紫ナスにも噴霧しておいた。
(7月21日追記)
 何とか枯れずに生きていてくれる。北の方の3株(6月28日にバッサリ葉落とし)が再生してきている。
 本日、雑草や庭木に消毒したが、ついでにナスにも農薬を噴霧しておいた。使ったのはパダン。
(9月17日追記)
 何とか生き残ってくれているが、大して生らない。樹体は小さく、みすぼらしい。小さなナスを数個収穫。
(10月4日追記)
 クズっぽいもの10個弱を収穫して終わり。
 場所が余りにも悪く、残念な結果に終ってしまった。
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2013.8.19 紫ナスの秋ナス仕立て [紫ナス]

 例年、紫ナスは虫食いや立ち枯れで少ししか収穫できず、8月初めには終了していたが、今年はかつてなく順調で、8月10日頃まで豊作であった。
 8月初めから葉っぱが虫に食われる被害が目立つようになり、花芽に病気が入って実の尻がゴリゴリになるものが大半となった。それらの実は数日前に収穫し、食べられるものは料理し、残りは捨てた。
 さて、この紫ナス、寿命は長く、秋ナスが生る。今年の紫ナスは葉が虫に食われている以外は元気だ。そこで、秋ナス仕立てにすることにした。
 枝を思い切ってバッサバサと切り払い、株の周りをスコップで根切りし、施肥(種粕3:化成1)して埋め戻す。これで完了。
 少々時期が遅かったかもしれないが、切り口から何とか新芽が伸びて、みずみずしい実を付けてくれんだろうか。
 そのためにも、ホースでたっぷりと水やりしておいた。
(9月12日追記)
 葉っぱの虫食いが少し進んだようだ。草花のついでにスミチオンを噴霧。特に、芽と花にたっぷりと。
(9月17日追記)
 昨日の台風で半分は傾いた。起こして株元を足で踏み、真っ直ぐに。
 新しい葉は虫食いがほとんどなく、小さな実が所々に付いている。何とか秋ナスとして生長してほしい。
(9月24日追記)
 本日、細長く生長した4個、少々小さ目だが収穫。
(10月10日追記)
 期待した以上によく生ってくれている。葉っぱが元気で虫食いも少なく、まだまだ続きそうだ。
(10月23日追記)
 今日、小さ目ながら数個収穫。まだ1回10個程度が収穫できる。
(11月3日追記)
 もうダメだ。小さいのを数個収穫し、本日引き抜き、休耕田へ搬出。
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