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飛蚊症、光視症そして加齢黄斑変性へと目の症状が変化(いずれも時折) [ファーマシーの疾病]

 ここのところ体調はすこぶる良く、ファーマシーに関する記事はだいぶご無沙汰していたが、先日、目に異変が生じたので、過去を振り返りながら、記事にすることとした。

 今72歳の小生、10年ぐらい前から3年ぐらい前まで「飛蚊症」で悩まされた。
 「飛蚊症」とは、視界に黒い蚊や糸くず、ごみのような物体が浮遊して見える状態。これは、加齢に伴う生理的な自然現象としてみられるケースがほとんどで、放置しておいてよいとのこと。眼球内の硝子体が何らかの原因で濁り、その濁りがゴミのような形の浮遊物として視界に現れて自覚するようになる、というもの。

 これがすっかり消えてしまい、“俺の目は若返った!”と喜んでいたら、ここ1年ぐらいの間に2、3度、今度は「光視症」になった。
 「光視症」とは、眼に直接光が当たっていない状態でありながら、キラキラ・チカチカとした光が視野の一部に現れる症状を指す。発症する原因は、主に年齢的変化と共に網膜と硝子体の隙間に生じる後部硝子体剥離と併発して起こることが多いそうだ。もっとも、網膜と硝子体の間で強い癒着があることで、すぐにその部位が剥離することはない。
 これが進行すれば、少々やばいことになるが、数分もすれば症状が消えたから、加齢に伴う一過性のものであったろう。加えて頻発するものではなかったから、問題なし。

 さて、先日、突如として現れたのが「加齢黄斑変性」である。
 これは、ものが歪んで見える、視野の中心部分が暗くなる(中心暗点)、色がわからなくなる、といった症状を呈する。小生の場合、中心暗点の出現であった。
 滲出型と萎縮型の2タイプあり、日本人の場合はたいてい前者とのこと。
 その原因は、異常な血管が網膜と色素上皮の間に広がっていくことで生じる。色素上皮は、網膜の細胞の老廃物を取り除く働きを持っているが、年を取るにつれて、この働きが低下していき、本来取り除かれるべき老廃物が残ったままとなる。この老廃物を取り除くために、脈絡膜というところから新しい血管が伸びていく。この新しい血管が網膜と色素上皮の間に入り込み、網膜を傷つけたり、新生血管は脆弱であるから出血、滲出物の貯留が起きたりする。こうして滲出型加齢黄斑変性が起こるとのことである。
 日本人によく見られる滲出型は、50代以上の80人に1人に生じ、男性の発症割合が高く、また、たばこを吸う人は4倍も加齢黄斑変性の発症リスクが高まるとのこと。男でヘビースモーカーである小生、発症確率は10%にもなろうか。
 放置しておくと失明の危険性もあるとのことだが、まだ単発的に1回症状が出ただけであるから、何も気にすることはない。そして、これには治療法があり、抗血管新生療法薬を目に注射すればけっこう治るようである。
 
 加齢とともに体の部品はあちこちでガタがくるものである。ここ2、3年は何も生じなかったが、目だけが一過性であるも、少々異変を生じだしたようである。
 それにしても、突如として現れた「中心暗点」にはいささかびっくりさせられた。気休めにしかならないが、目薬を差してしばらくじっと目をつぶっていたところである。なお、これは左目だけに生じ、そのとき目が腫れぼったくなったから、新生血管の出血があったのであろう。その腫れも中心暗点も3分もしたら治まってしまった。
 体は使えば使うほど丈夫になるのだが、目だけは違うようである。これは、人工的な光刺激を浴びすぎると目にダメージを受けるからだろう。「中心暗点」が出現したときは、ブログ記事を数時間、一心不乱に書き進めているときであった。これからは、あまり根を詰めてパソコンに向かい合わないことだ、と反省。

(2022年2月1日追記)
 気になる加齢黄斑変性であるが、これが最初に現れたのは2021年の5月であった。その後、軽い症状が2、3度あったように記憶している。最近では半月前に軽い症状が出た。
 ところが、今日、左目が(今までも左目であったように思う)突然ほとんど見えないほどになり、腫れぼったくもなった。じっとし、冷たい指で冷シップ代わりにし、瞼を冷やす。2、3分して概ね解消。ホッと一安心。
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匿名

使い捨てカイロについて
使い捨てカイロは肥料になりますか。効果はありますか。
カイロだけでなく、脱酸素剤も同じ成分のようですが、脱酸素剤も利用できるでしょうか。
by 匿名 (2021-05-18 17:16) 

どろんこ

使い捨てカイロについて(返答)
このブログの「使い捨てカイロは優良な肥料となる」で書いたとおりです。それ以上のことは分かり兼ねます。
https://miyakekazutoyo.blog.ss-blog.jp/2013-02-05
脱酸素剤については、どんなものか承知しておりません。
by どろんこ (2021-05-18 18:00) 

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