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山芋の手抜き栽培:種芋(orむかご)植えっ放しの2か年栽培 [手抜き栽培:山芋]

 2012年に、河口湖辺りで栽培されたものを食用として購入し、おいしかったから一部を残して種芋とし、これを元に増やして、山芋栽培に取り組んでいる。購入時は丸芋で、栽培したらイチョウ芋となり、経年変化したら、ずんぐりした長芋が多くなった。これは、どうやら大石芋(富士河口湖町大石地区産)らしい。大石芋は気候や土壌で形状が変化するとのことであるから。
 
 当初は、大きな芋を切ったり(小さな芋はそのまま)して、単年栽培していた。有機肥料を投入し、連作を避ける、慣行農法である。
 そして、2018年からは、無肥料・連作栽培に取り組むこととした。もっとも、最初は土壌改良として畝を深掘りし、刻み藁と牡蠣殻粉末をしっかり投入した。その後も、収穫時に枯草、刻み藁、牡蠣殻粉末(その後、貝化石粒)をどれだけか入れ込んでいる。
 また、2018年からは、畑に余裕があるから、むかごからの2か年栽培にも取り組むこととし、2021年からは全て2か年栽培にした。

 2か年栽培するに当たって、基本はむかごを使用するも、収穫時に食用にならない小芋(クズ芋)がけっこう採れるから、これを優先して使うことにしている。なお、1年経過畝で不発芽の箇所がけっこう生じ、その箇所には、収穫時に食用にならない小芋のうち大きいものを埋め込んでいる。
 ところが、2021年はなぜかむかごがほとんど生らなかった。よって、食用にする大きな芋の上部を全部切り取って、それを種芋とした。これが発芽率は、むかご(ほぼ100%発芽)より少々悪く、7割程度といったところか。

 植えっ放しの2か年栽培は、厳冬期の冷え込みで山芋が凍みる恐れがあり、枯草や刻み藁で覆いを掛けているが、これで十分に冬越し可能な感がする。そして、2021年から、収穫したら直ぐに連作畝を整備し、早々にむかごや食用にならない小芋(クズ芋)を埋め込み、枯草や刻み藁を乗せ、冷え込むようになったら、ビニールシートで覆いをかけ、凍み防止をしている。
(1年経過畝は支柱を差しっ放しにするから、ビニールシートで覆いをかけられない。覆いを掛けるとすれば、支柱を抜き、15~20cmの支柱の切れ端(棒)に差し替えてビニールシートで覆い、春になったら棒を抜いて本支柱に差し替えるという手間を要する。一度これをやったことがあるが、かような面倒なことをしなくても、凍みないことが判明したので、枯草や刻み藁を厚く乗せるだけ。)
 なお、以前は、むかごや食用にならない小芋(クズ芋)を冬季保管し、春になって畝に埋め込んでいたが、厳冬期に凍みることがあり、保管に気を使わねばならなかった。保管せずに秋に直ぐ埋め込めば、かなり省力化できる。

 このページでは、やっと板についてきた手抜き栽培(2年がかりのむかごからの山芋栽培)について記すこととする。
 2021年(一部2022年)までの無肥料連作栽培については、別ページに残す。
 →むかごからの山芋(イチョウ芋)2か年栽培 
 慣行農法による単年栽培についても、別ページに残す。
 →山芋(イチョウ芋)の単年栽培

 なお、無肥料栽培の自然農法で、参考としたものは主として次のとおり。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培」との出会い
 三浦伸章「ガッテン農法」を知る

<2023年秋に植え付け:25年秋に収穫(2畝)>
2023.10月下旬に山芋2か年栽培畝2畝とも収穫。畝を覆っていた枯草などは退けておき、掘り進むたびに刻み藁を少々入れ込む。1畝当たり刻み藁はダンボール箱3箱を使用。
10.29むかごや食用にならない小芋(クズ芋)を埋め込み作業。
 テンワでざっと畝整形。15~20cmの支柱の切れ端(棒)を約25cmピッチで並べていく。約10mの畝に2列、40本ずつ並べ、全部で160本。
 棒を差しながら、その際に、食用にならない小芋(クズ芋)を深さ約5cmで埋め込み、むかごは深さ3cmで埋め込み。西畝は大半がクズ芋ばかり。東畝はむかごだけ。
 退けておいた枯草などを戻す。これだけでは薄すぎるから、刻み藁を厚めに被せる。1畝当たりダンボール箱5~6箱を使用。
 これにて2か年栽培の種芋(orむかご)の植え付け終了。
 なお、冷え込むようになったらビニールシートで覆いをかけ、凍み防止する予定。
 また、支柱の切れ端は、春、山芋が発芽する前に抜き取り、ツルを巻きつかせる支柱に差し替えることにしている。そして、秋になって、発芽しなかった箇所(支柱にツルが巻いてない個所)には、1年先行している別畝2畝の収穫後に、食用にならない小芋(わりと大きいもの)を補充埋め込みし、翌年秋に収穫するという段取りになる。
 植え付けから収穫までの丸2年間、その間に雑草がけっこう生え、草引きをさせられるも、枯草などの覆いが分厚ければ、さして雑草は生えない。
11.14刻み藁が風で吹き飛ばないよう、サツマイモのツルを山芋畝に被せ。
12.3刻み藁追加被せ
12.10種芋(orむかご)の凍み防止にビニールシート掛け
2024.3.14やっときつい冷え込みがなくなったのでビニールシート外し
 こぼれ落ちた刻み藁を手でかき上げ、少々の雑草を引く。
3.16棒を引き抜きながら支柱(90cm)を差し込む。
 雑草叩きをしつつ、覆いの刻み藁などを整える。
4.21所々ツルが伸びてきたので麻紐で支柱を連結。

<2022年秋に植え付け:24年秋に収穫(2畝)>
2022.11.7山芋2か年栽培畝2畝とも収穫。畝を覆っていた枯草などは退けておく。掘り進むたびに刻み藁と貝化石粒を少々ばら撒く。1畝当たり刻み藁はダンボール箱3箱、貝化石粒はバケツに軽く1杯を使用。
11.10むかごや食用にならない小芋(クズ芋)を埋め込み。
 3日前に収穫し刻み藁や貝化石粒を投入した畝をテンワで概ね畝整形。次に鍬で法尻を削って土寄せ。これで、広幅のかまぼこ型の畝が完成。
 15~20cmの支柱の切れ端(棒)を約25cmピッチで並べていき、概ね10m畝に40本となった。この切れ端を順次差し込んでいく。1畝2列とし、2畝で160本。
 棒の際に、食用にならない小芋(クズ芋)を深さ約5cmで埋め込み、むかごは深さ3cmで埋め込み。西畝はクズ芋ばかり。東畝は十数個クズ芋で残りはむかご。
 退けておいた枯草などを戻す。これだけでは薄いから、サツマイモ栽培畝やスイカ栽培畝から枯草やツルを運んできて十分な覆いをする。少々不足し、ミョウガの残骸やお隣の休耕畑の枯草を頂戴し、被せる。これにて2か年栽培の種芋(orむかご)の植え付け終了。
11.28明日はまとまった雨が降り、その後冷え込みが来るので、ビニールシートで覆いをかけ、凍み防止。
2023.2.27冷え込みはもうないので、ビニールシート外し、草引き。
3.19埋め込んであった支柱の切れ端を抜き取り、ツルを巻きつかせる約90cmの短めの支柱に差し替えた。なお、両端と中ほど3か所、計5か所は太い支柱とした。
4.24所々ツルが伸びてきたので麻紐で支柱を連結。伸びすぎたツルは麻紐に這わせる。
5.18草引き
6.18草引き、法面草叩き
6.26畝の峰は手で草引き、法面は小型コテで草削り。
7.17&7.23畝の峰は大して草が生えていないが草引き。畝の法尻をテンワで草叩き
7.31むかごがけっこう生っており、ていねいに取って、処分。
9.16その後、少々むかごが生っているが、放置。東畝の法面の草叩き。
10.29その後のむかごはたいして生らなかったが、まずますの大きさのものは取り除き、細かなものはこぼれてもよしとした。不発芽箇所がけっこうあり(数十か所)、そこには、クズ芋で大きそうなものを埋め込み。
 半分堆肥化しかけた枯草&刻み藁がけっこう乗っているが、新しい刻み藁をどれだけか被せておいた。なお、枯れたツルや麻紐は引きちぎって畝の覆いにした。
11.19サツマイモのツル被せ
12.3刻み藁追加被せ
2024.2.3まだ雑草はあまり生えていないが、隣接畝のついでに法面&畝間の草叩き
3.4こぼれ落ちている刻み藁を畝に寄せ、若干の草引き
4.21所々ツルが伸びてきたので麻紐で支柱を連結。
4.22東畝の法面に細かな雑草がいっぱい生えだし、手で削りながらの草叩き。

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