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里芋の種芋保存方法 [里芋]

 里芋の種芋保存は、けっこう難しい。亡きおふくろの話では、その昔は別棟の建物の際の南法面に小芋の塊を埋めて雨除けをしておいたという。2012年に、おふくろが気まぐれで晩生里芋の種芋をそうしたところ、うまくいった。
 近年は1畝を冬越し(藁を被せてから厚手のビニールシートで覆い)させて、翌春に収穫し、その中から良品を種芋にしていた。
 小生が保管作業することにした2011年からは、様々な方法を試してきたが、晩秋に収穫したものの中で、良品の小芋をダンボール箱で籾殻保管するのがわりと簡単なので、2015年産のものからそうすることにした。しかし、2015年産を倉庫で保管しておいたら真冬の冷え込みで半分近くが凍みてしまったので、2016年産からは母屋で保管することにしたが、これも凍みることが多く、2017年からは発泡スチロール箱(籾殻なし、蓋なし)に入れて母屋の居間で保管することとした。これで凍みることはほとんどなくなった。
 ただし、2020年晩秋に1株いただいた新品種は、従前のやり方で畑で冬越し。
 保管法がころころ変わるが、2021年産は昔おふくろがやっていた、別棟の建物の際の南法面に種芋(ただし、ばらしたもの)を埋めて雨除けをしておくこととした。

<2022年産種芋の保管法>
(11月16日)
 今日、関市産の里芋を掘り、不作であったので、全部ばらばらにし、その中から種芋用に形の良い小芋を選び出す。来年は、在来種より関市産のほうが成績が良いので、関市産のみ3畝栽培とし、1畝20個植え付けとし、60個プラスアルファを種芋とする。
 その保存は、昨年うまくいったので、その方法を採ることとした。
 昔、おふくろがやっていた、別棟の建物の際の南法面(けっこうな盛土となっている)に種芋を埋め込み、土を7~8cm程度乗せ、むしろを2つに折って法面まで覆い、その上にトタン板を乗せ、重石の石を乗せる。この場所は半日以上、日が当たるから、保存場所として最適と思われる。

<2021年産種芋の保管法>
(11月15日)
 昨日、里芋を掘り、不作であったので、全部ばらばらにし、その中から種芋用に形の良い小芋を選び出す。昨年は1畝に30個植え付けたが、それまでは1畝に20個程度であったから、種芋の数を減らした。在来種より関市産のほうが成績が良かったので、在来種1畝(20個+予備10個)、関市産2畝(40個+予備20個)とした。
 さて、その保存であるが、昔、おふくろがやっていた、別棟の建物の際の南法面に種芋の塊(出来のいい株から小芋だけを3、4塊に分けたもの)を埋めて雨除けをしておくという方法を真似することとした。ただし、今年はばらばらにした芋を保存することとし、場所は、おふくろの場合、南東角であったが、場所が狭そうなので南西角とした。
 別棟の建物の際の南側は土盛りしてあり、法面になっている。瓦が乗せてあるし、少し掘ると瓦のかけらや石っころがけっこう埋まっている。これらを除去し、種芋がぎっしり並ぶ程度のスペースを作り、少々掘り下げる。
 スペースの両サイドと2品種の区切りにダンボール板を入れ、種芋を並べる。少々重なり合う状態となったが、まあ良かろう。土を7~8cm程度乗せ、法面側も同程度の厚さとなった。土はわずかに湿っている程度であるから、湿気で凍みる恐れはなかろう。
 むしろを2つに折り、法面まで覆い、その上にトタン板を乗せ、重石の石を乗せる。
 この場所は半日以上、日が当たるから、保存場所として最適と思われる。
(2022年4月3日)
 今日、掘り出した。一つも凍みていない。ほんのわずかに芽吹きかけたものあり。
 今日、直植えした。(別ページで記録)

<2020年産種芋の保管法>
<従来の品種>
(11月23日)
 11月2日に里芋を掘り、不作であったので、全部ばらばらにし、半日陰で干しておいた。種芋用に形の良い小芋を60個ほど選び出そうにも、それができず、小さなものばかりであるが、数日前に80個ほどを発泡スチロールの平たい箱に入れ、いったん納屋で保管。
 今日、母屋へ運び込み。暖房を掛ける居間兼寝室の押し入れが一番冷え込みが少ない(昨年は全く凍みなかった)から、ここに蓋を取ったまま保存することとした。
(2021年3月29日)
 今日、芽出し植え付けのために取り出したところ、全く凍みていなかった。

<新品種>
(11月22日)
 須賀前の隣の畑で里芋を栽培しておられる方から、新品種(関市産)が高収穫だからと栽培を勧められ、1株掘ってくださった。これを従前の方法で保管することに。
 今年の里芋の栽培箇所の隅を鍬で土除けして埋め込み、周りの土で土盛り。
(11月27日)
 明日から冷えてくるので、地上部を刈り取り、凍みないように、むしろを被せた上に、ビニール製肥料袋を何重か被せ、押さえに更にむしろを乗せて冬越し。
(2021年3月29日)
 暖かくなったので、今日、掘り出し。全く凍みていなかった。

<2019年産種芋の保管法>
(11月8日)
 ここのとろこ母屋での室内保管としているが、年によって冬の冷え込み方に違いがあるのか、昨年は一部が凍みた。まだ最善の方法が見い出せていない。
 今年の里芋はチョウ不作(原因は無肥料連作3年目)で地上部も早々に枯れ、10月27日に全部を掘った。種芋用に形の良い小芋を60個ほど選び出そうにも、それができない。しかたなく、少々小さいものが過半となったがやむを得ない。
 これを納屋の軒先に置いておいたが、20日ほど経ち、十分に乾いたから、昨年使った発泡スチロールの平たい箱に入れ、蓋をして母屋の中へ運び入れておいた。
(11月17日)
 母屋の中へ運び込んだ発泡スチロールの平たい箱を開けてみると、数個に白カビが発生していた。まだ十分に乾いていなかったのだ。それを擦り取り、玄関先で直射日光にしばらく当てることとした。
 種芋の数が足りないので、親芋の小さなものも発泡スチロールに入れておいた。
(12月2日)
 1週間ほど前から、蓋なしで母屋の中へ入れ、今日点検したら、しなびたものが数個あり、それは捨てる。その分親芋(小)などを追加。
(12月20日)
 暖房を掛ける居間兼寝室の押し入れが一番冷え込みが少ないから、ここに蓋を取ったまま保存することとした。
(2020年4月27日)
 4月中頃に納屋の軒先に移し、今日、定植したが、凍みたものはゼロ。

<2018年産種芋の保管法>
(11月20日)
 昨年の保管方法がうまくいき、芽吹きも順調であったから、その方法を取ることにした。
 11月18日に里芋堀りを行い、今日、むしろに並べて、形の良い小芋を50個弱選び出した。次に親芋(これも種芋になるというから来年はこれで1畝作付け)の中から、特別に小さいもの(小芋より一回り大きい)を20個ほど選び出した。合計70個ほどで、昨年使った発泡スチロールの平たい箱が満杯となった。
 まだ湿り気があるので蓋をせず、納屋の軒先に置く。
(11月21日)
 今朝は冷え込みがあった。概ね乾いているから、蓋をして母屋の玄関ホールに仮置き。
(12月3日)
 昨年同様に居間兼寝室に置こうと思ったが、今年は朝まで暖房をかけることとしたから、暖かくなりそうで、隣の応接室に置くこととした。 
(4月14日)
 点検したところ、凍みて使えないものはわずかしかなかった。ただし、親芋は過半に凍みが大なり小なり出て、使えそうなものは6個しか残らなかった。

<2017年産種芋の保管法>
(11月28日)
 11月17日に里芋堀りを行い、形の良い小芋を57個選び出し、発泡スチロールの平たい箱にびっしり入れ、新聞紙を敷き、少々水を掛けて蓋を軽く開けておいた。
 今日、乾いてしまった新聞紙にジョウロで水を掛けて十分に濡らし、蓋をして母屋(洋間、その後居間)で保管。種芋が乾燥しすぎると芽吹きが悪くなろうと思ってのことである。
 昨年は日に干してからダンボール箱に籾殻を入れて母屋の玄関ホールで保管したのだが、かなりが凍みてしまった。今年はどうなるやら。苦労させられる。
(12月10日)
 昨年は母屋(洋間)で保管しても凍みるものがあった。今年は去年より寒くなりそうだ。よって、そこより暖かそうな居間兼寝室に場所を変えた。
(4月15日)
 3月中頃に保管場所を玄関内に変え、蓋をすかしておいた。1週間後に、乾きすぎるようだから再び密閉。
 今日、芽出しのために点検したら、凍みたものは1個しかなかった。保管に成功。

<2016年産種芋の保管法>
(12月5日)
 11月26日に里芋堀を行い、形の良い小芋を60個ほどを選び出し、曇天気味であったが2日間、日に干し、その後、1週間ほどして、ダンボール箱に籾殻を入れて保管。
 こうした保管法は倉庫で近年に3、4回やり、いずれも凍みることはなかったが、昨年だけは半分が凍みてしまって種芋不足となった。
 そこで、今期は冷え込みの少ない母屋(洋間)で保管する。
(春に追記)
 52個中凍みたものが12個あり、捨てる。残り40個(良品25個、少々凍みていそうなもの15個)と、母屋内であっても凍みるものが多く出た。 

<2015年産種芋の保管法>
 11月に全部を収穫し、良さそうな小芋を倉庫内で籾殻保管にすることに。
 小芋はバラバラにせず、塊のまま保管しようと考えたが、親芋から切り離すときに種芋に適する小芋の大半がバラバラになり、目論見は外れた。
 よって、種芋はバラバラにしたものを籾殻保管にすることにした。
 1日干して、形の良い60個ほどの種芋の千切り跡に草木灰を塗り、ダンボール箱に籾殻を入れて、倉庫で保存。
(春に追記)
 4月になって、見てみると、真冬の冷え込みで半分近くが凍みてしまった。使えそうなのは約30個であったが、7、8個は腐って芽吹かなかった。

<2014年産種芋の保管法>
 2014年産は大豊作であった。栽培してできた晩生里芋のうち良品の4株を畑の一角で土を盛って保存。
 昨年と同様に教科書どおりに保存しておいた。ただし、昨年は藁を乗せてからビニールシート掛けしたが、今年は藁乗せを省略したら、昨年は小芋の腐りがほとんどなかったが、今年は1割強が腐り、まだ同程度の量が少々凍みてしまっていた。

<2013年産種芋の保管法>
 今年初めてのやり方だが、大きな株を来年作付け用の種芋取りにするため、教科書どおりに土に埋め込み、藁をたっぷり乗せてから、ビニールシート掛けして畑で保存しておいた。
 保存したのは、初栽培の石川早生2株、従前から栽培の早生2株、晩生4株である。それを翌年3月16日に掘り起こし、型のいい小芋を種芋とすべく選別した。
 保存がしっかりしていたのか、小芋には腐りはほとんどなかったが、石川早生の親芋だけは2つとも腐っていた。
 得られた種芋は、従前から栽培している早生芋10数個、晩生芋45個、昨年初めて栽培した石川早生30個ほどであった。

<2012年産種芋の保管法>
 早生芋20個は、11月に収穫したときにモミガラを入れてダンボール箱で倉庫に保管しておいたのだが、5個は小さくて干からびた状態にあり、捨てることにした。
 晩生芋は、11月に収穫した後、おふくろが良さそうなものを土に埋め込んでおいたものの中から、2月に60個選別し、その後、ダンボール箱にモミガラを入れて倉庫で保管しておいた。でも、3月末に取り出したら、5個ほどは腐りが来ていたから捨てた。

<2011年産の種芋保存法>
 11月の収穫時に形の良い小芋を籾殻の中に入れてダンボール箱で、倉庫に保管していた。凍みるものはなかったが、乾きすぎて芽吹きが遅れるという難点がありそうだ。

<2010年産までの種芋保存法>
 11月下旬に、残しておいた2畝(2品種)の地上部を鎌で切り取り、土寄せ。稲藁を敷いて、その上にビニールシートを掛ける。最後に、風で飛ばないように土を適当に乗せる。
 これで、冬季の凍みを防止するのだが、親芋は凍みてだめになることがあるものの、小芋はほぼ大丈夫。そして、3月下旬に掘り出して、その中から形が良く大きな小芋を選んで種にする。
 でも、この方法はけっこう面倒であり、2010年産でもって止めた。
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里芋の無肥料(→微肥料)連作栽培 [里芋]

(2023年からは別ページ→里芋の手抜き栽培

 2018年産から「たんじゅん農」にのとって連作・無肥料栽培することとした。
 このページでは、連作・無肥料栽培について記録し、従前の栽培法については「里芋の輪作・有機肥料栽培」で記事を残した。

<2022年産>
 連作5年目、そして無肥料(今年は微肥料)栽培も5年目の里芋栽培である。
 それなりの土壌改良をしてきたが、過去3年はチョウ不作であった。ただし、昨年初めて栽培した関市産の里芋はまあまあの出来であった。
 土壌改良の方法は次のとおり。
 2018年産:前年11月になるべく深く掘り、刻み藁を3層に敷き込み。
 2019年産:前年11月に枯草と刻み藁をビッチュウですき込む。4月に畑起こしもどき。
 2020年産:前年11月に刻み藁をビッチュウですき込む。4月にスコップで畑起こしもどきをしながら、牡蠣殻粉末と枯草を入れ込む。
 2021年産:11月に3通りの土壌改良を試み、比較実験。
  東畝:畑起こしもどき・刻み藁敷き込み
  中畝:畑起こしもどき・刻み藁を地中へ入れ込み<追加:この畝で野焼きした草木灰>
  西畝:畑起こしもどき・蛎殻粉末を地中と表層へ入れ込み
(2021年11月30日)
 昨年の3畝の栽培実験で、刻み藁を入れた東畝と中畝のほうが成績が良かった。草木灰の効果はなし。よって、2022年産は3畝とも表層土を退けてから刻み藁をばら撒いてビッチュウですき込み、表層土にも刻み藁を混ぜ込む。昨年より刻み藁の投入量を幾分多くした。
(3月30日)
 雑草がけっこう生えてきているので草叩きし、畝間を削り上げ。
(4月3日)
 種芋の土中保存がうまくいき、全く凍みなかったので、まだ芽吹きはほとんどないが、予備もけっこうあるから、直植えすることにした。
 株間30cm弱で24個植え付け。予備が6個あるから、畝の両端の3個ずつ埋め込み。
 なお、植え付けに当たっては、穴を大きく空け、牛糞堆肥(両手で1つかみ:約1リットル)を混ぜ込んでから植え付け。無肥料栽培をあきらめ、微肥料栽培とした。
(4月7日)
 ずっと雨なしだし、当分雨が望めず、カラカラに乾いてきているから水やり
(5月2日)
 今年は直植えしたので、まだまだ芽吹かず。畝全体をきれいに草叩き。
(5月23日)
 久し振りに見たら、やっと芽吹きだした。7割方発芽。
(5月31日)
 株周りの雑草を草引き。その際、発芽が悪いもの数株は予備苗を移植したが、いずれも芽はけっこう出ていたから、その必要はなかったが。
(6月27日)
 畝間の雑草が繁茂し、草刈機でざっと草刈り。
 株周りを小型コテで草叩きし、軽く手で土寄せ。
(7月24日)
 雑草が繁茂しだし、畝間と法面を草刈機でざっと草刈り。
(7月31日)
 関市産の里芋(軸が紫色)は脇芽が全く出ていないが、在来種は脇芽が出ており、それを鎌でなるべく地中深くから切りながら、畝全体の草引き。
(9月18日)
 畝間と法面を草刈機で草刈りし、株周りは手で草引きし、雑草を畝に敷く。
 全般に育ちが悪い。在来種は悲惨な状態。関市産の里芋はまだましで、脇芽も出てきた。鎌で一部切り取ったものの、大半はそのままにした。
(10月16日)
 在来種は大半が枯れたので、1畝全部掘り出し、収穫。土壌改良、牛糞堆肥投入も効果は感じられず。親芋の出来も悪く、小さい。連作障害であろう。評価★☆☆☆☆
(11月16日)
 関市産の里芋の過半が枯れたので、2畝全部掘り出し、収穫。土壌改良、牛糞堆肥投入も効果は感じられず。親芋の出来も悪く、小さい。連作障害であろう。評価★☆☆☆☆
 なお、来年用の種芋は関市産のみとし、60個強を昨年と同じ場所に埋め込み保存。
(11月21日)
 数日乾かしたものを親芋、小芋に分け、ダンボール箱に収納し、室内保管

<2021年産>
 連作4年目、そして無肥料栽培も4年目の里芋栽培である。
 それなりの土壌改良をしてきたが、過去3年、チョウ不作であった。
 土壌改良の方法は次のとおり。
 2018年産:前年11月になるべく深く掘り、刻み藁を3層に敷き込み。
 2019年産:前年11月に枯草と刻み藁をビッチュウですき込む。4月に畑起こしもどき。
 2020年産:前年11月に刻み藁をビッチュウですき込む。4月にスコップで畑起こしもどきをしながら、牡蠣殻粉末と枯草を入れ込む。
(2020年11月30日)
 来季に向けて、3通りの土壌改良を試みた。どのような効果が出るか、実験する。
 東畝:畑起こしもどき・刻み藁敷き込み
 堀跡の土を畝間と同レベルまでビッチュウで両側に退け、スコップで畑起こしもどきをし、刻み藁を適当量撒いたのち、両側の土(けっこうな量の枯草混じり)を戻して整形。
 中畝:畑起こしもどき・刻み藁を地中へ入れ込み<追加:この畝で野焼きした草木灰>
 堀跡の土を畝間と同レベルまでビッチュウで両側に退け、スコップで畑起こしもどきをしつつ、刻み藁を地中へ入れ込み。両側の土(けっこうな量の枯草混じり)を戻して整形。
 西畝:畑起こしもどき・蛎殻粉末を地中と表層へ入れ込み
 堀跡の土を畝間と同レベルまでビッチュウで両側に退け、スコップで畑起こしもどきをしつつ、牡蠣殻粉末を少々多めに地中へ入れ込み。片側の土(けっこうな量の枯草混じり)を戻した後、刻み藁と蛎殻粉末を適当量撒き、もう片側の土(けっこうな量の枯草混じり)を戻す。
(2021年4月3日)
 過去3回、そして今日、古くなったむしろや細かい枯れ枝を中畝で野焼き。
 畝全体と畝間の雑草をテンワで叩き、削り上げ。
(4月25日)
 芽吹き場(里芋畝の一部を使用)での在来種(軸が薄緑色)の芽吹きはかすかなものであったが、昨年頂いた関市産の里芋(軸が紫色)が十分に芽吹いて定植時期となった。
 今日、定植し、1畝に30個弱が植えられた。なお、関市産の里芋は3畝とも中央部分に定植し、3畝の比較栽培を行う。
 なお、畝が少々小高いので、植え付け穴周りも少々掘り、窪みが付いた状態で定植。畑土がけっこう乾いていたので、その窪みに散水。
(5月26日)
 ほとんど全部の芽吹きあり。雑草がけっこう生えてきており、株周りの草引きをし、株周りが凹んでいるので、手で土寄せ。
(6月13日)
 欠損1株に予備苗を移植。
(6月14日)
 株周りの草(たいして生えていない)を引きながら、畝の法尻や畝間に繁茂した雑草をテンワで叩きし、軽く株元へ土寄せ。里芋を1株、テンワで切ってしまったので、予備苗を移植。なお、予備苗は全部処分。
(6月20日)
 1週間前の草叩きは土が湿り過ぎていたため、雑草が枯れなかった。そこで、畝の削った草をほぐして拾い出し、畝に被せ、枯れさせることに。ついでに、手で軽く土寄せ。
(7月5日)
 畝によって成育具合が異なる。刻み藁を入れた中畝と東畝は、西畝に比べて生育が良い。野焼きした草木灰が乗っかった中畝のほうが気持ち成育がいい。
 それに対して、刻み藁を入れず、牡蠣殻粉末を入れた畝は、昨年より若干生育がいい感がするが、他の2畝(昨年よりずっと生育がいい)に比べて劣る。
(8月1日)
 脇芽がけっこう出ているので、鎌で脇芽を地下から刈り取る。畝間にうっそうと雑草が生え、法面にも若干生えているが、里芋が勝っているので草刈りせず。
(8月9日)
 畝間の雑草が繁茂したから、畝間と法面を草刈機で草刈り。2株切ってしまった。
 成育状況は7月5日の記事のとおりだが、またけっこう伸びた。
(10月5日)
 全体に南のほうは生育が悪く、もう枯れてしまったものが多い。
 在来種はとんと生育が悪く、関市産はかなり生育がいい。
 雑草が繁茂し、大ざっぱに手で草引きし、畝に被せておいた。
(10月10日)
 西畝、中畝の南のほう(在来種)が枯れてしまったので、芋を収穫。
 無収穫かと思っていたが、1株に数個は小芋が付いていた。良品は1株に2個平均あり、食用に。小さい芋は処分。親イモは無いか無いに等しい程度でこれも処分。
(11月14日)
 在来種(軸が薄緑色)は全部枯れてしまい、関市産の里芋(軸が紫色)はまだ枯れていないものがあるが、今日、全部収穫。関市産のほうが圧倒的に出来がいい。
 牡蠣殻粉末を量多く入れた西畝は総じて出来が悪い。刻み藁を投入したほうが出来がいい。なお、野焼きした灰の効果は感じられず。
 収穫後、選別。親芋はやはり無肥料がために出来が悪い。やや小ぶりのものを種芋用に、でかいものや小ぶりのものを食用に、小さ目のものは全部捨てる。評価★★☆☆☆
 種芋として残したのは、在来種30個、関市産60個。 

<2020年産>
 連作3年目、そして無肥料栽培も3年目の里芋栽培である。大冒険だ。
 3畝あるが、うち2畝は昨年11月に枯れたブルーベリーのエリアへ畝を伸ばした。
(4月6日)
 西畝は、畑起こしもどきをしながら、牡蠣殻粉末と覆いの枯草を入れ込んだ。
(4月27日)
 牡蠣殻粉末が1袋見つかったので、中畝と東畝に畑起こしもどきをしながら牡蠣殻粉末を入れ込んだ。
 本日、種芋の植え付け。昨年はチョウ不作であったので、良品の種芋は1畝分しかなく、これは中畝に使い、小芋を東畝、親芋(小さいもの)を西畝に使う。
 各畝に約30cm間隔で並べて置き、順次、埋め込み。手で枯草を除けて穴を掘り、埋め込み、枯草が多くあるから、それを畝に被せる形にした。なお、西畝は4月6日にある程度埋め込まれている。
 雑草が若干生えており、枯草被せのときに、手で引いておいた。
(5月24日)
 畝の峰を手で草引き。発芽はまだ数個。法面を草叩きし、畝間を削り上げ。
(6月4日)
 だいぶ芽吹いてきた。ずっと天気がいいから、今日、たっぷりホースで散水。
(6月18日)
 10日の梅雨入りで雨に恵まれ生育しだした。株周りを丁寧に草引き。
 10か所ほど未発芽や小さな芽吹きにつき、堆肥場で大きく芽吹いたものを移植。
(7月5日)
 畝の法面・畝間を草刈機(紐タイプ)で草刈り。
(7月29日)
 梅雨の長雨で、昨年に比べてどれだけか生育がいいが、芳しくはない。ただし、昨年11月に枯れたブルーベリーのエリアへの新規作付け部分は、連作エリアに比べてはっきりと調子いい。でも、他の方の畑に比べれば、完全に見劣りする。
(8月2日)
 雑草が繁茂。草刈機(紐タイプ)で畝間をざっと草刈り。
(11月2日)
 ブルーベリーのエリアへの新規作付け部分はまだ地上部が残っているが、他は完全に枯れてしまっている。
 草刈機(紐タイプ)でうっそうとした雑草を刈り取り、芋を掘り出す。
 昨年同様に、悲惨な収穫量。計量せず。評価★☆☆☆☆

<2019年産>
 連作2年目、そして無肥料栽培も2年目の里芋栽培である。大冒険だ。
(4月28日)
 発泡スチロール箱で保温しつつ芽出しをしてきた。→ 里芋の苗床での芽だし
 1株だけかすかに芽吹き、少々早いが、今日定植。芽吹きがあった種芋は52個(親芋6個を含む)。
 30cm間隔ぐらいで大雑把に並べていったところ、ほぼうまくいった。西の畝に22個、真ん中の畝に15個、東の畝に15個(うち親芋6個)並べ、順次、埋め込み。
 なお、事前に、スコップで畑起こしもどきを行ない、植え付け後は枯草で再び畝全体を覆っておいた。
(6月16日)
 全部芽吹いて生長中であるが、雑草に負けそうになった。鎌で畝全体をざっと草刈りし、その草で株周りを覆っておいた。
(7月8日)
 畝の法面をざっと草刈機で草刈り。
(8月7日)
 株周りには雑草はたいして生えていないが、畝全体が雑草の繁茂で里芋が負けそう。鎌で雑草を刈り取り、畝に敷いておいた。
 昨年以上に生育は悪い。脇芽が出ている株は極めて少ない。脇芽は鎌で欠き取る。
(9月12日)
 一部の株はそれなりに大きくなったが、過半は昨年より背が低い。辛うじて雑草に勝っているといった感じだ。
(9月15日)
 畝の両面を草刈機でざっと草刈り。
(10月27日)
 地上部が枯れたものがほとんどになり、今日、3畝全部を掘る。無収穫株がけっこうあり、3畝とも非常に凶作。買い物籠ちょうど1杯といったところ。
 無肥料・連作1年目はけっこう調子が良かったが、2年は悲惨なものとなった。昨年は子芋26kg、親芋7kgであったが、今年は小芋7kg強、親芋2kg弱で、くずを除くと小芋5kg、親芋1kgほどとなってしまった。来年用の種芋を退けると、食用になるものは3kg強しかない。評価評価★☆☆☆☆
(11月12、13日)
 無肥料・連作2年目がチョウ不作となったので、土壌改良を行う。先日、畝に刻み藁をけっこうな量撒いておいた。小型ビッチュウで畝の片側を軽く起こしながら、刻み藁や枯草を埋め込んでいく。もう片側は軽く起こして土を被せ、2畝を整形。
 枯れたブルーベリーが里芋畝の延長上にあり、これを伐採し、伐根。ここだけ土が盛り上がっているので、余分な土を里芋畝間にばらまく。また、この畝に数年前に伐採した切り株が残っているので、これをツルハシで叩き、放り出す。土壌改良は他の2畝と同様に実施。
(11月22日)
 土壌改良した畝は枯草など全く被せてないので、休耕田の枯草を一輪車で運び、たっぷり被せておいた。

<2018年産>
(2017年11月22日)
 2018年産から「たんじゅん農」にのとって連作・無肥料栽培することとした。
 よって、本日、今年収獲した跡(自宅前の畑、南区画中央3畝)に、来季の畝作りを行った。
 まず、田んぼから刻み藁を持ってきて、収穫後の畝にばら撒き、ビッチュウで起こす。
 次に、畝の法面下方(法尻の少し上)の位置を鍬で溝立てし、藁を敷き込み、土を戻す。その後、畝の峰を鍬で大きく溝立てし、ここにも藁を敷き込み、土を戻す。続いて、反対側の法面下方の位置を鍬で溝立てし、藁を敷き込み、土を戻す。
 これにより、畝の下に藁が3列敷き込め、刻み藁が満遍なく土に混ざり、「高炭素素材」(藁はそれほど高炭素ではないが、ベストな廃菌床やトウモロコシの残骸は入手困難)を、十分かどうかは分からないが、まずまず入れられたのではなかろうか。
 初年度につき、このように、なるべく深く掘り、丁寧に藁入れを行ったところである。
 5月半ばまで、このまま養生し、土壌細菌が藁を食べて増殖してくれるのを祈るのみである。もっとも、今年4月に施肥した肥料(窒素分が多い)が残留しているに違いないから、土壌細菌はそう易々と増殖してくれないだろうが、1年で「たんじゅん農」が成功するなんてことは有り得ず、2年、3年かけて無肥料・藁の追加入れ込みで土壌細菌の適正化ができないかと期待している。
 なお、里芋は連作を嫌う。4年ぐらい空けよと言われる。2018年産は、連作により、また、施肥しないから、大幅な収穫減になろうが、自家消費分ぐらいは採れるだろうと思って、「たんじゅん農」にチャレンジしたところである。 
(5月6日)
 発泡スチロール箱で保温しつつ芽出しをしてきた。→ 里芋の苗床での芽だし
 全体に芽吹き、葉が出たものも多い。発泡スチロール箱の蓋に芽が当たるものも出てきて、今日定植。種芋56個中、完全に凍みたもの1個、芽が出たが半分凍みたものが2個あった。
 30cm間隔ぐらいで大雑把に並べていったところ、ほぼうまくいった。西の畝から1、2個東の畝に置き直しただけですんだ。少し深植えし、小さい芽のものは芽が完全に隠れるように植え付け。
 半分凍みた種芋も、畝の北端に植え付け。
(6月10)
 連作だがまずまず生育しつつある。
 雑草が多いので株周りを叩きながら、削り上げ、土寄せ。
(6月18日)
 枯草や根付いた雑草を手で埋め込み、手で土寄せ。
(7月15日)
 脇芽がけっこう出ており、不十分ながら手でちぎり取る。
 畝間の土を鍬で削り、土寄せ。大きな雑草は跳ねだして畝に置く。
 東2畝は生長がいいが、西の畝は全体に背が低い。不思議だ。
(7月21日)
 梅雨明けして10日以上経ち、猛暑もあって土がからからに乾いてきた。そこで、ホースを延長してたっぷり水やり。(22、23、25日も。<7月25日に20mm夕立> 8月2、4、5、8,19日も<8月15日もしとしと雨20mm>)
(8月5日)
 畝間の雑草をおおざっぱに引き、法面に被せる。鎌で脇芽欠き。
(10月15日)
 3畝のうち、東2畝はその後も順調であったが、10月になって中畝は委縮しだした。西畝はそれが顕著。これでは大幅収穫減になりそう。
(11月17日)
 今年の里芋の生育は、地上部を見ている限り、最悪の状態にあった。近隣の多くの農家が、今夏の異常高温と旱魃で出来が悪いと言われる。うちの畑の場合、隣のお寺の高木と反対隣の工場の陰となって通常より日照時間が短く、異常高温の影響は少なかったであろうし、納屋からホースを延長して散水もしたから、旱魃の被害もなかろう。
 でも、成育が極端に悪いのである。もっとも3畝の状態は異なり、西畝は悲惨な状態、東畝ははっきりした生育不足、中畝はその中間であった。
 この生育不足は、無肥料であることと、連作のダブルパンチに違いないと思っていた。よって、今年は里芋はどれだけも採れないだろうとあきらめていた。
 悲惨な状態の西畝を昨日掘ったのだが、予想に反して出来がいい。それどころか型のいい小芋ばかりがついている。良品の採れ具合は昨年以上だ。これには驚いた。無肥料・連作の1年目、大成功である。(もっとも、昨年は種芋保存に失敗し、それがために不作であったっから、平年並みの出来といったところだが。)
 もうひとつ驚かされたのは、親芋がとても小さいことだ。去年までなら、こんな小さな親芋には小振りの小芋が数個付いていればいいといった状態なのに、今年は立派な小芋が10個ほど付いているのである。なんとも不思議。
 今日、まず中畝を掘ってみたら、西畝より若干収量が多かったが、親芋、小芋の状態は同じであった。そして、この畝だけは昨年より落ちるがまあまあの収量が得られないかと期待していた東畝は、中畝より若干収量が多かったが地上部の生育具合ほどには違わなかった。違ったのは、親芋がまあまあの大きさになっていたことである。親芋は味噌田楽にして食べると美味しいから、今年は足りないくらいだが、そうぜいたくを言ってはいかん。メインの小芋が予想していた量の何倍も採れたのだから。
 ということで、無肥料・連作の1年目の大成功に大喜びしているところです。無肥料・連作で、さぞ面食らった里芋君たちに感謝、感謝、感謝! 評価★★★☆☆
 収穫量を下記に記録しておく。
 畝位置 畝の長さ 株数 小芋(kg)  親芋(kg)
  西   5m  16  7.2  1.4
  中   5m  16  7.6  1.9
  東   7m  23 11.2  3.5
 合計  15m  55 26.0  6.8
(11月18日)
 今日、2年目の無肥料・連作栽培に向けての畝づくり。今季の畝づくりとほぼ同様だが、ビッチュウで作付け位置あたりを少々起こしながら、生えっ放しにしてあった、ほぼ枯れた雑草(少々足りないから休耕田の枯草を補充)を埋め込みつつ、概ねフラットな畝にする。
 次に、刻み藁を適量ばら撒き、小型ビッチュウで畝の両サイドの土をかき上げ、昨年よりやや低い広幅の畝に仕上げる。水を好む里芋だから、畝は低い方がいいからだ。
 最後に、休耕田の枯草を運び込み、畝全体を覆う。草抑えと乾燥防止のためだ。 

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里芋の苗床での芽だし [里芋]

 里芋栽培については、品種を広げたり、休耕田での栽培に挑戦したりしてきたが、2015年から、あまり高望みせず、自宅前の畑で旧来の1品種(何十年も前から種芋保存して繰り返し栽培している晩生のもの)だけの栽培に落ち着かせることにした。
 2017年産までは一般的な有機農法としていたが、2018年産から「たんじゅん農」にのとって連作・無肥料栽培することとした。
 なお、毎年、早期育成を図るため、種芋は苗床での芽だし作業を行っていたが、省力化を図るため、2020年からは種芋の直植えに切り替えたところである。(ただし、不発芽がけっこうあったので2021年は芽出し作業することとした。)

<2022年>
 種芋が全く凍みていなかったし、予備がけっこうあるから、直植え。

<2021年>
(3月29日)
 晩秋に関市産の里芋を隣の畑の方から1株いただき、それを畑で冬越しさせており、今日、それを掘り出した。もぎ取った小芋のちぎりくちは小さなものであったから、半日直射日光で干しただけであるが、直ぐに芽出し作業に取り掛かることとした。なお、自宅内で保存しておいた従来種の小芋(よく乾燥している)も芽出しすることに。
 例年より2週間ほど早い芽出し作業である。
 芽出し場は、関市産の里芋を埋めておいた場所とし、50cm×60cm程度をフラットに均し、種芋をぎっしり並べていく。土を3cmほど乗せ、むしろの端切れ&ビニールシート(4つ折り)で覆い、当分の間、このままにしておく。
(4月21日)
 だいぶ暖かくなったので、ビニールシートを外し、むしろをめくってみたら、関市産の里芋はもうだいぶ芽吹いていたので、むしろも外す。
(4月25日)
 今日、植え付けしようと掘り出したところ、在来種はどれもかすかな芽吹きであったが、関市産の里芋は定植時期に来ているので、在来種も定植。

<2019年>
(4月14日)
 昨期の種芋保存は発泡スチロール箱とし、真冬は寝室保管としたため凍みなかった。今期も同様だが、保管場所は応接間とし、寝室より少々冷え込むが、凍みて使えないものはわずかしかなかった。ただし、親芋(昨期は無肥料栽培としたら小さな親芋となり、その中で特に小さなものを種芋にしようと目論む)は過半に凍みが大なり小なり出て、使えそうなものは6個しか残らなかった。
 昨年使用した発泡スチロール箱に苗用培養土(下半分は草花プランターに使用した用土でからからに乾燥させたもの)を入れ、種芋53個(うち親芋6個)を少々隙間を取って並べる。培養土を被せてたっぷり散水。
 発泡スチロール箱の蓋を取った状態で透明ビニール袋で包み込み、日中は太陽光を当て、夕刻に蓋をして透明ビニール袋で包み、冷気を防ぐ。これから毎日この繰り返し。
 今年は苗用培養土をけちったから、様子を見ながら、もう少し散水をせねばいかんだろう。穴あき発泡スチロール箱だから、そうすることにしよう。
(4月28日)
 1本だけ芽が顔を覗かせた。そこで、少々早いが定植することに。
 掘り出してみると、小さな芽が幾つも出ていたり、けっこう根が出ているものの若干あった。昨年はもう1週間後の定植だったが、今年のようであっても良さそうだ。
 なお、腐っていたのは1個だけ。

<2018年>
(4月15日)
 今季の種芋保存は発泡スチロール箱とし、真冬は寝室保管としたため凍みなかった。
 保管57個中、若干凍みた1個を除く56個を目だしさせることに。
 適当な発泡スチロール箱に苗用培養土を入れ、種芋56個を少々隙間を取って並べる。培養土を被せて少々散水。
 発泡スチロール箱の蓋を取った状態で透明ビニール袋で包み込み、日中は太陽光を当て、夕刻に蓋をして冷気を防ぐ。これから毎日この繰り返し。
(5月6日)
 全体に芽吹き、葉が出たものも多い。発泡スチロール箱の蓋に芽が当たるものも出てきて、今日定植。種芋56個中、完全に凍みたもの1個、芽が出たが半分凍みたものが2個あった。
 なお、根っこ同士が少々からみ合う状態になっており、これ以上定植を遅らせると良くない感がした。今日あたりがちょうどいい時期ではなかったのではなかろうか。

<2017年>
(4月15日)
 種芋保存は今季はダンボールに籾殻を入れて母屋の中で保存した。昨年は不作で優良な種芋が少なかったせいか、52個中凍みたものが12個あり、捨てる。残り40個(良品25個、少々凍みていそうなもの15個)を畑の隅(ヤーコン苗床の隣)で芽だしすることにした。
(5月14日)
 数個がかすかに芽吹いている。全部掘り出す。数個が完全に凍みており、少々凍みているものでも芽吹いているものは使うことにした。
 本日、定植。以下、里芋の栽培のページ

<2016年>
(4月10日)
 ダンボールに籾殻を入れて倉庫の中で保存したのだが、真冬の低温で種芋保存に失敗し、半分が凍みてあいまっていた。若干凍みたものも含めて、今日、空き畝を苗床にし、種芋を埋め込んで芽だしすることに。
(5月16日)
 まだ芽吹きは少しだが、地中で芽吹いているであろうから、今日、掘り出して定植することにした。
 種芋が良品ではなかったがために7、8個は芽吹かず、まずまずのものを含めて25個ほどしか芽吹かなかった。

<2015年>
(3月23日)
 2014年産の里芋39株のうち良品の4株を畑の一角で土を盛って保存してあり、それをそろそろ掘り起こし、型のいい小芋を種芋とすべく選別せねばならない。近日、ヤーコンの種芋を苗床に埋めれば、空きスペースができるであろうから、その後での作業着手となる。
 昨年の自宅前の畑での作付けは、株間は30センチ程度で1畝に13個、計39個の使用であったから、今年の予定地は西隣の2畝(少し長めの畝)であり、同数+予備=50個を用意すればよかろう。
(3月28日)
 今日掘り起こし、型のいい小芋を種芋とすべく選別し、何とか50個を確保した。
 種芋を早速、苗床に埋め込み、毎晩、育苗床にムシロを掛け、翌朝外すことにした。これで夜の冷気がどれだけか防げるだろう。
(5月12日)
 ムシロ掛けしたのは3日間だけで、4月1日からは梅雨のような天気になり、冷え込みはなく、ムシロを掛けず。
 4月21日以降の高温傾向で発芽が促進されたようだ。そこで、本日定植することにしたが、使える種芋は44個であった。3個はクズ、3個は腐っていた。

<2014年>
(3月18日)
 畑で土を盛って保存してあったのは、初栽培の石川早生2株、従前から栽培の早生2株、晩生4株である。それを3月16日に掘り起こし、型のいい小芋を種芋とすべく選別した。
 保存がしっかりしていたのか、腐りはほとんどなかった。
 得られた種芋は、従前から栽培している早生芋10数個、晩生芋45個、昨年初めて栽培した石川早生30個ほどであった。
 とりあえずそれを陰干ししておいたが、今年の作付けをその3品種全部にするか迷うところである。というのは、晩生種は大きな小芋が付き、その分、収穫重量も多いのだが、早生種はずっと小さな小芋しか付かないし、石川早生は小芋を千切り取るのにたいそう力がいる。味は、ほとんど変わらない。
 晩生種の種芋は45個しかないが、11月に収穫した残りが20個程度あり、それを使って、栽培を1品種に絞ろうかとも思っている。
(3月29日)
 今日、芽出しのため、種芋を苗床に埋め込むことにした。晩生品種のみとし、選りすぐった60個を使った。これだけあれば、自宅前の畑の分は十分に足りる。
 休耕田のかさ上げを実行中で、一番奥の1畝はまずまずの高さとなり、半畝を使って里芋の試験栽培してみようと思う。ここには3品種を直植えし、うまく育つかどうか比較すると面白かろう。
(4月3日)
 苗床にビニールトンネルを掛けた。チリ紙梱包の薄手・穴開きだが、少しは夜間の冷え込みに効果があろう。
(4月14日)
 休耕田一番奥の畝1/3程度を使って里芋を栽培することに決定。
 直植えしようにも雨が降らずカラカラに乾いており、芽だし作業を花用のプランターで行うことに。石川早生、従前からの早生、晩生とも各6個植え込む。ただし、従前からの早生は保存しておいたものが大半腐っており、小さな芋(それも怪しい)しか用意できなかった。
(5月11日)
 苗床のビニールトンネルは5月に入って取り除いた。その時点では、2、3の芽吹きしかなかった。
 今日の時点でも芽吹きは10個程度のものである。
 後からプランターに入れたものは、晩生に1個芽吹きがある以外、まだこれからだ。
 里芋の芽吹きは遅いから、こんなものだろう。
(5月17日)
 どんどん芽吹いてきているが、プランターのものはまだまだ。
 今日、予定した場所が開いたので、定植しよう。
 苗床から種芋を掘り起こしたら、腐りは1個、少々の腐りが1個と好成績であった。なお、芽吹き方は様々でまだほんの少々というものもあった。複数芽が出ているものがけっこうあり、芽欠きし、トレイに入れる。
 ところで、後からプランターの埋め込んだものは、3品種それぞれ状態が異なる。晩生はそれなりに芽吹いていたが、石川早生はほんの小さな芽吹きしかなく、従前からの早生は予想通り全部腐ってしまっていた。

<2013年>
(3月30日)
 ヤーコンの苗床の続きに里芋の種芋を埋め込んだ。
 準備しておいた里芋の種芋は、早生芋20個、晩生芋60個。
 作業が終わってから、土が少々乾き気味だから、ジョウロで散水しておいた。
 例年、露地の苗床に種芋を埋め込み、綺麗に芽吹いたものを定植することにしている。
 なお、一昨年までは、おふくろが晩にヨシズやムシロを掛け、朝にそれらを外すという面倒な作業をしていたが、苗床を例年とは場所を変え、遠くにしたから、今年はやらないだろう。間もなく95歳にもなるのだから。
(4月15日)
 今年の4月は雨が少ない。苗床が乾ききっている。気が付いたときに時々ジョウロで水やりしているが、気休めにしか過ぎない。今年は少々芽吹きが遅れるであろう。
(4月30日)
 数日前には里芋の芽吹きを確認。
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里芋の輪作・有機肥料栽培 [里芋]

 2018年産から「たんじゅん農」にのとって連作・無肥料栽培することとした。大冒険だ。
 これについては「里芋の無肥料連作栽培」に記事にし、このページでは従前の輪作・有機肥料栽培について記事を残す。

<2017年>
(4月3日)
 昨年収穫した小芋を保管してあり、4月15日に芽出し作業に入る予定だが、先行して定植畝を作る準備に取りかかった。
 今年は自宅前の畑の南区画で3畝を予定している。
 施肥について興味ある情報を得たので、ここに記しておく。
 石灰窒素の特性(日本石灰窒素工業会)
 里芋の栽培:
 サトイモは栽培期間が長く肥持ちのよい肥料が好まれています。石灰窒素をl0a当たり40~60kgを植え付け2週間ぐらい前に全面施用して耕起、作畦する。
ほかの肥料は植え付け時に溝施用をします。石灰窒素を施用すると親芋の肥大がよく、子芋の着生数も増加します。
 また、石灰の欠乏によると云われている、芽つぶれ症にも効果があります。

 昨年は石灰窒素を追肥で行ったが、固まってしまい、施肥効果はどれだけもなかったと思われる。そこで、今年は、予定畝の雑草叩きと併せて石灰窒素を入れ込むことにした。
 まず石灰窒素を適当に振り、テンワで細かくはつりながら、大きい草を放り出す。石灰窒素が十分にまぶされるよう、テンワで2度3度はつり直した。
 石灰窒素は地表や浅くしか入り込んでいないから、雑草絶やしにならないだろうか?様子見しよう。
(4月23日)
 石灰窒素が功を奏したのかどうかは分からないが雑草はほとんど生えていない。ただし、スギナがけっこう生えており、鍬で起こしながら丁寧に引き抜く。
 今日、畝作り。苦土石灰、草木灰、混合(種粕、鶏糞、有機肥料粒)を振り、小型ビッチュウで細かくはつり、足で粗整形。
 なお、切り株近くは根があり、ツルハシでどれだけか叩き切る。
(5月14日)
 芽だしできた種芋はクズも入れて30数個。数が足りないので、株間を広めに取り、用意した3畝に定植。植え付け穴に牛糞を少々入れ、土とかき混ぜて植え付け。
(5月20日)
 全然雨が降らないので、念のため昨日と今日水やり。
(6月2日)
 畝の草引きを丁寧にしておいたが、芽吹きはなかなかだ。
(6月4日)
 畝間の削り上げ。
(6月15日)
 その後、少しずつ芽吹きがあったが、里芋の葉を好む蝶が卵を産み付け幼虫が葉を全部食べてしまう被害が今年は目立つ。
 クズ種芋はほとんど芽吹かず、芽吹いたのは20数株だろうか。昨年の作付け場所で捨てたクズ芋から芽吹いたものが4株あり、それを移殖しておいた。
(6月19日)
 移植した株が萎れかけているものあり。全体にたっぷり水やり。
 なお、草叩きでクズ芋が2株芽吹いていたから、それを移植。
(6月25日)
 株間にショウガ苗を8株植え込み。
(7月3日)
 またまたクズ芋が3株芽吹いており、移植。これで3畝全部埋まった。
(7月9日)
 畝の両面を削りあげ、草叩き。
(7月16日)
 ものによってはだいぶ伸びた。芽欠きし、畝の草引き。
(7月30日)
 成長ぐあいは様々。芽欠き、畝の草引き、土寄せ。
(8月24日)
 まずまずの生長。芽欠き、畝の草引き、土寄せ。
(11月17日)
 本日収穫。豊作の年に比べれば成長具合がいかにも貧弱だ。期待せずに掘るも、思ったより小芋の付き方が悪い。買い物籠2つに7、8分目。親芋の膨らみ具合も貧弱。情けない成績に終わった。評価★☆☆☆☆
 種芋の保管をしっかりせねば。→ 里芋の種芋保存

<2016年>
(5月5日)
 作付け予定位置は南区画西側に2畝で、既に畝立てしてある。
 鍬で畝を半分壊し、苦土石灰、鶏糞、種粕、有機肥料粒を適当にばら撒いた後、埋め戻し。これにて定植準備完了。
(5月16日)
 芽吹きはまだ少ないが、地中で芽吹いているであろうから掘り出した。腐ってしまったものもあり、まずまずのものも含めて25個ほどしかなく、一部痛んだもの2個と堆肥場で芽吹いていたクズ芋3個で計30個を定植した。はたして全部がうまく生長するかどうか。
 数が少ないから株間を広く取り、45cm程度とした。
(6月5日)
 芽吹くものは芽吹いた感じである。数株は欠損。
 雑草を叩き、削り上げをした。
(6月15日)
 昨年作付けの箇所に里芋が1本芽吹いており、それを欠損箇所に移植。
 なお、欠損箇所がけっこうあり、そこには今年初めて栽培するショウガの苗を10株植えた。
(6月26日)
 雑草が目に付くようになり、草叩きしながら削り上げ。
(7月3日、18日)
 草引きしながら、脇芽を切り取る。
(7月24日)
 果樹園から出た草を畝に敷き詰め乾燥防止。
(8月29日)
 畝の法面と畝間を草刈機で草刈。少しばかりの草引きをしながら、脇芽を切り取る。草を法面に敷き詰める。
 今年は生長がかんばしくない。種芋の過半が凍みてしまい、凍みなかったものも半死半生であったからかもしれない。
(9月16日)
 追肥として畝の法面下方に片側だけ石灰窒素を振っておいた。
(11月26日:収穫)
 まだ青々しており、芋は成長中だが、2畝とも掘ることにした。
 1畝空けての栽培で、草ボウボウである。鍬で里芋畝の法面を掘り、その土を空き畝に被せ、枯草を埋め込み、堆肥化させる。空き畝がこんもりと高畝になり、ここには夏野菜を植えるから、ちょうどいい。
 この要領で畝の両サイドを掘った後、ビッチュウで里芋を掘り起こす。予想していた以上にまあまあの出来であった。これなら自家消費分は十分に間に合う。評価★★☆☆☆
 親芋から子芋を切り離し、小芋も全部千切り分け、ヒゲ根も綺麗に取って籠に入れ、納屋の前に運ぶ。
 子芋を種芋、食用にする子芋、クズ芋に3分別。
 種芋は40個芽吹けばいいから、5割増しの60個、良品を何とか選び出す。後日、母屋で室内保管しよう。
 クズ芋は、明日、皮も擦り落とし、ゆでて食べることにする。けっこうな量がある。
 食用にする芋のうち、大きすぎて種芋に向かないものを選び出し、これを先ずは食することにした。残りは小さいものがほとんどで、昨年のように豊作ではなかったことが影響していよう。
 明後日、ムシロに並べて干すことにしよう。
 なお、親芋はまずまずの大きさのものが10数個確保でき、これは味噌田楽にして全部自家消費の予定。

<2015年>
(5月12日)
 苗床で芽吹きをさせていた晩生の種芋50個、今日、全部掘りだし、定植することにした。腐ったものやクズっぽいものを除き、使えるものは44個で、十分足りた。なお、芽の出方は様々で、大きく成長した芽が1本だったり複数出ていたり、小さな芽が1本だったり複数出ていたりする。複数の芽が出ているものは芽欠きした。
 昨年までは、おふくろにどれだけか農作業をさせようと、いろいろ段取りして、昨年は植付けをさせたところであるが、今年97歳となって、寝ていることが多く、とてもやりそうにない感がするので、全部自分ですることにした。
 作付け予定位置は北西区画で、小松菜とホウレンソウ(種が古く芽吹かず失敗)の畝を使用。雑草は大して生えていない。
 まず、苦土石灰を振るのが通例だが、これを忘れてしまい、後日畝に振るつもり。
 作業手順は次のとおり。
 肥料を敷きこむために、畝の盛土を鍬で両側へはねる。
 その凹みに、化成肥料(窒素、カリのみ)、鶏糞、種粕、有機肥料粒を適当にばら撒く。定植のとき牛糞も入れるから、施肥量が少々多すぎた感がするが、まあよかろう。
 小型ビッチュウで元に戻す。
 鍬で畝を整形し、定植準備完了。
 約7mの畝2畝に芽出しした種芋を30cm間隔で並べていく。1畝22個、2畝で44個になった。昨年は40cm弱の株間で、おふくろがちょっと狭いと言ったが、今年はもっと狭くなったが、まあよかろう。
 畝の頂に穴を大きめに掘り、牛糞を1つかみ入れて土とまぶし、植え付けていく。
 以上、本日、小雨がぱらつく中、早朝作業終了。
(5月26日)
 ここのところ晴天が続き、畝が乾いてきているので、手が空いたときに、数日前から水やりしている。
(5月28日)
 忘れていた苦土石灰を今日撒いて散水し土に浸み込ませた。
(6月14日)
 今年はおふくろは施肥すらしない。だいぶ大きくなってきたので、本日、施肥することにした。
 雑草がけっこう生えてきているので、まず、両サイドをテンワ(手鍬)で削り上げし、併せて脇芽の芽欠きをする。
 畝の北面に各種混合肥料を適当に撒き、鍬で土寄せ。
(6月24日)
 畝の南面に各種混合肥料を適当に撒き、鍬で土寄せ。
 併せて脇芽の芽欠きをする。
 なお、成長の悪い2株を処分。
(7月7日)
 脇芽が随分出ている。鎌で刈り取る。
(7月25日)
 脇芽が随分出ている。鎌で刈り取る。
(10月26日)
 その後、雑草を大量に敷き詰めた。そのせいか、脇芽の出は少なくなり、雑草は全く生えなかった。
 まだまだ青々としており背が高いが、本日試し掘り10株。昨年同様に大豊作であった。
 昨年と同様に自宅前の畑の一、二に条件の良い所であったからであろう、随分と成長がいい。また、雨にも恵まれたから高収穫が望まれる。
(11月21日)
 なかなか寒くならず、まだ青々としているが、日程の都合で今朝残り全部を掘る。試し掘りの東のほうに比べ、日当たりが若干悪いので、その分収穫量が落ちた感がする。評価★★★★☆
 一般に、昨年より粒が大きい感がする。
(12月2日)
 ムシロに広げて干しておいたが、やっと今日ダンボール箱に収納。なお、種芋は別途早々に籾殻保管。

<2014年の記録>
 里芋は従前から早生芋と晩生芋の2種を、毎年、種にする子芋を保存して繰り返し栽培してきている。味に差はなく、そこで、昨年はもう1品種を栽培しようと「石川早生」を加えたが、小芋があまり大きくなく切り離しにくいという難点がある。そして、粘り気が少ないし、味もイマイチであるから、今年は休耕田(初めての栽培挑戦)で若干株を試験栽培するに止めた。
 なお、毎年栽培してきた早生芋は保存した種芋に少々腐りがあり、全く芽吹かず、これは廃盤とすることにした。これも小芋があまり大きくないから、なくてよいものだ。
(5月17日)
 苗床で芽吹きをさせていた晩生の種芋60個、プランターに遅れて埋め込んだ晩生6個、早生6個、石川早生6個を、今日、全部掘りだし、定植することにした。
 腐ったものや一部腐りを除き、使えるものは、苗床晩生58個、プランター晩生6個、石川早生6個で、従前からの早生は埋め込んだ段階で皆どれだけかは腐りが来ていてから全滅であった。
 ところで、石川早生の種芋をうんと減らしたのは、晩生に比べて芋が小さく粘り気もやや少ないから、今年限りで栽培を止めようと思ったからである。また、従前からの早生も小粒であり、調理しにくいから栽培を減らすことにしたものである。

 作付け予定位置は大半が起こしてあるが、ヤーコンのポット苗を養生していた場所であったから通路は踏み固められており、まず、そこをビッチュウで起こす。
 次に、ビッチュウで均し、苦土石灰を振る。
 仮の畝立てを3列、目分量で軽く行い、一部修正して真っ直ぐ並行にする。
 植える位置の真下当たりが窪みの中心となるように大きく溝立てをし、牛糞と有機肥料粒を敷き込む。
 クワで除けた土を戻し、本畝立てをし、定植準備完了。
 なお、当初は、おふくろが化成肥料(種粕を3倍量ブレンド)を施肥するだろうから、有機肥料なしにしようかと考えていたが、少ない株数で多収穫できないかと思い、有機肥料を敷き込んだところである。

 今年も、おふくろに“里芋の畝を立てたが植え付けせんか”と問えば、昨年と同様に、“植えるわ”との返事。まだまだやる気を出している96歳のおふくろ。
 そこで、芽吹いた種芋を適当に並べていく。おふくろに問うと、“ちょっと狭いが、これでもええ”とのことで、早速おふくろが定植作業にかかった。
 株間は40センチ弱。1畝(長さは約5m)に13個、計39個を使用。なお、のちほど予備として1個を畝の端に埋めておいた。
 残った種芋は、今年初めての目論見として、休耕田で一部作付けすることにした。
(5月20日)
 おふくろが昨日畑の里芋に施肥したので、今日土寄せ。
(6月5日)
 その後に、おふくろが再度畝の南面に施肥。今日、土寄せし、北面は削り上げ。
(7月4日)
 順調に成育しており、少々遅れたが、本日、大きな雑草を引きながら、脇芽の芽欠き。以前、おふくろは芽欠きしていなかったが、物の本によると、芽欠きして土寄せすべし、とある。よって、昨年から、これによることとしている。
 小さな雑草を削り上げ。土寄せは後日。
(7月6日)
 化成1:種粕3の混合肥料を畝の北面に撒き、土寄せ。
(7月15日)
 脇芽がまたまた随分出ている。鎌で芽欠き。
(7月20日)
 南面に施肥(化成1:種粕3)し、軽く土寄せ。脇芽を再度摘む。
(8月24日)
 その後、脇芽を摘んだがまた伸びてくる。今日も芽欠き。
 雨が多いせいか、背丈より大きくなった。
(10月23日)
 さて、今年の主要な作付け場所は自宅前の一番土壌の良い区画(北東)であり、生長がものすごくいい。初めて作付けする場所だし、残留肥料も多いからだろう。背丈は2mにもなっただろうか。
 生長するにつれ、脇芽がジャンジャン出るので、何かのついでのときにバッサバサとこまめに刈り取ってやり、“親芋の子分”が出来ないようにした。この作業をやると、里芋の葉っぱに乗っかっていた雫がシャツやズボンを濡らす。これが曲者で、時間が経ってから着衣の濡れた部分を黄変させ、いくら洗っても決して消えることはない。でも、かまわない。シャツもズボンも店頭に立っていた時の物で古くなったものを着用しており、予備は幾らでもあるからだ。
 軸太に育っているものが多いから、どでかい親芋が育っていそうだ。ついでに小芋も数多くできていると有り難いのだが。
 一方、休耕田の試験栽培は、晩生芋と石川早生であるが、コスモスを畝の法面に生やしたので負けてしまい、日照不足で初期の生育がとんと悪かった。その後、8月の台風でコスモスが倒れ、日照は良くなったが、全く成長が悪い。施肥は十分にしたつもりだが、土壌の条件が悪かったのだろうか。こちらはほとんど収穫が見込めないだろう。
 さて、収穫の時期だが、毎年10月半ばに試験掘りし、その後順次収穫し、11月中頃に全部を収穫している。
 なお、例年、種取り用に1畝をシート掛けし、3月まで残しておいたが、昨年から種取り用に必要な株だけ11月中旬収穫のものを残し、別の場所で土をかぶせてシート掛けして保存するようにした。
(11月2日)
 本日、3畝中2畝(26株)を収穫。やはり大豊作であった。親芋もどでかくなっているかと思ったが、例年並みの大きさであった。評価★★★★★
(11月12日)
 残り1畝(12株)を収穫し、5株は畑で土盛し越年保存。(これは別記事で)
 あとは休耕田の当てにならない成長の悪い里芋10数株。→全くダメで無収穫に近い状態。

<21013年の記録>
 うちの栽培品種は2種類だが、味がほとんど変わらない。よって、もう1品種を栽培しようと、評判がいい福井県の大野芋をネットで探してみたが、大量注文しかなく5千円以上もする。そこで、「石川早生」1Kg約500円(+送料)を注文した。
 それが5月9日に届き、10日に須賀前の畑(半畝)に埋め込み。
 さて、ヤーコンの苗場(ポット苗置き場)が5月17日に片付いたから、その続きに埋め込んである芽吹いた里芋を、5月18日に掘り起こした。
 そして、そこをビッチュウで起こしてクワで畝立て。肥料は苦土石灰のみ。
 自宅前の畑の施肥は、全ておふくろに任せる。いつもながらの化成1:種粕3の混合を作って施肥するであろう。
 ここに1畝、他に既に準備してある2畝、いずれも自宅前の短い畝である。
 ヤーコンの苗場後の畝は南端に山芋を植えてあり、おふくろが間違えて、そこにも植えられては困るから、小生が定植。他の2畝はおふくろに依頼することにした。95歳にもなっているおふくろだが、まだまだ元気だから、仕事を作っておいてやらねばならぬ。
 ところで、里芋の種芋だが、早生と晩生の種芋の境が分からなくなり、混ぜてしまった。軸の色に違いがあるから収穫時に分ければ良い。昨年もそうなってしまった。そして、腐ったものがけっこうあり、また、発芽しても芋の下半分に腐りが来ているものがあり、歩留まりは7割程度と例年より少ない。でも、「石川早生」を取り寄せたから十分に足りた。
 さて、おふくろに定植を頼んだ2畝にざっと20数個いるだろうが、籠に40個ほど残っている。10数個は余るだろう。そうなると、おふくろは、予定外の所にも植え付けてしまう恐れがある。
 よって、芽吹きが悪いもの10個ほどを堆肥場に捨てることにした。これで、余るのはたぶん数個であり、これは予備苗として、おふくろがどこかに植えるだろうから、後日成長の悪い箇所に再定植すればよい。
 しかし、後で気付いたのだが、一番端に埋め込んであった早生芋の芽吹きが悪かった。よって、大半の早生芋を捨ててしまったことになる。失敗失敗。
(6月17日追記)
 自宅前の畑は、おふくろが施肥(種粕3:化成1)をタップリし、少々削り上げをしているが、不十分で雑草がかなり生えている。そこで、本日、雑草を引きながら削り上げを行い、脇から出ている芽を欠き取った。
 須賀前の畑は、本日、東面に施肥。ます溝を立て、施肥(種粕、有機肥料ペレット、牛糞)し、土寄せ。なお、脇から出ている芽を欠き取った。
(6月30日追記)
 自宅前の畑は雑草の伸びが酷い。そこで、本日、雑草を引きながら削り上げを行い、脇から出ている芽を欠き取った。
(7月1日)
 須賀前の畑(「石川早生」)は脇芽がほとんど出ない。
 本日、雑草を引きながら削り上げ。
(7月12日追記)
 須賀前の畑(「石川早生」)の西面に施肥(種粕、有機肥料ペレット、牛糞)し、土寄せ。東面を削り上げ。
(7月13日追記)
 須賀前の畑に敷き藁。
 自宅前の畑:両面とも削り上げて雑草を処理し、土寄せ。なお、脇から出ている芽を欠き取り。
(7月22日追記)
 脇芽は欠き取っても欠き取っても出てくる。今日も芽欠きと削り上げ。
(8月4日撮影:敷き藁で熱射防止)
DSCN0200.JPG

(8月10日追記)
 8日から猛暑襲来、当分雨なし。よって、須賀前の畑:東面に施肥。ます溝を立て、施肥(鶏糞、牛糞)し、両側を土寄せ。なお、脇から出ている芽を欠き取った。
(8月11日追記)
 自宅前の畑、脇から出ている芽を欠き取った後、両側を土寄せ。
(9月1日追記)
 須賀前の畑、脇から出ている芽を欠き取った後、両側を土寄せ。
(10月12日)
 今年は真夏に雨がよく降り、枯れることなく元気に育っている。特に、自宅前の畑は湿り気が多く、丸1日陽が射す場所ではないので、かえって生長が著しい。
 さて、10月も中旬となった。試験栽培の「石川早生」はまだイキイキ元気だが、「早生」と銘打っているから、そろそろ掘っても良かろうと思い、今日、4株掘った。
 小芋がけっこう着いており、畑で大雑把に千切り分ける。これがなかなか思うように行かない。かなり力がいる。従前の里芋のように簡単にはいかない。
 収穫量は、従前の里芋が大豊作のときと同じような感じだ。なお、親芋は小さく、畑に捨てておいた。
 小芋の塊を家に持って帰り、バラバラにし、ムシロに干しておいた。なお、小さなクズ芋は、これはこれで塩茹でにして食べられるのだが、どれだけもないから捨ててしまった。
(10月23日追記)
 「石川早生」の残りを掘る。けっこうな収量である。
 なお、出来のいい2株は、ばらさずに固まりのまま越年させ、来年の種とする。
(10月31日追記)
 自宅前の畑の従前からの里芋3畝のうち1畝を掘る。柿の木の側で少々日照不足だが湿り気は十分あり、豊作であった。また、形の良い小芋ばかりであった。
 なお、出来のいい晩生3株と1株しかない早生は、ばらさずに固まりのまま越年させ、来年の種とする。その保存は今日行い、別記事で記録を残す。
(11月13日追記)
 自宅前の畑の残り2畝を掘る。先日掘った隣の畝は同様に豊作であり、形の良い小芋ばかりであった。
 しかし、西側の畑の1畝は同じ種でありながら、地上部の成長は素晴らしいものであったが、収穫量は落ち、かつ品質が悪かった。でかすぎる小芋であったり、3個繋がった小芋が小さすぎたり、親芋からの分離が不完全であったりする。
 原因は何だろう。日照はどちらも不完全で大差ない。土の湿り気も成長ぐあいからすれば十分ある。違うのは土質しかない。西の畑はあまり耕作せず、堆肥の入り方が少ないからか、酸アルカリの違いか、よく分からない。 
 
(参考までに過去の収穫状況を残しておく。)
2012年
 10/27 須賀前:1畝 2010年並みの不作、小さな小芋が多い
 11/10 自宅前:早生(6株)地上部は立派だが不作
 11/16 晩生(約40株)地上部は立派だし、まずまず豊作 
2011年 例年の5割増の豊作
2010年 近年にない夏の猛暑で凶作

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2014.5.17 休耕田での里芋の栽培 [里芋]

<後日追記:完全な失敗で、1年限りで止め>
 里芋の作付けは、今年予定した畑3畝では少々少なすぎ、苗床で吹きをさせていた里芋の種が余り、これを今年初めての目論見として、休耕田で一部作付けすることにした。
 休耕田には高中低3つの畝が立ててあり、毎年コスモスを咲かせるものだが、一番奥の高い畝を今年、より高くしたから里芋が栽培できようというもの。
 5月17日、この畝に、晩生20個弱、石川早生4個を植えることにした。
 テボで大きく穴を広げ、有機肥料粒を2つかみ入れて混ぜ合わせ、芽吹いた種芋を埋め込んでいく。1畝の6割程度を使って終了とし、残った10個弱の種芋は堆肥場の隅に入れ込んでおいた。
 果たして休耕田でうまく育つか見ものである。追肥は後日考えよう。
 なお、植え付けるに当たり、畝の上面に生えているコスモスは雑草とともに全部引き抜いたが、法面にコスモスが生えており、昨年どおり、コスモスも楽しめるであろう。
(5月19日追記)
 休耕田の里芋にたっぷり水やり。
(6月8日追記)
 今日、見てみたら、雑草やコスモスが畝の峰にけっこう生え、里芋が負けそうであり、また、伸びたコスモスによって日が当たらない箇所もある。
 よって、草引きとコスモスをもう少し引き、日当たりを良くしておいた。そして、伸びたコスモスの芽を摘まんでおいた。
 けっこう肥沃と思われるが施肥もしておいた。肥料は残り物の化成肥料(14・0・14)
(6月10日追記)
 芽吹かない3箇所に、堆肥場の縁に入れ込んでおいた予備の種芋を埋め込む。
 雑草が生えるのを防止するため、公園の草刈でできた枯草をたっぷり敷き込んでおいた。
(6月29日追記)
 コスモスの生長が著しい。ために、里芋に日が射さない状態になってしまっており、里芋がヒョロヒョロしていたり、生長遅れしていたりする。そこで、畝の南側のコスモスを大きく切り取り、北側の垂れ下がりも切り取った。これで、里芋にけっこう日が当たるだろう。
 写真に写っている里芋の直ぐ右側部分20センチ程度は刈り取ったコスモスを横倒しにした状態。
DSCN0309.JPG

(7月21日追記)
 コスモスの枝が垂れたり、雑草が垂れたりしており、日射確保のため、それらを除去。十分な日当たりがなく、生長が悪い。
(8月15日追記)
 8月10日の台風でコスモスがけっこう倒れ、里芋に被さっていないかと見てみたら、大したことはなかったが、どれだけかは里芋にもたれかかり、また、雑草が進出して来ていた。それらを鎌で刈り取った。
 日当たりはけっこう良い状態にあるも、生長はどれほどでもない。今後に期待したいが、大した収穫は見込めそうにない。
(11月8日追記)
 今日、コスモスを撤去したのだが、いかにも可愛らしい里芋といった状態。芋の成長はまだまだ続くかもしれないので11月下旬まで掘るのを待とう。
(11月17日追記)
 今日、休耕田の野焼きの合間に里芋を収穫。予想通り、わずかなのもとなった。
(後日追記<反省>)
 コスモスと里芋の両方を楽しむのは、二兎を追うもの一兎をも得ずであり、里芋の栽培は自宅前の畑だけにすることに決定。

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