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イチゴの固定畝で連作・無肥料・一毛作の手抜き栽培 [手抜き栽培:イチゴ]

 イチゴ栽培は2022-23年で13年目となる。
 最初の頃は慣行農法(有機肥料栽培で輪作)していたが、7年目から固定畝でのイチゴの連作・一毛作とし、8年目(2017-18年)から、さらに無肥料無農薬の自然農法に取り組むこととした。「たんじゅん農」という自然農法を知ったからである。
 イチゴは連作障害が出るから2年は空けよと言われるし、無肥料では収穫量が落ちるのは必至となろうと危惧したが、その心配はどこへやら。土も耕さず、連作・無肥料であっても、十分に育つのである。たいていの作物は、何らかの方法で土を耕してやる必要があり、また、連作・無肥料であっては育ちが悪いのに。これにはビックリさせられた。
 こうして、手抜き農法ができ、毎年イチゴが豊作になるのだから笑いが止まらない。
 長さ約10mの広幅畝(畝幅90cmほど)に3列栽培し、合計90株ほどになる。
 収穫が終わったら、生きのいい株10株ほどを飛び飛びに残し、ランナーを走らせ、ランナーが伸びるに従い、位置を変えてやったり、多すぎるランナーは選ったりする。なお、ランナーがどんどん伸びて根付くから、籾殻や刻み藁が分厚いと根付きが悪いので、そうした箇所は、草引きついでに籾殻や刻み藁を畝の法尻へ退けてあげる。こうした管理を時々せねばならないが、これはやむを得ない。
 8月下旬には、親株が枯れ始めるから、それを除去するとともに、ランナーを全部切り取る。いい苗がけっこうな数、育っている。そのままの位置でいい苗もあり、これは移植しないで、そのままの位置で育てる。空白ができている個所には良い苗を移植し、込み入っている個所は選る。こうして、きれいな列はできず、株間も一定しないが、収穫時に困ることはほとんどない。
 半分朽ちてきている籾殻や刻み藁は、移植時に土に少し混ざることはあるが、大半は表層に留まり、やがて完全に朽ちて表層で肥料化する。
 移植した株が枯れたり、生育不良となることがあり、予備苗として、畝尻で育った株は残しておき、これを移植すれば、ほとんど全部がきれいに育つ。
 こうして苗を数年も取り続けると、イチゴが小粒になってくるから、新しい苗で更新する必要があると言われるが、気持ち小振りとなるも、十分な大きさのイチゴが採れ、苗更新はしていない。なお、2021年に育ちの悪い株を処分して、購入苗を3株植え込んだが、無肥料のせいか3株とも育ちが悪く、収穫量も少なかった。
 秋にはまだまだランナーが伸びる株もあり、これを除去したり、時々草取りをせねばならないが、これも止むを得まい。
 晩秋に草抑えと防寒のため、入手が容易な籾殻をたっぷり敷き込む。ビニールマルチを張る方が多いが、小生はこれを好まない。イチゴの根っこは空気(酸素)を欲しがるからだ。
 春になったら畝全体に刻み藁を敷き詰める。こうしないと、熟したイチゴに籾殻がくっ付くからだ。なお、刻み藁もイチゴに少しくっつくことがあるが、これは簡単に取れる。

 参考:2021年までの栽培記録→固定畝でのイチゴの連作・無肥料無農薬栽培
 なお、従前の有機肥料栽培については「イチゴ苗の定植&栽培管理(2016年産までの有機肥料栽培)」に記録を残す。

<2023-24年>
5.31収穫が終わり、優良株10株強を残し、処分。、敷いてあった刻み藁を退け、ランナーが着根しやすくする。なお、南のほうのスギナ除去をする。
6.24草引きしながら、ランナーを伸ばす。
7.3、7.23、8.6、8.19ていねいに草引き。
8.28親株を処分(一部再利用を目論む)し、伸びたランナーを全部切り、小さなものを除去し、併せて草引き。
9.11本日、一部移植し、草叩き、畝整形しながら、3列約90株の植え付けとした。
 南のほう2mはスギナ除去のため空地であり、良好な苗を移植。その他は、概ね適当な位置のものはそのままにし、半分ほどは移植して株間を概ね揃える。
 なお、畝の法面で育っている良苗は数株を再移植のため残した。
9.24ランナー切り、枯葉除去、草叩きし地面均し
10.8不良株除去、移植、草叩き、ランナー切り、法面整形
10.22法面の草叩き、法面を若干拡張。10.29軽く草叩き。
11.5株周りの草叩き、法面整形、籾殻被せ
12.10細かな雑草を手で草引き
2024.3.16枯葉をもみちぎり、草引き
3.30草引きしながら刻み藁を敷き詰め。刻み藁は6箱弱使用。
4.27刻み藁敷き少々補正し、実に泥が付かないように。
 そろそろ初生り収穫時期となった。鳥に1個突かれていた。

<2022-23年>
6.12収穫は5.28に終わり、苗取り用に9株を残し、その他は処分。なお、敷いてあった刻み藁は畝の片側の法尻に集め置く。
 その後、草引き、ランナー伸ばし、畝の法面の草叩きを1か月に1回程度行う。
9.11例年より少々遅れたが、親株を処分し、伸びたランナーを全部切り、良い苗をそのままの位置で育てることにしたり、移植したりし、3列各30株ほどに整理した。なお、畝の法面で育った良い苗は数株を再移植のため残した。好天が続くので、たっぷりと水やり。
9.25草引きし、苗から伸びたランナーを全部切り取る。成育の悪い4株ほどを処分し、法面に残しておいた苗を移植。両側の列に各29株、中央の列に28株、計86株となった。
10.09草引き、ランナー除去、枯葉除去、畝の土を手で均し。
10.23テボで細かな雑草を削りつつ、退けておいた刻み藁戻し。 
10.29葉が土に着かないように株周りを中心に籾殻敷き込み(11.6籾殻追加)。
11.18テンワで法面の削り上げ
11.27細かな雑草を手で草引き
11.28畝間を鍬で軽く削り、法面に土寄せ(籾殻が風で飛ばないように)
2023.1.15細かな雑草を手で草引き。枯葉や赤葉を除去。
3.12草引き(南のほうスギナ掘り出し)、畝尻整形
3.20南のほう再度スギナ掘り出し
4.2細かな草の草引き、再度スギナ掘り出し
4.3刻み藁敷き詰め(ダンボール箱4杯半)。概ね皆、元気よく生育している。
4.27初収穫十数個。これより隔日収穫。
5.25本日でもって収穫終了。十二分に豊作であった。甘みも強い。

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