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ニラの手抜き栽培 [手抜き栽培:ニラ]

 「野人エッセイす」というサイトがあり、その中に「協生農法 実践マニュアル2016年度版」がある。これは一つの自然農法であるが、その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
 そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」とあり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
 一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
 野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
 果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)

 さて、ニラであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。たぶん葉が柔らかくなるのであろう。2014年にニラの種を買って、一人生えしていたニラとの栽培比較をしたら一人生えのほうが成績が良かった。そこで、2016年10月に栽培場所を変え、しだれ梅の枝先でちょうど隠れる辺りに、従前からのニラだけを移植し、有機肥料を敷き込んだ慣行農法をしたところ、ここは雑草の生え方が少なく、かつ、好成績が得られた。
 なお、栽培区画は約50cm×約100cmと小さいが、自家用にはこれで十分だ。
 ここは、木漏れ日が午前中にせいぜい数時間射す程度の場所で、かなりの日陰だ。2年目以降は無肥料自然栽培に切り替え、雑草防止のために籾殻を時折被せるも、植えっ放しで毎年ニラを何度も刈り取ってきた。
 ところが、3年も経つと、当初にくらべて少々痩せてきた感がする。
 そこで、無肥料栽培はあきらめて、2020年1月に籾殻の上にだが米糠を撒き、6月には同様にして牛糞堆肥を撒いた。そして、2021年2月には鶏糞を少々撒いた。それが効いてきたのか、2021年4月のニラ収獲時には、葉っぱが多少大きくなり、5月の収穫では明らかに大きく、また厚くなった。
 定期的にニラを収穫するときには、小々の雑草を先に引き抜いてからニラを皆伐するという方法をとっており、4月から毎月1回、11月まで収穫でき、実に楽ができる。
 ところが、月1回のペースで収獲していると、だんだん細いニラになっていく。そこで、2021年は夏に米糠、晩秋に施肥(鶏糞、種粕、苦土石灰)しておいた。その結果、2022年は4月5月と良質のニラが収穫できた。
 こうしたことから、気まぐれ的ではあるが、時折あれこれ施肥(といっても肥料をばら撒くだけ)し、同じ場所で繰り返しニラ栽培を続けているところである。
 参考:2022年までの栽培記録→ しだれ梅の陰でニラの栽培を続ける

<2024年産>
 しだれ梅の枝先に栽培場所を固定したのが2016年10月であるから、2023年秋で、もう7年になる。植えっ放し、ときおり施肥で、まずまずの収穫。
3.30きれいに草引き。間もなく収穫可能。

<2023年産>
 しだれ梅の枝先に栽培場所を固定したのが2016年10月であるから、2022年秋で、もう6年になる。2022年の最終収穫後に、お礼肥をすることとしよう。
2022.10.29最後の収穫前に、ついでがあったから籾殻被せ。
11.21最終収穫後、草引きし、施肥(苦土石灰、種粕、鶏糞、牛糞)を適量する。
2023.3.13けっこう雑草が生えてきているので、ていねいに草引き。
4.2そろそろ収穫可能。少々生えてきた雑草の草引き。
4.14第1回全部収穫
5.22第2回全部収穫
8.28まずまずの大きさになり、花芽が出だしたので全部収穫しようと思ったが、柿の木(南)に自生しているニラがうんと良品で十分な量採れたのでニラ栽培区画のものは全部切除し、処分。
8.31米糠、鶏糞を施肥
9.20花芽が大きく伸びており切除する。収穫可能だが、柿の木2本周りに自生しているニラがうんと良品で、十分な量採れたので、ニラ栽培区画のものは放置。
10.27栽培区画で全部収穫。
12.10栽培区画を最終収穫し、草引き、畝間の土をかき上げ、施肥(苦土石灰、種粕、鶏糞)
  
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