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サツマイモの手抜き栽培 [手抜き栽培:サツマイモ]

 2012年からサツマイモの栽培を始めた。当初は栽培品種をあれこれ試し、味の良さ、収穫量の多さ、ネコブセンチュウ被害の少なさ、といった観点から品種選定を行い、2020年からは「紅はるか」一本に絞った。
 当初は野菜栽培は輪作していたからサツマイモも輪作したが、前作の残留肥料があり、一切の施肥をせず栽培。2017年から自然農法「たんじゅん農」導入で基本的に全部の野菜を無肥料・連作とした。サツマイモは無肥料・連作でも問題なく、収穫量は満足できた(ただし、安納芋はけっこう肥料食いで無肥料では収穫量が落ちた)。
 なお、サツマイモの栽培にあたっては、畑の利用効率を良くするために、2014からメロン&サツマイモの混植を始めた。広幅の畝の峰にメロンを作付けし、両サイドにサツマイモを植える方法である。もっとも、メロンは湿気畑であるから、いくら高畝にしても効果はなく、収穫前に枯れてしまうことが多くて、2023年からはメロン栽培は大幅に縮小し、代わりに一部の畝に2021年から小玉スイカをメロン代わりに栽培(無肥料ではなく微肥料栽培)することとした。
 サツマイモ栽培で困った問題が発生した。畑全体にかなりのネコブセンチュウが住み着いているようであり、芋表面の食い荒らしが激しい。そこで、2016年晩秋から2017年夏にかけて順次、土壌改良剤(菌剤)2種類をばら撒き、すき込む作業を行ったものの、その効果はどれだけのこともなかった。よって、2018年晩秋の畝づくりの時にネコブセンチュウ退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)を混ぜ込んだ。これによって、どれだけかの効果が出たが、ネコブセンチュウを全滅させることは不可能で、サツマイモを連作すればするほどネコブセンチュウが増えていくようである。
 そこで、ネコブセンチュウ対抗植物を探し出し、「コブトリソウ」(2022年だけ「ギニアグラス」にしたが発芽不良で以後使用せず)の種を蒔き、根を張らせることにした。(対抗植物の根がネコブセンチュウをけっこう絶やしてくれる。)
 サツマイモ3畝のうち1畝を休耕して対抗植物を栽培し、順次畝を変えていき、サツマイモ・サツマイモ・対抗植物の3年ローテーションで行くこととしている。なお、これは須賀前の畑の方法であり、自宅前の畑は2年ローテーション(メロン栽培終了後にすぐ対抗植物の種を蒔いて根を張らせ、翌年サツマイモ栽培)とした。
 この方法を採ったところ、ネコブセンチュウ被害は年々減少傾向にあり、今後とも、この方法を継続していくこととしている。
 2022年までの栽培記録は以下に残す。
  サツマイモのネコブセンチュウ被害を何とかしなきゃ
  サツマイモ&メロンの混植栽培[須賀前の畑の西端]
  メロン&サツマイモの混植栽培[須賀前の畑 中央部]
  自宅前畑でのサツマイモ&メロンの交互作付け栽培
  サツマイモの収穫・保存

<2024年>
 須賀前の約10m広幅畝(2列栽培:各列37本)2畝に計148本、自宅前の約7m普通畝(1列栽培:26本)2畝に計52本、合計200本の作付けとする。苗は4月初めに発注し、6月10日過ぎに到着予定。
<自宅前の南区画> 
 一昨年まで南区画の東4畝で、メロンとサツマイモを各2畝栽培し、交互作付けとし、2年ローテーション(メロン栽培終了後にすぐ対抗植物の種を蒔いて根を張らせ、翌年サツマイモ栽培)で無肥料栽培してきた。
 昨年から、野菜全体を基本的に輪作し、有機肥料(減肥料)栽培することとしたから、自宅前南区画の作付け位置を変更し、サツマイモは(固定畝のアスパラガス:両サイド畝を除く)西から第2畝、第7畝とした。
 今年も輪作とするが、畝数を1畝減らし、8畝を4年ローテーションで輪作することとし、サツマイモは西から第1、2畝とした。前作はサツマイモと里芋&ショウガで、サツマイモは無肥料、里芋&ショウガは苦土石灰、牛糞堆肥、有機肥料粒を若干少なめに施肥。
4.7草叩きは3月初めにしたが、昨日再度草叩きをしておいた。ネコブセンチュウ退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)を全体に撒きたかったが、量が不足し、サツマイモ畝以外の6畝しか撒けなかった。
 今日、石灰を撒いてから、スコップで畑起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、約10cmピッチで行う。)。畝位置が少しずれ、畝間だったところは硬い土だから、スコップを差し込んだところで刻み藁を投入。

<須賀前の畑の広幅畝>
 畑の一番西に1畝と、中央部に並んで2畝を広幅畝とし、計3畝に2列栽培でサツマイモを作付けする形となるが、ネコブセンチュウ被害対策のため、サツマイモ・サツマイモ・対抗植物の3年ローテーションでいくから、今年は一番西の西畝はサツマイモは休耕とし、「コブトリソウ」を栽培するが、その畝でスイカ栽培を先行させる。
 なお、サツマイモ畝にあっても、広幅畝の峰には小玉スイカを栽培し、各畝とも小玉スイカの生育を優先させるため、サツマイモ苗の植え付けは遅くし、6月中頃を予定。
 なお、小玉スイカ栽培に関しては別ページ「小玉スイカの手抜き栽培」で記録する。
3.11全畝とも草叩き、スギナ除去。その後、幾度もスギナ除去。
4.13全畝とも畑起こしもどき

<2023年>
 須賀前の約10m広幅畝(2列栽培:各列37本)2畝に計148本、自宅前の約7m普通畝(1列栽培:26本)2畝に計52本、合計200本の作付けとする。
<須賀前の畑の広幅畝>
 畑の一番西に1畝と、中央部に並んで2畝を広幅畝とし、計3畝に2列栽培でサツマイモを作付けする形となるが、ネコブセンチュウ被害対策のため、サツマイモ・サツマイモ・対抗植物の3年ローテーションでいくから、今年は中央部の西畝はサツマイモは休耕とし、「コブトリソウ」を栽培するが、その畝でスイカ栽培を先行させる。
3.20雑草が目立つ中央東畝のみ草叩き。3畝ともスギナ掘り出し。
4.23小玉スイカ植え付け前に3畝とも草叩き。スギナ除去は幾度も実施。
5.25雑草が目立つ中央東畝のみ草叩き。
6.8ネット注文しておいたサツマイモ苗が今日届き、早速に草叩きしながら植え付け。
 約10m広幅畝(2列植え付け:各列37本)2畝、計148本
6.25雑草が目立ち始め、小型コテでていねいに草削り。欠損株は1株のみであった。
7.24列間に植えた小玉スイカの点検をしながら、畝の草引き
8.30先日も部分的にやったが、今日、ツル返し。
11.14全部のツル切り、うち1畝分を山芋畝(今年むかご植え付け)に被せ
11.16本日全部収穫。西畝74.0kg、中央畝45.4kg、計119.4kg。豊作であった。
 昨年:西畝33.8kg比222%、一昨年 57.3kg比129%
   中央畝33.4kg比136%、一昨年 53.3kg比 85%
    計 67.2kg比178%、一昨年110.6kg比108%

<自宅前の南区画>
 昨年まで南区画の東4畝で、メロンとサツマイモを各2畝栽培し、交互作付けとし、2年ローテーション(メロン栽培終了後にすぐ対抗植物の種を蒔いて根を張らせ、翌年サツマイモ栽培)で無肥料栽培してきた。
 今年から、野菜全体を基本的に輪作し、有機肥料(減肥料)栽培することとしたから、作付け位置を変更する。サツマイモは(固定畝のアスパラガス:両サイド畝を除く)西から第2畝、第7畝とした。
 なお、アスパラガスを含む11畝全部の畝幅を均等にするため、2022年晩秋に若干の畝移動を行い、これは無肥料栽培に当たり土壌改良のために、繰り返し2、3度行ったのと概ね同じ方法だが、11畝全部の畝に、枯草or刻み藁&有機石灰2重敷き込みを行った。その要領は、畝の土を両側に退け、有機石灰を振り、ビッチュウで少しずつ起こしながら枯草or刻み藁を少しずつ入れ、埋め込み。次に、刻み藁&有機石灰をばら撒き、両側の土戻しし、整形。
3.28整形した畝に生えた雑草を草刈機で刈り取り
5.8畝の雑草を草刈機(紐タイプ)で草刈り
6.8ネット注文しておいたサツマイモ苗が今日届き、早速に草叩きしながら植え付け。
 約7m普通幅畝(1列植え付け:26本)2畝、計54本。
6.21苗の全部が活着。畝全体の草叩き
7.2根付いた雑草をほぐしつつ、畝全体をざっと草引き
7.17法尻をマンノウで草叩き
7.24畝の中をざっと手で草引き 
8.30ツル返し。その後9月か10月にもう1回ツル返し。
11.12本日全部収穫。東畝18.8kg、西畝16.7kg、計35.5kg。やや不作か。
 昨年45.1kg比79%、一昨年57.3kg(過去最高)比62%

<サツマイモの分別保存>
11.16今年は両方の畑で155kgの収穫があった。(昨年は112kg、一昨年は168kg)
 水洗いを今日済ませ、スーパーの買い物籠12個に入れてある。
11.19本日分別。焼き芋に適する良品の「中の小」をジャガイモ10Kg箱に4つ優先的に分別。あとは、切り干し用に小・中・大・特大の4区分、そしてクズ芋、割れ芋。
 なお、須賀前の畑はネコブセンチュウ被害が昨年より減って、ほとんどなし。自宅前はかなり激しい被害が多かった。

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