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里芋の種芋保存方法 [里芋]

 里芋の種芋保存は、けっこう難しい。亡きおふくろの話では、その昔は別棟の建物の際の南法面に小芋の塊を埋めて雨除けをしておいたという。2012年に、おふくろが気まぐれで晩生里芋の種芋をそうしたところ、うまくいった。
 近年は1畝を冬越し(藁を被せてから厚手のビニールシートで覆い)させて、翌春に収穫し、その中から良品を種芋にしていた。
 小生が保管作業することにした2011年からは、様々な方法を試してきたが、晩秋に収穫したものの中で、良品の小芋をダンボール箱で籾殻保管するのがわりと簡単なので、2015年産のものからそうすることにした。しかし、2015年産を倉庫で保管しておいたら真冬の冷え込みで半分近くが凍みてしまったので、2016年産からは母屋で保管することにしたが、これも凍みることが多く、2017年からは発泡スチロール箱(籾殻なし、蓋なし)に入れて母屋の居間で保管することとした。これで凍みることはほとんどなくなった。
 ただし、2020年晩秋に1株いただいた新品種は、従前のやり方で畑で冬越し。
 保管法がころころ変わるが、2021年産は昔おふくろがやっていた、別棟の建物の際の南法面に種芋(ただし、ばらしたもの)を埋めて雨除けをしておくこととした。

<2022年産種芋の保管法>
(11月16日)
 今日、関市産の里芋を掘り、不作であったので、全部ばらばらにし、その中から種芋用に形の良い小芋を選び出す。来年は、在来種より関市産のほうが成績が良いので、関市産のみ3畝栽培とし、1畝20個植え付けとし、60個プラスアルファを種芋とする。
 その保存は、昨年うまくいったので、その方法を採ることとした。
 昔、おふくろがやっていた、別棟の建物の際の南法面(けっこうな盛土となっている)に種芋を埋め込み、土を7~8cm程度乗せ、むしろを2つに折って法面まで覆い、その上にトタン板を乗せ、重石の石を乗せる。この場所は半日以上、日が当たるから、保存場所として最適と思われる。

<2021年産種芋の保管法>
(11月15日)
 昨日、里芋を掘り、不作であったので、全部ばらばらにし、その中から種芋用に形の良い小芋を選び出す。昨年は1畝に30個植え付けたが、それまでは1畝に20個程度であったから、種芋の数を減らした。在来種より関市産のほうが成績が良かったので、在来種1畝(20個+予備10個)、関市産2畝(40個+予備20個)とした。
 さて、その保存であるが、昔、おふくろがやっていた、別棟の建物の際の南法面に種芋の塊(出来のいい株から小芋だけを3、4塊に分けたもの)を埋めて雨除けをしておくという方法を真似することとした。ただし、今年はばらばらにした芋を保存することとし、場所は、おふくろの場合、南東角であったが、場所が狭そうなので南西角とした。
 別棟の建物の際の南側は土盛りしてあり、法面になっている。瓦が乗せてあるし、少し掘ると瓦のかけらや石っころがけっこう埋まっている。これらを除去し、種芋がぎっしり並ぶ程度のスペースを作り、少々掘り下げる。
 スペースの両サイドと2品種の区切りにダンボール板を入れ、種芋を並べる。少々重なり合う状態となったが、まあ良かろう。土を7~8cm程度乗せ、法面側も同程度の厚さとなった。土はわずかに湿っている程度であるから、湿気で凍みる恐れはなかろう。
 むしろを2つに折り、法面まで覆い、その上にトタン板を乗せ、重石の石を乗せる。
 この場所は半日以上、日が当たるから、保存場所として最適と思われる。
(2022年4月3日)
 今日、掘り出した。一つも凍みていない。ほんのわずかに芽吹きかけたものあり。
 今日、直植えした。(別ページで記録)

<2020年産種芋の保管法>
<従来の品種>
(11月23日)
 11月2日に里芋を掘り、不作であったので、全部ばらばらにし、半日陰で干しておいた。種芋用に形の良い小芋を60個ほど選び出そうにも、それができず、小さなものばかりであるが、数日前に80個ほどを発泡スチロールの平たい箱に入れ、いったん納屋で保管。
 今日、母屋へ運び込み。暖房を掛ける居間兼寝室の押し入れが一番冷え込みが少ない(昨年は全く凍みなかった)から、ここに蓋を取ったまま保存することとした。
(2021年3月29日)
 今日、芽出し植え付けのために取り出したところ、全く凍みていなかった。

<新品種>
(11月22日)
 須賀前の隣の畑で里芋を栽培しておられる方から、新品種(関市産)が高収穫だからと栽培を勧められ、1株掘ってくださった。これを従前の方法で保管することに。
 今年の里芋の栽培箇所の隅を鍬で土除けして埋め込み、周りの土で土盛り。
(11月27日)
 明日から冷えてくるので、地上部を刈り取り、凍みないように、むしろを被せた上に、ビニール製肥料袋を何重か被せ、押さえに更にむしろを乗せて冬越し。
(2021年3月29日)
 暖かくなったので、今日、掘り出し。全く凍みていなかった。

<2019年産種芋の保管法>
(11月8日)
 ここのとろこ母屋での室内保管としているが、年によって冬の冷え込み方に違いがあるのか、昨年は一部が凍みた。まだ最善の方法が見い出せていない。
 今年の里芋はチョウ不作(原因は無肥料連作3年目)で地上部も早々に枯れ、10月27日に全部を掘った。種芋用に形の良い小芋を60個ほど選び出そうにも、それができない。しかたなく、少々小さいものが過半となったがやむを得ない。
 これを納屋の軒先に置いておいたが、20日ほど経ち、十分に乾いたから、昨年使った発泡スチロールの平たい箱に入れ、蓋をして母屋の中へ運び入れておいた。
(11月17日)
 母屋の中へ運び込んだ発泡スチロールの平たい箱を開けてみると、数個に白カビが発生していた。まだ十分に乾いていなかったのだ。それを擦り取り、玄関先で直射日光にしばらく当てることとした。
 種芋の数が足りないので、親芋の小さなものも発泡スチロールに入れておいた。
(12月2日)
 1週間ほど前から、蓋なしで母屋の中へ入れ、今日点検したら、しなびたものが数個あり、それは捨てる。その分親芋(小)などを追加。
(12月20日)
 暖房を掛ける居間兼寝室の押し入れが一番冷え込みが少ないから、ここに蓋を取ったまま保存することとした。
(2020年4月27日)
 4月中頃に納屋の軒先に移し、今日、定植したが、凍みたものはゼロ。

<2018年産種芋の保管法>
(11月20日)
 昨年の保管方法がうまくいき、芽吹きも順調であったから、その方法を取ることにした。
 11月18日に里芋堀りを行い、今日、むしろに並べて、形の良い小芋を50個弱選び出した。次に親芋(これも種芋になるというから来年はこれで1畝作付け)の中から、特別に小さいもの(小芋より一回り大きい)を20個ほど選び出した。合計70個ほどで、昨年使った発泡スチロールの平たい箱が満杯となった。
 まだ湿り気があるので蓋をせず、納屋の軒先に置く。
(11月21日)
 今朝は冷え込みがあった。概ね乾いているから、蓋をして母屋の玄関ホールに仮置き。
(12月3日)
 昨年同様に居間兼寝室に置こうと思ったが、今年は朝まで暖房をかけることとしたから、暖かくなりそうで、隣の応接室に置くこととした。 
(4月14日)
 点検したところ、凍みて使えないものはわずかしかなかった。ただし、親芋は過半に凍みが大なり小なり出て、使えそうなものは6個しか残らなかった。

<2017年産種芋の保管法>
(11月28日)
 11月17日に里芋堀りを行い、形の良い小芋を57個選び出し、発泡スチロールの平たい箱にびっしり入れ、新聞紙を敷き、少々水を掛けて蓋を軽く開けておいた。
 今日、乾いてしまった新聞紙にジョウロで水を掛けて十分に濡らし、蓋をして母屋(洋間、その後居間)で保管。種芋が乾燥しすぎると芽吹きが悪くなろうと思ってのことである。
 昨年は日に干してからダンボール箱に籾殻を入れて母屋の玄関ホールで保管したのだが、かなりが凍みてしまった。今年はどうなるやら。苦労させられる。
(12月10日)
 昨年は母屋(洋間)で保管しても凍みるものがあった。今年は去年より寒くなりそうだ。よって、そこより暖かそうな居間兼寝室に場所を変えた。
(4月15日)
 3月中頃に保管場所を玄関内に変え、蓋をすかしておいた。1週間後に、乾きすぎるようだから再び密閉。
 今日、芽出しのために点検したら、凍みたものは1個しかなかった。保管に成功。

<2016年産種芋の保管法>
(12月5日)
 11月26日に里芋堀を行い、形の良い小芋を60個ほどを選び出し、曇天気味であったが2日間、日に干し、その後、1週間ほどして、ダンボール箱に籾殻を入れて保管。
 こうした保管法は倉庫で近年に3、4回やり、いずれも凍みることはなかったが、昨年だけは半分が凍みてしまって種芋不足となった。
 そこで、今期は冷え込みの少ない母屋(洋間)で保管する。
(春に追記)
 52個中凍みたものが12個あり、捨てる。残り40個(良品25個、少々凍みていそうなもの15個)と、母屋内であっても凍みるものが多く出た。 

<2015年産種芋の保管法>
 11月に全部を収穫し、良さそうな小芋を倉庫内で籾殻保管にすることに。
 小芋はバラバラにせず、塊のまま保管しようと考えたが、親芋から切り離すときに種芋に適する小芋の大半がバラバラになり、目論見は外れた。
 よって、種芋はバラバラにしたものを籾殻保管にすることにした。
 1日干して、形の良い60個ほどの種芋の千切り跡に草木灰を塗り、ダンボール箱に籾殻を入れて、倉庫で保存。
(春に追記)
 4月になって、見てみると、真冬の冷え込みで半分近くが凍みてしまった。使えそうなのは約30個であったが、7、8個は腐って芽吹かなかった。

<2014年産種芋の保管法>
 2014年産は大豊作であった。栽培してできた晩生里芋のうち良品の4株を畑の一角で土を盛って保存。
 昨年と同様に教科書どおりに保存しておいた。ただし、昨年は藁を乗せてからビニールシート掛けしたが、今年は藁乗せを省略したら、昨年は小芋の腐りがほとんどなかったが、今年は1割強が腐り、まだ同程度の量が少々凍みてしまっていた。

<2013年産種芋の保管法>
 今年初めてのやり方だが、大きな株を来年作付け用の種芋取りにするため、教科書どおりに土に埋め込み、藁をたっぷり乗せてから、ビニールシート掛けして畑で保存しておいた。
 保存したのは、初栽培の石川早生2株、従前から栽培の早生2株、晩生4株である。それを翌年3月16日に掘り起こし、型のいい小芋を種芋とすべく選別した。
 保存がしっかりしていたのか、小芋には腐りはほとんどなかったが、石川早生の親芋だけは2つとも腐っていた。
 得られた種芋は、従前から栽培している早生芋10数個、晩生芋45個、昨年初めて栽培した石川早生30個ほどであった。

<2012年産種芋の保管法>
 早生芋20個は、11月に収穫したときにモミガラを入れてダンボール箱で倉庫に保管しておいたのだが、5個は小さくて干からびた状態にあり、捨てることにした。
 晩生芋は、11月に収穫した後、おふくろが良さそうなものを土に埋め込んでおいたものの中から、2月に60個選別し、その後、ダンボール箱にモミガラを入れて倉庫で保管しておいた。でも、3月末に取り出したら、5個ほどは腐りが来ていたから捨てた。

<2011年産の種芋保存法>
 11月の収穫時に形の良い小芋を籾殻の中に入れてダンボール箱で、倉庫に保管していた。凍みるものはなかったが、乾きすぎて芽吹きが遅れるという難点がありそうだ。

<2010年産までの種芋保存法>
 11月下旬に、残しておいた2畝(2品種)の地上部を鎌で切り取り、土寄せ。稲藁を敷いて、その上にビニールシートを掛ける。最後に、風で飛ばないように土を適当に乗せる。
 これで、冬季の凍みを防止するのだが、親芋は凍みてだめになることがあるものの、小芋はほぼ大丈夫。そして、3月下旬に掘り出して、その中から形が良く大きな小芋を選んで種にする。
 でも、この方法はけっこう面倒であり、2010年産でもって止めた。
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