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4.21 味もそっけもないアスパラガスだが [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 広い畑の守りに手を焼き、楽をしよう、楽をしようと、無肥料栽培はじめ、あれこれ画策してきているのだが、2年前から始めたアスパラガスの栽培が一番楽できる。
 いったん畝を作って苗を植え付けておけば、10年はそのままで、毎年同じように収穫できるという。それを知ったのが、2年前の70歳の時であった。
 10年ほったらかしにすると、小生は80歳になる。80歳になって畝を掘り返し、根っこを株分けして植え直せば、また10年は毎年同じように収穫できるということになるのだから、80歳になったときに、その作業をやるかどうか、だ。いや、面倒だから収穫量が落ちてもいいので、小生の寿命が尽きるまでそのままにしておく、そのほうが楽で、そうなりそうな感がする。
 アスパラガスは乾燥に弱いから、夏場は敷き藁しておくといいとのことで、栽培を始めた2年前に、枯草や刻み藁をどっさり被せておき、年に2回ぐらいはそれを追加して行った。それでも、雑草は生える。畝の峰あたりは手で草引きし、畝の法面はテンワで削り上げる。でも、だんだん覆いが分厚くなって、雑草の生え方も減ってきたから管理が楽になった。
 アスパラガスは夏の終わりには、人の背丈以上に伸びて、風で倒れるから、丈夫な支柱を幾本か差して、麻紐(ビニール紐に比べ高価だが、けっこう長持ちするし、土に還る)を張り巡らせる。この管理も必要だが、支柱は差しっぱなしにしておけばよく、麻紐を張るのも年に1回で済む。
 晩秋には枯れるから、株元から刈り取って、隣のヤーコンの畝間に放っておく。
 後は、収穫の時期が来たら、数日ごとに鎌で刈り取って収穫すればいい。昨年秋に初収穫を少々行ったが、株の勢いがついてきたので、今夏から本格的な収穫をすることとし、もう3回収穫した。 味もそっけもないアスパラガスだが、少々歯茎にガタが来た小生の歯にはやさしい。野菜をたんと食わねばいかんから、これも小生の体のご馳走となる。有り難くいただこうじゃないか。
 ところで、アスパラガスの栽培に当たっては完全無肥料とした。前作のヤーコン(6畝のうち1畝をアスパラガス1畝と山芋1畝に作り直し)も無肥料だったから、アスパラガスの畝には肥料は一切入っていない。2年前は、原則無肥料を貫徹したいという一念でもって、そうしたのである。
 でも、考えてみるに、施肥栽培であっても畝は10年そのままほったらかしにしておけるし、単に肥料を振るだけであるのだから、何も無肥料栽培(これがうまくいけば、畝をいじらなくとも連作できる)にこだわらなくても、手間は一緒で済むじゃないか。先日、それに気が付いた。加えて、施肥栽培のほうが育ちがいいに決まっている。
 今度、畑に行ったとき、肥料を振ってやろう。もっとも化学肥料ではなくて有機肥料だ。化学肥料ではなくて有機肥料にすると、たいていの野菜は甘味が出る。それを期待しよう。今夏はかなりの収穫が期待できそうだから、味もそっけもないアスパラガスではそのうち飽きがくる。なんせ約10mの畝に20株もアスパラガスが植わっているんだもの。


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