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9.1 普通のイチジクが熟しだした [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 うちの果樹園にはイチジクの木が3本ある。1本は珍しいイチジクで、これはフランス原産のダルマティーと言い、去年から成木となり、お盆前から生り始める。普通のイチジクのように紫色にならず、薄い緑色だ。これはもう峠を越えた。昨年から大量に収穫できるようになったが、今年は真夏の長雨でお盆から腐るものが続出し、今になっても熟したかと思うと腐っているものが大半で、なんともならない。
 あと2本は普通のイチジクで、40年前からある。2本とも2度枯れかけ、2度目は1本は枯れ、もう1本はほんの小さな脇芽だけ生き残り、それが4年ほどしてやっと今年30個ほど実が付いた。今日あたりが収穫のピークだ。完全に枯れてしまった跡に新たに苗を購入して育てていたものが、3年経ち、今年40個ほど実が付いた。こちらも今日あたりがピークだ。
 毎日収穫なり、隔日収穫しているが、今日は何とか食べられそうなダルマティー数個と普通のイチジクの良品が10個ほど収穫できた。夫婦二人で思う存分食べられる。
 来年はきっと普通のイチジクが随分と大きくなり、それぞれ倍ほどの実を付けてくれるだろう。再来年ともなると、そのまた倍ぐらいは実を付けてくれないだろうか。そうなると、とても食べきれるものではない。当店のお客様に過半を差し上げることができよう。捕らぬ狸の皮算用にならねばいいが。

 そういえば、狸で思い出した。去年のダルマティーの収穫の終盤のこと、イチジクの木には全体をすっぽり覆う鳥除けネットを掛けてあったのだが、下からハクビシンが潜り込んで完熟物の半分は食われてしまった。今年はハクビシンが潜り込めないよう、ネットの裾を板で押さえておいたのだが、収穫初期にネットが1か所食い破られて被害に遭った。今年はひどい被害になりゃせんかと心配していたのだが、食われたのはその1回だけで終わった。真夏の長雨で熟す前に腐ってしまったから、ハクビシンも寄り付かなかったのだろうか。
 その後、長雨が終わった頃から普通のイチジクが熟しだしたが、こちらは腐りはなく、ハクビシンがかぎつければネットを食い破ってイチジクを食べていくだろうが、今のところ幸いにもハクビシンはやってこないから助かっている。
 7月21日のこの日記にトウモロコシのハクビシン被害について書いたが、来年のトウモロコシの作付けは自宅前の畑ではなく、店の近くにある須賀前の畑へ引っ越すことにしたから難を逃れられるが、イチジクは引っ越すことはできず、半分は被害に遭うことを覚悟しておかねばなるまい。
 山間地では猪や鹿といった大型獣のほか猿による野菜や果物の被害が非常に多くなっているが、平野部においてはアライグマ(昭和の終わり)、ハクビシン(江戸時代)という外来種と、タヌキ、アナグマという在来種の、いずれもよく似た姿形の中型獣4種の被害が近年だんだん出てきているようだ。
 この4種はよく似ているから、近所の人が“タヌキを見た”と言われたことがあったが、数年前に隣のお寺にハクビシンが巣食っていることが発見され、業者によって捕獲されたやに聞く。しかし、その子どもであろうか、今はお寺から200m離れた廃屋に巣食っているようであり、そこからやってくるのか、再びお寺に住みついたのか、はたまたどこか他に住みついているのがやってくるのか。なんとも困ったハクビシンである。 

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