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12.30 ファーマーの仕事納め   [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 一昨年ないし昨年まで無肥料栽培し、その後、微肥料栽培に向けて部分的に土壌改良(深く掘り起こして刻み藁の投入など)をけっこうやってきたが、今年からは、後期高齢者になったのだからと、微肥料を基本とするが慣行農法に戻し、重労働となる土壌改良は基本的に無しにした。そして、畝は基本的にいじらずにいき、重労働となる畝の立て直しを極力しないことにした。
 それでも、どうしてもせねばならない所もあり、1月菊畝新設、4月アスパラガス新畝づくり、6月ニンニク畝一部土壌改良、12月グラジオラス畝統合と、さして重労働にならないものを最小限に留めて実施。なお、これに伴い、来年は一切作付けしない放置畝が大小4畝生ずるが、ついでのときに草刈機で草刈管理するに留めることとした。
 自宅前の約400㎡、須賀前の約400㎡、合計800㎡の畑の守りは、後期高齢者となった身には少々荷重になってきそうだから、こうした手抜き栽培に心がけることにしたところである。加えて、今秋に小生の身に前立腺がんが見つかったから、なおさらである。無理は禁物である。
 
 さて、今年1年を振り返ってみると、無肥料ではとんと育たなかった野菜も微肥料栽培に切り替えたら成功したものが多く、これは有り難かった。なお、微肥料ではダメで、たっぷり肥料を入れてやらねばならない作物があることも知った。トウモロコシ、カボチャがその筆頭で、タマネギ、里芋、ヤーコン芋もその傾向にある。
 酸性土壌を極端に嫌うのがホウレンソウであることも知った。苦土石灰と石灰窒素で土壌をアルカリ化させたら、有機肥料を使わずとも非常に生育が良くなるのである。小松菜に一部生育が悪い箇所があり、これも土壌の酸性化によるかもしれない。そこには来季は苦土石灰だけでなく、石灰窒素も撒いてみようと思っている。
 面白い発見もあった。昨季までは大根は無肥料でも十分に大きくなっていたが、今季は品種を変えてみたら大きくならなかった。大根でも品種によって肥料を欲しがるものとそうでないものがあることを知った。なんとも不思議な話だ。
 今期の夏野菜で地這物(スイカ、カボチャ、メロン)が不作であった。メロンは生育遅れであったものの梅雨明け前あたりから持ち直しまずまずの成績となったものの、スイカとカボチャは持ち直すことはなく、カボチャにあっては無収穫と悲惨なものとなってしまった。
 その原因は不明だが、根張りが進むであろう5月に雨がほとんど降らなかったことが生育不良となって不作になったと思われる。少々高畝にしていたことが災いした感がする。

 今、冬野菜はどれも好調である。ただし、キャベツは9月の高温で大方の苗の芽が虫食いに遭い、植え直しをしたから、ほとんどがまだ小さな玉にしかなっておらず、本格的な収穫はかなり遅れそうで、3月になって玉が大きくなろう。
 ネギ(これだけは従前どおり無肥料とはせず)は連作が利くというが、ここ10年連作しており、そのせいか生育が悪く、太くならない。これは肥料少なめの栽培をしていることも原因していよう。でも、あまり太くなると食すに不都合なことが多く、細めで我慢することにしている。

 さて、今日はファーマーの仕事納め。
 ハクサイ縛り(玉が凍みないよう鉢巻をする)の時期が来た。霜が大きく1~2度降りた後に縛るといいと言われている。今年は暖冬で、やっとその時期が到来といったところである。でも、一部は少々遅すぎると感じたが。
 これを終えた後、自宅前の畑で少々の野焼き。アスパラガスの残骸の野焼きである。葉は燃えても茎は湿り気を帯びており、枯草を追加して燃やし、なんとか全部燃やすことができた。今夜から雨模様で、その前に野焼きできて有り難かった。
 今日は、この2つだけであるから、2時間もかからずに終了。
 今年も台風被害は全くなく、そして農繁期に雨の日がけっこう少なく、順調に百姓仕事ができた。有り難いことである。来年も良き天候となるよう祈ろう。


※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
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