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9.15 白ナス3種類栽培比べの結果にがっかりしたり喜んだり [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 5月13日に次のように記事にした。
 ナスの品種は様々あるものの、紫ナスが大半である。ところが、この日記に幾度か書いたが、うちでは白ナスという珍しいナスをメインに栽培している。色は薄緑色で、千切らずに放置しておくと白くなるが、そうなると種が成長してうまくない。食べごろとなる、その大きさは、普通のナスの2倍(重量比)程度。もっとも、9月中旬以降は普通のナス程度の大きさにしかならないが。
 このナス、鹿児島の一地方では、これが普通のナスであって、九州各地にけっこう広まっているようだが、うちのお客様で“なつかしいわ”と鹿児島出身の方がおっしゃる。
 この白ナス(鹿児島に3種類あるが、そのうち「丸なす(巾着型)」)は、焼きナスにすると、ふんわりとし、滅法うまい。絶品!
 京都にある「翡翠(ひすい)ナス」の焼きナスを食べたことがあるが、その食感や味は全く差がなく、姿かたちも類似しており、これと同系統と思われる。
 うちでは、この白ナスは30年ほど前から種取りして栽培を続けているが、その育苗は大変手間がかかる。定植できる大きさに育てるまで約2か月もかかるからだ。
 苗が売られていれば、苗を買えばいいが、単なる「白ナス」だと全く違う、とんでもない硬いものであったりすることもあり、安心できない。
 ところで、先日、夏野菜苗をR園さんへ買いに行ったら、珍しい白ナス苗を売っており、お店の方に話を聞くと、うちの白ナスとは品種が違う(品種育成者:トキタ種苗 ダイヤ交配「とろ~り旨なす」)が、焼きナスに適しているようであり、試しに栽培してみようと、4月24日に苗を4株購入して植え付けた。
 さらには、今日、JA売店に「翡翠ナス」の苗が売られていたので、試しに栽培してみようと、これも6株購入し、早速植え付けた。
 今、大きな発泡スチロール箱で夜間保温し、育苗している鹿児島産の「白ナス」を定植できるのは、例年どおり6月10日頃になろうが、これは数を減らして8株植え付けることにする。
 そして、3種類の白ナスの育ち具合、収穫量の大小、そしてなにより味を比較し、来年からはう~んと楽できる栽培法に切り替えられないかと願っている。「とろ~り旨なす」なり「翡翠ナス」が、従来の鹿児島産白ナスと同等であってほしい。そう願っている。
(再掲ここまで)
 下の写真は何年か前に取った鹿児島産白ナス、初生りゆえに少々不格好。
 
DSCN0420.JPG

 この3種類の白ナスの栽培結果が概ね出た。
 まずは「とろ~り旨なす」であるが、7月半ばに(樹体が小さかったから)小さめで初収穫。その後、2週間ほどポツポツと収穫できたが(樹体はいっこうに大きくならず)、混植した紫ナスにチャノホコリダが湧き、それを拾って花芽があらかたやられて(葉も被害大)、8月いっぱい無収穫。8月終わりにチャノホコリダが消え、復活するも、樹体は依然として小さいままで、実も小さいうちに真っ白になり、品質は、いと悪し。焼きナスにしても、あまりおいしくない。
 次に「翡翠ナス」であるが、7月20日すぎからポツポツと収穫できたが(樹体はなかなか大きくならず)、9月半ばになっても樹体はさほど大きくない。9月になってから、生った実は気持ち大きめにして収穫しているが、たいして収穫できない。姿かたちは鹿児島産の「白ナス」と見分けがほとんどつかず、焼きナスの味は変わりない。
 最後に鹿児島産の「白ナス」だが、苗の生育は前2者より1か月遅れで、収穫開始もお盆頃と、1か月遅れたが、8月末には樹体は「翡翠ナス」に追いつき、9月半ばには大きく追い越し、生りも多くなった。今、紫ナスの2倍(重量比)の大きさで収穫し、焼きナスを楽しんでいるところである。
 こうしてみると、面倒だが種蒔きから育苗した鹿児島産の「白ナス」が群を抜いて良い成績となり、ついで「翡翠ナス」、ダメだったのは「とろ~り旨なす」となった。でも、「とろ~り旨なす」はチャノホコリダ被害に遭ったから、これがなければ好成績で、大きな実が収穫でき、焼きナスもおいしかったかもしれぬ。
 たった1回の栽培で優劣は付けられないであろうから、来年も3種類の栽培比較をし、再来年に1品種に絞り込みを図るしかなかろう。手抜き栽培のためには、「とろ~り旨なす」なり「翡翠ナス」なりに頑張ってもらいたいところである。
 時期は遅れたが、9月になってから、2日に1回ぐらいは、夕食時においしい焼きナスが食べられ、幸せである。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
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