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飛騨カボチャ(すくなカボチャ)の苗をもらうはめになってしまったが… [カボチャ]

 高山市丹生川特産の「宿儺(すぐなorすくな)かぼちゃ」というカボチャがある。 
 昨日、従兄弟が当店にやってきた。“困ったわい。飛騨カボチャ苗、5株もあるが、〇〇さ、これ、もらってくれんか?”と。彼が言うには、“〇〇っつぁが、もらいものが余ったからと、うちへ持ってきた。うちは畑が狭いから植える所がねえから、〇〇っさ、〇〇さに話したが、いらねえと言う。あんたなら畑が広いから、どこか植えれると思って…”
 (「っつぁ」「っさ」「さ」は、当地で使う敬称で、「さん」より少々軽い意味合いを持つ。〇〇の語尾によって敬称の付け方が違ってくる。「(っ)ちゃ」となる場合も。)
 “うちも今年はカボチャは全部飛騨カボチャで苗を今作ってる。いらねえなあ~。”と返事する。すると、彼は、“もってえねえが処分するしかねえか…。”と、いかにもカボチャ苗に申し訳なさそうな顔をする。
 “ちょっと待てよ、〇〇ちゃ。うちの南の畑、隣のお寺から借りている土地だが、東のほうは何も作っとらん。10年ほど前からアパートに空き部屋ができたら床を板張りにしているから、不用な畳を置いておく場所にしとる。もう4重ぐらいになって、それが朽ち果てて堆肥化してる。十分な幅があるから、ここにカボチャ苗を植えれば、放っといても育つんじゃねえかな。”
 と、返事して、カボチャ苗の命をつないであげることにした次第。従兄弟もこれでやっとホッと一安心し、喜んでくれた。
 野菜の処分、特に苗の処分というものは、いつも嫌なものである。さあこれから、というときに命を奪わねばならないのだから、気が引けるというもの。
(2022年5月4日)
 というようなわけで、従兄弟から受け取った「すくなカボチャ」の苗を今朝、植え付け作業にかかった。南の畑、隣のお寺から借りている土地の東のほうは、幅2mほどだが、50年来、何も作付けしていない。毎年、雑草が生えれば草刈したり、除草剤を撒いたりしている。通常の空き地と違うのは、放置しておいた畳が堆肥化しているだけだ。
 テボで掘ってみると、随分と土が硬いし、石ころまみれ。これじゃあ、カボチャも根張りに苦労するなあ、である。しかし、ここを起こすのは大変だ。よって、何もせず、植え付け穴をテボでほぐすにとどめた。
 1m間隔で5株を定植。ところで、ここは近所の子どもが隣の公園へ遊びに来る通路にもなっている。よって、踏んづけられては大変だから、短い棒(野菜支柱の切れ端)を3本やぐらに組み、苗の存在を明示した。これだけではまだ目立たないから、先日、刈り取ったネギの残骸を株周りに敷き詰めておいた。これなら目立つから子供たちが踏まないだろうし、かつ、虫除け(きっとウリハムシがくるであろう)になるし、草抑えにもなる。
 さあ~て、こんな荒れ地で、はたしてカボチャが育ってくれるだろうか。
(5月23日)
 久しぶりに見てみたら、ウリハムシで葉っぱが随分と食われ、息も絶え絶えの状態。
(6月26日)
 今日、草刈りに入ったら、きれいさっぱりなくなってしまっていた。

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