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3.10 マクワウリの種を3種類注文 [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 うちの畑は粘土質が多いせいで、メロンは育ちにくい。梅雨末期に十分な大きさの実が生り、さあこれから色んで(熟して)くれ、という状態になると、根腐れしだし、梅雨明けの日照りで一気に全部枯れてしまう、ということが多いのである。 
 今まで幾種類か栽培に取り組んだが、湿気畑でも栽培可能なのは「網干メロン」だけである。これは自宅前の畑で栽培している。俗にいうプリンスメロンの小型サイズで、甘味は強いが、いかにも小振りであり、物足りなさすぎる。
 プリンスメロン系で甘みもけっこうある「みずほニューメロン」、これはまあまあの大きさになり、人に差し上げるのにちょうどいいのだが、わりと湿気畑に通用するも、やはり色む前に枯れてしまうことが多い。
 2品種とも固定種であるゆえ、種取りして毎年栽培している。メロンほど種取りが簡単なものはなく、種代がゼロで有り難い。ということから、メロンに限らず市販のたいていの種は「交配種」と言ったり「F1種」といったりし、種取りしても次世代がまともに育たないように仕組んである。
 さて、今年、メロン栽培をどうしようか、今日、あれこれ悩んだ末、自宅前の畑では従前どおり「網干メロン」を栽培し、須賀前の畑では3畝用意できるから、3品種の種を買って栽培することにした。2品種は「交配種」であり、もう1つは固定種か否か不明。
 いずれも、マクワウリとした。メロン栽培を始めたとき、最初に栽培したメロンの1品種である。マクワウリと言っても品種は多い。
 3年前に記事にしたが、よく見かけるマクワウリは、まん丸ではなくて楕円形で、真っ黄色のもの「黄金マクワ」だ。これは昭和初期に奈良県で開発されたものだ。
 マクワウリの名称の由来は、奈良時代以前から美濃国の真桑村(現在の本巣市)でよく作られていたため、その地名をとってマクワウリと呼ばれるようになったとのことで、ずっと薄緑色のものだった。これが全国区の名称となって久しい。
 なぜに真桑村が瓜の産地になったかといえば、これは地名からして、桑ぐらいしか栽培できなかった土地であったからであろうし、その上流域は富有柿の産地であり、これも柿ぐらいしか作れなかった土地であり、地域全体が犀川や五六川の氾濫原(砂礫交じりの土砂)であるからして、米は作れず、夏の日照りで野菜も枯れてしまうという条件の悪い土壌であるから、乾燥に強い瓜でも作るか、となったのであろう。
 そうした当地岐阜が元祖のマクワウリであるゆえ、その改良品種「黄金マクワ」のそのまた改良品種ではあるが、3種類のマクワウリを栽培してみようと考えた次第。
 メロンぐらいしか育たない土地が元祖のマクワウリであるゆえ、須賀前の畑で、十分に色んだメロンが収穫できる可能性はうんと低いものの、楽しみにしていよう。
 それにしても種が高い。「交配種」と謳っている2品種は、甘さが売り物のようであるが、10粒で800円もするんだから。色む前に全部枯れたら悲惨なことになる。
 お天道様、お助けくださ~い。

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