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2015.6.16 畑を緑の絨毯に=雑草との共生 [自然農法の導入]

<2015年>
 昨年あたりから、順次自然農法を取り入れている。そのことについては、このブログのカテゴリー「土づくり」や「自然農法の導入」に記事を入れてある。
 究極の自然農法は、無起耕、無除草、無肥料、無農薬で、人の手を一切加えることなく雑草との共生を図るものである。
 これを取り入れ始めて、一番の課題は無除草であり、放置しておくと野菜が雑草に負けてしまいそうになる。どうやら雑草の選択が必要なようで、単子葉の大型雑草は駆除せねばならないようだし、双子葉の大型雑草もそのようである。
 夏野菜の畝一般に、そうした大型雑草は引きぬいたり叩いたりしているが、それだけでは負けそうに感ずる野菜もある。先日、まだまだ小さいピーマン類とこれから芽吹く山芋の畝は、心配になったから、草叩きなり草引きをザッとしておいた。
 また、今日と明日、サツマイモの苗を追加して植えるのだが、その畝に単子葉の大型雑草が所々で大きくなりつつある。これを含めてその他の雑草も気になるから、苗の植え付け時に引くことにした。
 そして、ちょうど咲き出したグラジオラスの畝は、放置しておくとドンドン広がるスギナがけっこうあるし、大型雑草でこれからドンドン大きくなるものがけっこう目に付く。よって、グラジオラスの倒れ防止の土寄せを兼ねて、畝全体の草引きをせざるをえなかった。
 畑全般に、今夏はこうした程度にしか草引きや草叩きをしていないから、畑がみっともない状態になっているが、以前だったら全面的に土がむき出しになっていたものが、今年は緑の絨毯になっている部分が明らかに多い。
 悪く言えば、草引きや草叩きをサボっていることになるのだが、冷静に考えてみると、緑の絨毯は野菜君たちにとっても、この先、真夏の猛暑を過ごすに楽であろう。
 さて、もっとも自然農法に近付けたいと思っているのがヤーコンである。
 これは芋ができるから、無起耕というわけにはいかないが、無除草でいけないかと思っている。苗を定植してからまだ除草をしていない。ここは毎年、単子葉の大型雑草が繁茂するのだが、畝間は分厚い緑の絨毯と化している。畝は最初から高畝にして収穫まで手を加えないことにしており、5月は表土が乾いていたし、法面を枯草で覆ったから、まだ雑草の進出は部分的だ。
 いまのところ、ヤーコンが圧倒的に優勢であり、かつ、成長しつつあるから、毎年行っている草叩きはせずに済みそうだ。
 こうして、随分と楽をさせていただいているのだが、自然農法を少し取り入れてみて驚いたのは、先に書いたように、毛嫌いされる雑草の繁茂を、これでよしとしてしまうと、何と「緑の絨毯」に感じられて、小生の心に安らぎを与えてくれることである。
 「野菜は雑草に負けず、けっこう丈夫なもの」と聞いているから、今後は必要最小限の草引きに止めることにしよう。
 うちの畑を緑の絨毯に、だ。
 なお、肥料が雑草に吸い取られてしまい、肥料不足になりはしないか、という心配はあるが、たいていの畝は、各種有機肥料を畝に埋め込んであるし、苗の植え付け時には植え付け穴に牛糞をたっぷり入れたから、追肥もなしでいけると思っている。翌年は、枯れた雑草が肥料になるだろうから、埋め込む肥料も順次減らしていけるのではなかろうか。
(6月21日)
 何日も経っていないが、雑草の勢いがすさまじくなった。
 そこで、ヤーコンと白ナスの周りは草刈機でザッと草刈し、雑草に負けないようにしておいた。
(6月25日)
 自宅前の畑の一部を写す(手前から、仏花2畝、ナス、キュウリ、トマト)。仏花2畝とナスは雑草に負けそうだが、しばらく様子見。
キュウリとトマトは雑草に勝っているが、雑草に隠れたキュウリの千切り忘れが出る。
DSCN0413.JPG

 ヤーコン畑を写す。雑草を草刈機でザッと刈った後。
DSCN0415.JPG

(7月20日)
 1か月前にヤーコン畑をザッと草刈し、雑草に負けないようにしておいたが、再び雑草に負けそうになった。でも、梅雨明けしたから、熱射に弱いヤーコンだから、このまま放置することに。でも、大丈夫かなあ?
(7月26日)
 雑草を放置しておいたがために、困った問題が発生した。
 ネギの伏せ替えをそろそろせねばならないのだが、予定地はニンニクやタマネギの跡地である。6月に収穫して放置してあったから、草ボウボウになっているから、ここに畝立てするのは人力では不可能である。
 やるとすれば、草刈機でていねいに草刈りし、耕運機を借りてきて耕すしかない。
 そこで、計画変更し、ここには、冬野菜の苗を植えたり、大根の種蒔きをすることに。それにしても、大変な作業となる。
 なお、ネギの伏せ替えは、ネギの仮伏せ場2畝をそのまま使い、あと2畝分を自宅前の畑(トマト、第1弾キュウリ、草に負けてしまった紫ナス=北東区画)とするが、ここもけっこう草ボウボウであり、大変な作業となる。
(7月28日)
 自宅前の北東区画の草刈・草引きを鎌を使って行う。案外スムーズにいった。また、ビッチュウでの起こしもスムーズにいき、放り出す必要のありそうな根っこも思ったほどではなかった。
(8月2日)
 あまりの雑草繁茂のため、部分的にざっと草刈することにした。紐タイプの草刈機を使用。
 紫ナス・オクラの畝:両サイド及び中央の枝豆
 ヤーコン:隣の畝や隣地の邪魔にならないよう周りだけ
 グラジオラス:畝間
 山芋:畝の両サイド
 トマト:大した雑草なくほんの一部だけ
 白ナス:畝間と雑草のひどい株間
 オクラ:畝間
 タマネギ・ニンニク・エンドウの跡:冬野菜の作付け場所につき、ていねいに草刈
 畑の両サイド:道路へのはみ出しを中心に刈る
(8月5日)
 連日の猛暑で、例年ならヤーコンが心配になるが、今年は雑草に守られて熱射でやられることはない。畝間の雑草の方が倒れだした感がする。
 おふくろの命もここ2、3日であり、当分農作業はできないから、雑草は放置。
(8月16日)
 ヤーコンの畝の雑草は、なかば枯れて、ヤーコンの株元が少々見えるほどになった。雑草のお陰で熱射は防げたが、下葉に日が当たらず、下葉は枯れている。雑草を叩いておくと下葉は熱射で枯れるが、それと同じ姿になっている。これが収穫にどう影響するか。→(後日追記)ヤーコンは史上最大の収穫となり、雑草との共生が功を奏した。
 タマネギ・ニンニク・エンドウの跡は、冬野菜の作付け場所につき、8月2日にていねいに草刈したのだが、その枯草を除けたり、少し芽吹いている雑草を引いたりする作業を昨日今日行ったのだがけっこう時間がかかる。自然農法に近い農法は面倒なものである。
(8月18日)
 自宅前の畑の一部が雑草だらけになっている。
 そこで、草刈機でざっと草を刈る。柿の木の周り、南区画、西区画、南東区画、北通路、西通路、ハウスとその東の花畝といったところ。
 8月8日に他界したおふくろには申し訳ないが、何でもない草花は雑草と一緒に刈り取ってしまった。
 なお、菊の畝は夏の雨で雑草がビッシリ生えだし、もう1回草引きをしないと絶えてしまいそうだ。→(後日追記)草引きしなかったところ、8、9割が絶えてしまった。
 雑草のたくましさを思い知らされた、今年の自然農法である。

<2016年>
(6月7日)
 昨年、雑草との共生で予想以上にうまくいったのはヤーコンであり、これは大成功を収めた。今年も昨年の例にならって進めることにする。
 その他については、びっしり張った雑草の根がために、土が肥沃になったではあろうと思われるが、定かではない。トマトについては肥料過剰が出た成育(生り芽に葉っぱがけっこう付く)をしており、その証拠が出たとも言えるが、今年は鶏糞を多用しているから、これが原因しているかもしれない。
 雑草の根張りがすごいと後作の畝作りが重労働となるから、今年はヤーコン以外は元に戻し、今の時期は徹底的に草叩きをし、雑草が繁茂しないようにした。昨日6月6日で2、3回回り草叩きし、現時点で畑全体が草1本ないほどにきれいになった。
 叩いた雑草なり、野菜の残骸(エンドウなど)は、枯れた後で極力その場に埋め込んでいるから、やがてこれが堆肥化してくれよう。
 雑草との共生は、夏野菜の後作を何にするかで違ってくるから、夏野菜が大きく生長したところで考えることにしよう。
 なお、果樹については、その多くの樹木周りにラジノクローバを育成中であり、これの成育に支障となる大きな雑草を小まめに引いているのだが、クローバが大きく生長したら雑草に勝つとのことであり、クローバとの共生を図らんと画策している。
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