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5.4 2年目の無肥料・連作イチゴ栽培も成功しそうだ [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 ここ2年ほど各種野菜の無肥料・連作栽培に取り組んでいる。加えて、種や苗は可能な限り自家採取しようと考えている。同じ場所で繰り返し、こうしていると、野菜は自らの知能で学習し、最適な成長を遂げてくれ、人に恵みをもたらせてくれるのである。
 動物は賢い。それはヒト並みなことは昨日の日記で書いたが、植物も賢い。これは当然のことだろう。なんせ同じ生き物なのだから。もう少し突っ込んで考えると、植物のほうが賢いのではなかろうか。なぜならば、動物は他の生き物を食わないことには生きていけないカタワ者であるのに対し、植物は空気と水そして土があれば生きていける無欠の生き物であるからだ。
 その植物の中で、イチゴは面白い増殖をする。出芽して増えるのであり、動物のヒドラやサンゴそしてクラゲを思わせる。
 うちの今季のイチゴは、同じ場所で3連作目に入り、無肥料栽培は2年目である。物の本には「イチゴは連作障害が出るから2、3年空けよ。無肥料で育つわけがない。」となっているが、昨年は思いのほかうまくいった。
 そして、今日、初生り。初期は鳥に突かれることが多く、2、3個食われていたが、完熟物を3個見つけ、その場で食した。甘酸っぱくてうまい。これからどんどん生るだろう。今年も成功しそうだ。
 さて、来季はどうするか。今年初めてのやり方だが、次のように目論んでいる。
 既にイチゴの親株はランナーを出し始めた。これからランナーがどんどん伸びていって、そのうち節々から出芽し、親株と同じような小株が生まれる。7月にはイチゴの畝が小株でいっぱいになろう。そんな頃に親株を除去し、その後は小株が大きくなるのを待ち、10月には大半の小株を除去して、定着した丈夫そうな小株を残して冬越しさせる。
 こうすれば、今までの夏季育苗、秋の移植という手間が省ける。出芽したイチゴの小株にしたって、“俺は、こうして生まれて、こうして根を張り、こうして生長し、やがて実を付け、最後には親と同じように子を作る。”と、実にスムーズに一生を終わることができ、満足してくれようというもの。
 移植すれば、イチゴの小株の根の過半がやられ、いっとき生死の境をさまよう。移植後の畑を見れば一目瞭然だ。皆、グッタリしている。中には枯れてしまう株もある。そんなかわいそうなことはしたくない。
 さあーて、この目論見、はたしてうまくいくだろうか。こまめに畑を見て、イチゴの小株君に話しかけ、どうしたら互いに納得できるものになるか、よう相談することだな、これは。相手も賢い生き物なのだから、きっと妥協点が見つかろうというものだ。
 無肥料・連作栽培、これを自然農法というのだが、今朝のイチゴの摘まみ食いをしたところで、ますます面白くなってきた。 

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