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6.18 どんな肥料をどの程度撒けばいいか、これは難問。試行錯誤するしかしかなさそう。 [土づくり]

 2013.9.6 「適正な施肥量を決めるのは難しい」と題して記事にした。そのときの記事を踏まえ、今現在の思いを綴ることにする。
 2013年9月からは化学肥料を使わないことにしたものの、化成肥料の残りが1袋半あり、これはおふくろが自宅前の畑で気紛れ的に追肥に使い、そのうちなくなるだろうと思っていたが、おふくろは今年から全く農作業をやらなくなり1袋が残ったままだ。また、30年以上前のものと思われる化成肥料(窒素、カリのみ)が2袋も納屋の奥から昨年出てきたのだが、これはヤーコンを中心に使うことにし、今では半袋の残である。
 なお、その不思議な化成肥料をヤーコンに使ったら、施肥過剰になったようで、樹体が例年以上に育ち、いつまでも青々としており、反面、芋の成長は例年より落ちた。
 各種野菜全般に、ここ10年ほどは、化成1:種粕3に混ぜた肥料をメインに施肥し、商品名「ようこん」(動物残渣)を堆肥代わりに下ごしらえに多用してきた。しかし、2年ほど前から、これが農協の注文書から外されてしまったので、「ふりかけ堆肥eco」(原料は不明)に切り替えたところである。
 この2つの有機肥料は値段が高いが、それなりの効果は出ていた感がするものの、それは単なる過剰肥料効果かもしれない。そこで、今年は購入せず、残りもの2袋を細々と使っている。
 うちの特徴としては、「草木灰」の利用であり、これがけっこうな量になっていると思う。自宅の堆肥場に積み上げたもので、堆肥にならないものを冬に休耕田の隅に持って行き、燃やすのである。これは、ついでのことであって、主体は庭木や果樹の剪定で生じた木の枝であり、次が休耕田で刈り取った雑草である。ただし、近年、野焼きがやかましくなり、通報されもしたが、それに懲りずやっているものの近年は休耕田の雑草を全体までは燃やすことができない。
 なお、苦土石灰は、作付け前に十分に振ることにしている。
 さて、ここ1年、主力としている肥料は、牛糞、鶏糞、種粕であり、それの組成、施肥目安量を調べたら、次のようであった。参考までに化成なども掲げる。
                                       
                 窒素(%)  リン(%)  カリ(%)   
 <10a当たり目安量>  葉肥え   実肥え   根肥え
 従前使用の化成肥料    8       8       8   
 ふりかけ堆肥eco      1.9      2.1     1.0
  <5~10袋>
 ようこん(動物残渣)     3       5       3
  <10~30袋>
 牛糞(乾燥物換算)     1.4      2.1     2.7  
 発酵鶏糞           3.8      6.6     3.1 
  <10~12袋>
 種粕              5.3      2.0     1.0
 草木灰             ?       ?  (カリが多い)

 素人考えではあるが、草木灰は微量ミネラルが植物に吸収されやすい状態になっており、何にも増して重要な肥料ではないかと思っている。焼き畑農法がいい例ではなかろうか。そうしたことから、野焼きを再度当局に通報されても止めないつもりでいる。ダイオキシンがどうのこうのと一時騒がれたが、草木から発生する量はたかが知れているし、ダイオキシンの有毒性は考えられていたほど高くないことも判明しているから、煙が常時民家にたなびかなければ一向にかまわないとしてよいであろう。良く乾いているのを確認して燃やせば良いのである。
 なお、米国の土壌はミネラルたっぷりで、日本から持っていった種で栽培すると、日本より大きな実が付くという。
 うちでは、この草木灰がけっこうな比重を占めるのではなかろうかと思われるが、実が大きくなるまでのことはない。そして、2年ほど前から少々取り入れ始めた自然農法(雑草との共生:雑草をなるべく叩かず、その堆肥化を待つ)によって、土壌が肥沃にならないかと期待している。

 2年前にも記事にしたのだが、須賀前の畑でサツマイモの栽培を始めたら、かなりの肥料が残留していたようで、2品種のうち1品種は完全なツルボケで、ほとんど収穫できなかった。同じ場所で無肥料にもかかわらず、2年目もひどいツルボケとなった。引き続き無肥料でいく今年はツルボケしてほしくないものである。
 過剰肥料を嫌うトマトや豆類の作付けに当たっては、施肥量を少なくしているが、やはり肥料過剰のようである。それは、トマトで分かる。実が付いた房の先端から葉が出るものがちょこちょこあり、それが肥料過剰の証拠であるとのこと。
 それが、今回の作付けでの肥料過剰なのか、累年過剰なのか、ということになると、サツマイモの例からして累年過剰と言えよう。
 ところが、自宅前の畑も同様に肥料過剰と思われるのだが、今年、十六豆の苗を植え付け、それがだんだん大きくなっていく過程で、葉の色がやけに薄いのに気が付いた。このブログ日記を見てみたら、無肥料であった。豆類だから肥料は少なくてよいのだが、無肥料だったから、こんな姿になったのであろうと、あわてて施肥したところ、葉の色が濃くなった。
 たまたまこの箇所は残留肥料が少なかったのかもしれないが、分からないものである。

 そして、今年、余ったトマト苗を、サツキが植えっ放しになっている畝に定植したら、ヤセホセで伸びていき、葉の色も薄かった。定植穴に牛糞をかなり入れたのだが、明らかに肥料不足である。その後、2回、追肥(化成と有機肥料各種混合)したところ、どれだけか軸も太くなり、葉も青々してきたが、葉は小さく、実の付きかたも少ない。
 なお、その際に生えていたフキは葉が大きくなり軸太となり、良品のフキが収穫できた。一人生えで施肥したことがない(たぶん、おふくろも施肥していなかっただろう)から、肥料不足となっていたのであろう。
 樹木畑の空いた箇所に、今年初めてカボチャを作付けし、トマト同様に施肥しているが、まだまだツルがどれだけも伸びておらず、これはもっと追肥せねばならないだろう。

 以上が今年の状況であるが、おふくろが施肥しなくなったから、これからは小生だけの施肥となり、化成の余りを使いつつ、各種有機肥料を気持ち抑え気味に施肥して様子を見るしかなかろう。その加減が難しく、十六豆で失敗したが当初は無肥料として様子を見るべきかもしれない。

 この世はまさに飽食時代。あまりの栄養過多で体を壊すヒトが多いのは稼業のファーマシーの立場から重々承知している。そして、同じ生き物である植物だって同じではなかろうか。野菜君たちにも「腹八分」にしてあげたら、より美味しくより栄養価が高いものをヒトに与えてくれはしないか、と勝手に考えている素人ファーマーである。
 なお、有機肥料も、野菜にはやはり動物性のものより植物性のものが合うようで、腐りにくく日持ちするというから、鶏糞は控え目にせねばいかんだろう。
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