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エンドウ収穫及び収穫時期の経年変化 [エンドウ]

 1畝(約11m)作付けしてあるエンドウは、絹さやエンドウ。最盛期には、とても自家消費できるわけがなく、大半を当店のお客様に差し上げている。
 4月半ばすぎに初生りし、ピークがゴールデンウイークになると有り難い。当店薬屋の月初セールでお客様に差し上げることができるからだ。
 そうした年が多いが、収穫ピークは年によって大きくずれる。4月の気温に大きく左右されるのである。なお、ピーク時の前後に暑く晴れた日が続くと、あっという間に収穫が終わってしまうのが絹さやエンドウの特徴である。
(2013年5月5日撮影:この年はまだ生りはじめ)
DSCN0136.JPG

 参考までに、過去のエンドウの収穫時期を記録しており、下記に示す。そして、ピークのズレの原因を岐阜地方気象台の観測データから考察してみた。

20      初生り     ピーク    最終収穫   
 01年   4月24日   5月 1日   5月15日
 02年   4月15日   4月24日   5月15日
  (ピークのズレの原因:4月上旬の高温
 03年   4月30日   5月 8日   6月 4日
  (ピークのズレの原因:4月下旬の曇天・雨
 04年   4月15日   4月19日   5月 3日
  (ピークのズレの原因:4月中旬の高温
 05年   4月16日   4月28日   5月 7日
 06年   5月 1日   5月12日   5月22日
  (ピークのズレの原因:4月上下旬の低温
 07年   4月16日   4月28日   5月10日
 08年   4月13日   5月 1日   5月11日
 09年   4月16日   4月28日   5月17日
 10年   4月20日   5月14日   5月21日
  (ピークのズレの原因:4月中下旬の低温
 11年   4月18日   5月13日   5月22日
  (ピークのズレの原因:4月中下旬の低温
 12年   4月25日   5月10日   5月20日
  (ピークのズレの原因:4月上旬の低温
 13年   4月28日   5月18日   5月27日
  (ピークのズレの原因:4月上中旬の低温
 14年   4月19日   5月 6日   5月28日
  (ピークのズレの原因:4月下旬5月上旬の低温
 15年   4月21日   4月30日   5月16日
 16年   4月12日   4月30日   5月14日
 17年   4月23日   5月 7日   5月23日
  (ピークのズレの原因:4月下旬の低温
 18年   4月10日 春蒔きと混ざり不明 6月 2日
  (初生りのズレの原因:3月と4月上旬の高温
 19年   4月16日   5月 6日   5月30日
  (ピークのズレの原因:4月下旬から5月初め頃までの低温)   
 20年   4月 2日   5月 3日   5月23日
  (初生りのズレの原因:暖冬・暖春で生育が良く開花も早まった。ただし、異常に早い初生りは生育の悪い南半分のことで、北半分はその1週間以上後に初収穫。)
 21年   4月 2日   4月18日   5月 3日
  (初生りのズレの原因:暖冬・暖春で生育が良く開花も早まった。全体に少々生育が悪く、その分ピークが早まったようだ。)
 22年   4月12日   4月28日   5月14日
 23年   4月 8日   4月22日   5月23日

<2022年>
 今年も無肥料栽培(連作ではなく、昨年とは異なる畝)としたが、昨年同様にもう一度牡蠣殻粉末を入れた。そして、もらいものの炭の灰を少々入れた。
 牡蠣殻粉末や炭の灰は他の野菜栽培では効果は特に認められなかったが、ことエンドウに関しては、今年初めて畝全体の生育が非常に良くなり、有機肥料栽培時と同程度の生育になったし、収穫量も有機肥料栽培時と同程度に回復した感がする。ただし、1連に2房付くのが通常だが、1房のもの(花が流れた?)がけっこう目についた。

<2021年>
 今年も無肥料栽培(連作ではなく、昨年とは異なる畝。ただし牡蠣殻粉末を入れた。)としたが、まずまずの大きさに生育。
 昨年同様、暖冬・暖春で開花も早まり、過去20年間で昨年と同じく最も早い初生りとなった。なお、昨年と同様に畝の南半分は育ちが悪く、背が低い。原因は不明。
 虫食いは全くなかった。また、ちぎり忘れが鳥に突かれる被害は、昨年同様、今年も珍しく皆無であった。
 ピークは4月18日当たりと思われるが、その前後1週間、わりと低温気味で、一気に実が膨らむことはなく、コンスタントに同じ程度の量を隔日収穫。

<2020年>
 今年も無肥料栽培(連作ではなく、昨年とは異なる畝)としたが、まずまずの大きさに生育。ただし、畝の南半分は育ちが悪く、背が低い。原因は不明。
 暖冬・暖春で開花も早まり、過去20年間で最も早い初生りとなった。ただし、異常に早い初生りは生育の悪い南半分のことで、北半分はその1週間以上後に初収穫。
 ピーク時は低温傾向で、一気に生ることはなく、助かった。
 虫食いは全くなかった。また、ちぎり忘れが鳥に突かれる被害は、昨年同様、今年も珍しく皆無であった。
 大収穫は5月1日、3日。その後、中収穫は5月15日まで。

<2019年>
 今年は無肥料栽培としたが、まずまずの大きさに生育。ただし、畝の北のほうは夏に生の大きな冬野菜残差を埋め込んだ影響か、育ちが悪く、背が低い。
 少々遅れ気味であったが4月16日に初収穫。4月下旬から5月初め頃までは低温傾向で、一気に生り終わるようなことはなく、助かった。
 ピークを過ぎた5月11日から急に暑くなり、12日に大収穫となり、以後は少々の収穫になったが、けっこうな量がコンスタントに隔日収穫できた。
 虫食いは極めてまれにしか発生しなかった。最後の最後でコゴメが発生。
 また、ちぎり忘れが鳥に突かれる被害は、今年は珍しく皆無であった。

<2018年>
 昨年の晩秋の異常低温でほとんど発芽せず、大半が春蒔きとなったがために、非常に生りが悪い。また、春蒔きの株は収穫が遅れた。
 今年は3月の異常高温(4月上旬も)により、晩秋発芽の株は開花も早く実の付きも早かった。よって、4月10日に初収穫でき、過去に例のない早生りである。
 その後、例年になく早期収穫が続くも、どっさり収穫できることはなく、だらだらと一定の収穫が続いたが、ほとんど自家消費してしまった。
 虫食いはほとんどなかったが、ちぎり忘れは鳥に突かれる被害が顕著。

<2017年>
 今年は、2、3日遅らせて4月23日に初収穫したので、まあまあの量が収穫できた。
 4月は半ばまで平年より気温が少々高めだったが、雨や曇天が多かったから、エンドウの初生りは平年並だろう。
 4月下旬は平年より気持ち低温傾向だから、5月1~7日の当店セールにピークとなってくれた。
 5月1日から大収穫が始まり、5月14日まで隔日でほぼ同量の大収穫が続く。今年は例年になく豊作であり、どうしたことだろう?不思議である。加えて、虫食いも鳥に突かれることも皆無に近い。

<2016年>
 3月下旬以降、陽気がよかったから、4月12日に、もう初生りをほんの少々だが収穫することができた。それにしても早い。ひょっとすると、暖冬で晩秋に大きく生長して冬越ししたから、それも影響しているかもしれない。
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