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ニンジン(秋冬収穫)の有機肥料栽培 [ニンジン]

 2012年に栽培を始めたニンジン栽培。2015年から、3月下旬(夏収穫)と6月下旬(秋冬収穫)と、年2回種蒔きすることにした。
 ここでは、秋冬収穫の栽培について記すこととし、夏収穫のニンジン栽培は別途記事にする。
 ところで、2017年には新たな自然農法「たんじゅん農」と出会い、2018年からは無肥料・連作でいくこととし、これについては「ニンジン(秋冬収穫)の無肥料栽培」で記事にする。

 有機肥料ではないが、施肥について興味ある情報を得たので、ここに記しておく。
 石灰窒素の特性(日本石灰窒素工業会)
 ニンジンの栽培:
 ニンジンは根菜類のなかで色沢や形状の良否が一番問われることから、窒素肥料より、りん酸、カリなどに視点がおかれるむきがあります。
 しかし、石灰窒素を施用すると肌は、滑らかで艶があり、鮮紅色で色づきがよく、増収に結びつくことなどで主産地では欠かせないものとなっています。
 また、連作圃場で問題となるネコブセンチュウなどの被害についても、いろいろな施用事例から軽減される効果が認められております。
 なお、ネコブセンチュウ対策としては、ニンジンとサツマイモのために、これらを輪作する箇所に2016年11月から順次、本格的に菌剤2種類をすき込んで、一順したところで対策を終了。効果のほどははっきりしなかった。 

<2017年>
(3月25日)
 今日は畝作り。夏収穫は南半分、北半分を秋冬用とし、1畝全部、肥料敷き込みをしておいた。
(6月18日)
 5月にも草叩きしたが、草がけっこう生えているので、今日も草叩き。
(6月24日)
 枯草を除け、台形状に粗整形。
(7月2日)
 6月30日を予定していたが、今日の日曜日に種蒔き。
 1週間ほど前に畝を粗整形しておいたが、もう雑草がどれだけか生えている。手で引けるものは手で引き、そのあとテンワで整形。鍬で転圧して平らにし、残り種の「春蒔五寸人参(蒔き時:春3、4月、夏7、8月)」を全部ばら撒いた。最後に籾殻を土が完全に隠れるほどに撒いておいた。
 梅雨らしい梅雨が続いているから、水やりの心配は無用。
(7月8日、10日)
 畝が乾き気味になっていて、念のため水やり。
 10日には若干の芽吹きあり。
(7月16日)
 芽吹きが疎らである。草引きをする。なお、草引きは隣畝の毎日のオクラ収穫時に少しずつ行うことにした。
(7月23日)
 畝の淵の草叩きをし、整形。こぼれ芽吹きを移植。
(7月31日)
 丁寧に草引きをし、最初で最後の選り。少々歯抜けの箇所があるが、まあまあ十分な本数が残った。
(8月6日、15日)
 丁寧に草引き。梅雨のような天気がずっと続き、雑草がすぐ生えるから往生する。 
(10月11日)
 その後はニンジンが繁茂したから雑草は生えず。
 もう収穫の時期だが、北海道から届いたニンジンがあるから収穫を見送っていたが、本日、試しに数本収穫。十分な大きさになっているが良品は少なかった。
(10月14日)
 娘に送るために数本収穫。巨大なものもあり、まずまず上出来。
(11月17日)
 1か月経つと太く長くなるものである。今日、2回目の収穫。太そうなものを全部引き抜いたのだが、過去にない大きなものが多かった。半分近くは何本かに分かれていたから、切り分けたが、まずまずの大きさである。けっこう大量に収穫したから、その多くは当店のお客様に差し上げることにする。
 夏収穫のニンジンと半々に1つの畝で栽培し、施肥は一緒に済ませてあるのだが、昨年も秋冬収穫のほうが大きくなった。ニンジンというものは、こうしたものか。
(12月12日)
 残っているもの、半分を収獲し、自家用と2か所へ送付。まずまず良品多し。
(12月下旬)
 全部収獲。評価は★★★★☆
(翌年1月7日)
 11月に刻み藁を畝の淵に入れ込んで置いた。それとニンジンの残骸やクズをビッチュウではつり込んでおいた。「たんじゅん農」にのっとり、無肥料で連作予定。

<2016年>
(6月26日:種蒔き)
 施肥は、第1弾のときに既に畝下に敷き込んである。その後、雑草が生え始めるから、今までに3度ほどはしっかり草叩きしておいた。
 テンワ(手鍬)で畝を台形に均し、鍬で転圧。種は、「野口のタネ」から入手した固定種「春蒔五寸人参(蒔き時:春3、4月、夏7、8月)」で昨年購入した残りを使用。ちょうど空になった。
 籾殻を被せて終了。今日明日は晴れるが、その後梅雨模様となるから、水やりせずにいける。
(7月3日)
 梅雨の晴れ間が2日続き、念のため水やり。もう発芽が所々で見られた。
(7月11日)
 順調に芽吹き、雑草も少なく助かる。
(7月28日)
 雑草が繁茂しだした。草引きと若干の選り。
(8月1日)
 丁寧に草引きし、最終選り。枯草を敷き詰め、ニンジンのぐらつき防止、乾燥防止、雑草抑え。
(10月10日)
 昨年に比べて成育が遅れているのか、なかなか太くならない感がする。でも、本日、初収穫。クズは少なく、まあまあの太さのものが収穫できた。
(10月28日)
 今日、5、6本を収穫。かなり太くなり、良品ばかり。
(11月21日)
 2週間ほど前に女房が収穫したが、今日小生が収穫。かなり太くなったものがあったが割れがきていた。これは処分。太目のものを7、8本収穫。
 10月10日に太くならず案じたが、十二分に太くなってくれた。評価は★★★☆☆
(12月16日)
 2週間ほど前に女房が収穫したが、今日小生が収穫。かなり太くなったものが多く、割れがきているものが多い。まだまだ残っている。
(2月6日)
 その後、少しずつ収穫。本日の収穫では随分と太くなっていた。割れ太りした2本は捨て、良形の4本を持ち帰る。
(2月24日)
 娘に野菜を送るため数本収穫したが、皆ど太くなっており、縦割れがあったり、先割れがあったりするものが半分。残り数本となった。
(3月5日)
 本日、最終収穫。

<2015年>
(6月20日)
 今年から、ニンジンは夏収穫の半畝、秋冬収穫の半畝とした。
 第1弾(夏収穫)は昨年同様に3月29、30日に種蒔きし、昨日10本ほど初収穫した。
 間もなく秋冬収穫の半畝に種蒔きせねばならず、今日は、しっかりと草叩きしておいた。種蒔きは昨年の第3弾と同じ時期を予定している。
(6月28日)
 種蒔きできるよう、畝の整備。雑草を除け、水酸化鉄(使い捨てカイロ)を蒔いて、土と混ぜ込む。ところで、苦土石灰を振るのを忘れた。(追記:6月29日実施)
 なお、施肥は第1弾のときに既に畝下に敷き込んである。
 使う種は、春蒔きで成功した「野口のタネ」から入手した固定種の「春蒔五寸人参(蒔き時:3~7月)」「黒田五寸人参(蒔き時:3~4月、7~8月)」とする。ところが、在庫を見てみたら、不足する。そこで、30日にネット注文。
(7月5日:種蒔き)
 一昨日、種が到着し、本日種蒔き。南に少し残っていた「春蒔五寸人参」、その北に少し残っていた「黒田五寸人参」と購入した「黒田五寸人参」、これと概ね同じスペースに新たに仕入れた「冬越黒田五寸人参」の順。
 苦土石灰をまだ振ってないと思い込んでいたから、二重に振ってしまった。テンワ(手鍬)で畝整形しながら、土と混ぜ合わせる。雑草や根っこを退け、鍬で転圧。
 購入した種の半分程度をばら撒き、モミガラを被せて終了。
 梅雨真っ盛りで土は湿っており、今後曇天続きで雨も少々あろうから、当面、水やり不要。
(7月14日)
 所々で芽吹き。それより雑草の芽吹きが多い。
(7月19日)
 今年は梅雨らしい梅雨で、土が乾くことがなかったから、十分な発芽が期待されたのだが、思いのほか悪い。まずまずだったのは、何と去年の残り種の「黒田五寸人参」。「春蒔五寸人参」と今年種を買った「黒田五寸人参」はまばらな発芽であり、広く空いたスペースには少々混んでいる発芽を移植しておいた。まだ1、2cmだから、移植に耐えよう。
 なお、雑草がいっぱい芽吹いていたので、ていねいに引いておいた。
(7月21日)
 昨日、部分的に少し乾いていたから、念のため水やり。寝たものを土寄せして起こす。
(7月25日)
 細かい草の草引きを丹念に行う。
(8月5日)
 7月31日から猛暑の連続だが、軽い夕立が2度あり、雑草は元気である。またまた細かい雑草の草引きを丹念に行う。
 最終の選りを行う。
(8月11日)
 またまた草引きを強いられた。
(8月23日)
 随分と生長した。またまた草引き。
(9月15日)
 その後は、草引き不要で、順調に生育中。
(9月27日)
 そろそろ収穫できる状態となった。第1弾の収穫残りがまだあり、それを消費したら収穫だ。うまく繋がった。
(10月5日)
 首の太いものを10本ほど収穫するも、8割がクズ。先割れが激しい。
(10月12日)
 首の太いものを7、8本ほど収穫したが、クズは1本だけ。ホッと一安心。太くてでかいものが多かった。
(11月4日)
 首の太いものを9本収穫したが、クズは3本。2本捨てる。太くてでかいものが多かった。まだ6割がた残っている。
(翌年1月15日)
 12月に収穫したものもそうであったが、今日収穫したものも太くてでかいものが多かった。クズが半分近くある。まだまだ残りがけっこうある。評価は★★★☆☆
 
<2014年>
(7月3日)
 3年目になるニンジン栽培である。過去2年の経験を踏まえて、今年は1畝を3回に分けて時差蒔きすることにした。
 第1弾 3月下旬種蒔き 1/3畝
 第2弾 5月下旬種蒔き 1/3畝
 第3弾 7月上旬種蒔き 1/3畝

 第3弾を本日(7月3日)種蒔き。
 予定の箇所は、春ホウレンソウを栽培した場所で、既に粗起こししてあり、6月27日に苦土石灰を振り、肥料を敷きこんである。使った肥料は、有機肥料粒、種粕、牛糞、鶏糞である、
 種は、野口のタネ:春蒔五寸人参(こだわりの旧来品種)
 さて、覆土であるが、覆土すると芽吹かないとあるので覆土せず、モミガラを土が見えなくなる程度に撒く。
(7月8日)
 種蒔きの翌日から梅雨本番となり、水やりを一切しなくてよいから助かる。
 ところで、毎回そうであるが、ミミズが這って筋が付き、その部分の土がほぐれて盛り上がる。種蒔きの翌日と翌々日は筋の部分を手で押さえておいたが、その後は押さえては芽がやられる恐れがあろうと思い、放置。
(7月11日)
 種蒔きから8日目にして芽吹き始めた。連日の雨で湿り気たっぷり。
(7月24日)
 草引きを忘れ、本日大ざっぱに実施。芽吹きが少々まだらな所あり。
(7月26日)
 昨日は水やりし、今日は再度草引きし、一部を選った。
 昨日辺りから用水路の水が止まり、今日は水が取れなかった。
(7月28日)
 軽トラで水を運んだが、用紙路の水が導水されていた。たっぷり水やり。
(8月2日)
 草引きと水やり。
(10月4日)
 もう収穫していい時期になっており、本日初収穫。
 十分に太いが、先割れや極短のものが多く、中には腐りもあり。昨年に比べて良品は少ない。
(10月28日追記)
 やはり先割れや極短のものが多く、中には腐りもあって、昨年に比べて良品は少なく、不出来である。8月のみならず、9月10月も雨がけっこう降ったからだろう。
(12月22日)
 本日でもって収穫終了。自家消費にも事欠く、今年は不作であった。評価は★★☆☆☆

(2013年の記録)
 7月2日に種蒔き。明日から3日間、雨模様。発芽しやすいだろう。
(7月12日)
 今年は早い梅雨明けで、3日前から毎日水やり。野口のタネは芽吹いたが、他はほとんどまだ芽吹かず。
(7月22日)
 一番南のアタリヤ:極早生系五寸人参は全く芽吹かず。真ん中のアタリヤ:時なし三寸人参の芽吹きも悪い。
 グラジオラスの跡だから、細かな雑草が生えすぎて往生する。数日前と今日、草引き。
(7月31日)
 時々の雨そして一昨日の一日中の雨で、細かな雑草がビッシリ生え、ニンジンが負けそう。そこで、畝の片側を草引きしつつ、選る。(もう片面を8月2日実施)
 一番南のアタリヤ:極早生系五寸人参は所々わずかに芽吹き。芽吹かなかった所へ野口のタネ:春蒔五寸人参を移植したが、果たして着くか。着いたとして、うまく育つか、甚だ疑問ではある。
(8月15日)
 畝が乾きだしており、当分雨なし模様だから、本日、たっぷり水やり。
(10月29日)
 本日2回目の収穫。ど太く成長している。形が良いのが大半。
(翌年1月)
 凍てていないかと思ったが、大丈夫だった。残りを少々収穫して、終了。評価は★★☆☆☆

冬には冬野菜を。淡色野菜、白物野菜は免疫力を高めます。 [ファーマシーの食養]

 “冬には毎日冬野菜を大いに食しましょう。”
 その冬野菜の薬効はいかに。
 全てが「体を温める」食品で、生よりも火を通せば、より効果がでます。つまり、季節には季節の野菜を食べるのが基本ということになります。
 霜柱が立ち、凍てついた大地に凛凛(りんりん)と突っ立っている大根を見るたびに、その素足の美しさに惚れ惚れするのですが、氷点下になっても壊死することのない、その生命力が、これを食する我々ヒトにも与えられ、つまり、体を温めてくれるのです。
 大自然に感謝したいものです。

 この書き出しで、2014年11月に記事を起こしたのですが、2018年1月に別立てブログ「薬屋の…」で、改訂版を投稿し、淡色野菜、白物野菜が免疫力を高めることを少々詳しく解説しました。
 下にリンクを張っておきますので、ご覧いただければ幸いです。
 冬場の淡色野菜・白物野菜はすぐれもの、薬効多し

 なお、本稿の2014年11月投稿記事の続きは以下に残すこととします。
 一方で、随分と昔から夏野菜も年中出回っていますが、これは体をグーンと冷やしますから、冬場は食べないようにしたいです。
 でも、火を通せば、冷やす力をかなり殺すことができますので、トマトを食べたいのなら、蒸したり煮たりしてから食べてください。野菜サラダを毎日食べたいという方は、温野菜になさってください。また、生野菜ジュースは飲まないにこしたことはないです。これも、野菜スープにした方がいいです。
 そして、キュウリやナスの漬物はごく少量とし、冬場はカブや大根の漬物中心としたいです。漬物は発酵食品で、酸っぱさは乳酸菌などによる有機酸ですから、質のいい栄養と言えます。
 また、漬物には塩が付き物ですが、減塩に神経質になるのは考えものです。塩は必須のもので、特に冬場は多少多めでも良いのです。塩分は、体をグーンと温め、腎臓や生殖器の働きを高めてくれるのです。

 もう1、2点、お話しておきましょう。
 大根、カブ、ハクサイ、キャベツ、白ネギなどなど、冬野菜には、白色、淡色のものが多いです。
 栄養価から言えば、たしかにビタミン、ミネラルは、緑黄色野菜に比べれば落ちます。
 でも、野菜(夏冬ともに)の白色、淡色部は白血球を活性化させ、免疫力を高めるという働きを持っていますから、馬鹿にしないでくださいね。風邪の予防になります。
 次に、ネギ。これは、冬野菜の王様と言えましょう。
 ネギは、白色と緑色の両方からなっていて、幅広い働きがあるのはもとより、低カロリーで、体を温める力がたいそう大きいです。
 一言で言えば、「マイナスのカロリー食品」です。摂取したカロリー以上にカロリーを燃やしてくれるからです。冬にダイエットをしたい方は、毎食ネギをたくさんお召し上がりください。
 なお、ネギにはミネラルのセレンが多く含まれ、セレンは有害金属を排泄する力がありますから、「毒だし」にも最適な食品です。特に水銀の排出力が強いですから、マグロなどの大型魚(食物連鎖で水銀を高含有)を食べるときはネギも一緒にどうぞ。ネギトロは、その生活の知恵でしょうね。
 ところで、スーパーに並んでいる綺麗なネギは、白根の部分が乾燥して硬くなっています。買うのであれば、直売所などで泥付きのネギを求めたいものです。一皮剥けば綺麗になり、白根もきっと柔らかいでしょう。もっとも産地によりけりでして、我が「徳田ねぎ」のように甘くて柔らかいネギは少ないようですが、それでも、スーパーの綺麗なネギとは全然違いますよ。また、泥付きネギは保存が利きます。庭なり、大きめのプランターなりに、白根の部分を斜めに埋め込んでおき、必要な分だけ取り出して使うのです。これで、冬季は2、3週間程度は柔らかさが保てます。

 最後に、有機肥料栽培か、無農薬・減農薬か、について。
 市場に出回っているものは、化成肥料などの化学肥料中心の施肥ですから、成長速度が早く、大きく成長し、見た目にもいいです。その分、栄養価が低くなりましょうし、甘味・うまみも減ります。
 ひどいものになると、窒素肥料過剰で苦味があるものまで売られています。肥料がまだそのまま葉っぱや根っこに残ったままの状態にあるのです。ホウレンソウ、大根、キャベツ、ハクサイで苦味を感じたら、肥料過剰だと思って間違いないでしょう。もっとも、昔からの品種で原種の性質を引き継いでいるもののなかには初めから苦味があるものもありますが、まずこうしたものは一般市場に流通していません。
 なお、ネギの場合ですが、最後の追肥を少々多めにすると、葉っぱの折れが減りますし、青々してきて見た目が良くなりますから、そうしたものが市場に出回ります。これは、「徳田ねぎ」でも同様で、葉っぱも根も硬くなりますし、甘味・うまみも減ります。
 こうしたことから、うちでは化学肥料は使わず、有機肥料を何種類か組み合わせて栽培しています。有機肥料の欠点は、値が張ることと施肥が面倒なことです。よって、利益を上げるには適しませんが、うちでは自家消費や当店のお客様に差し上げるだけですから、化学肥料は苦土石灰だけにしています。

 無農薬・減農薬については、国産のものであれば、さほど気にすることはないと思われます。大産地であっても、自主規制でもって毒性が弱く、残留性の少ないものを使っていますからね。といっても、虫が付いたものや葉に食われた跡があるものは一部の消費者が拒否反応を示しますから、残留性なしとはまいらず、どれだけかは農薬が残っていると考えねばなりません。
 なお、都市近郊の直売場で売られているものの方が、場合によっては農薬がきついのではないかと思われます。人の往来、車の往来が多いほど病原菌の拡散も多いですから、何種類もの農薬を多用せねばならない傾向にあるからです。
 うちでは、最近は、まず無農薬で育成を始め、どうしようもなくなったら農薬を使うという方法を取っています。今年の冬野菜は今のところ無農薬です。ハクサイ、キャベツは、葉っぱがけっこう虫食いだらけですが、農薬使用は我慢。年内は無農薬でいけそうです。ただし、これらは立春すぎに農薬噴霧が必要になるかもしれません。
 キャベツは自家消費できますが、ハクサイの半分はお客様にもらっていただかねばならず、“虫がいるかも。よかったら持って行って”と、断って差し上げています。

 多少見た目が悪く、虫食いもある野菜、それも、待たされて手に入るという旬の野菜、こうした野菜が本当の野菜ではないでしょうか。
 有機肥料栽培で無農薬となると、こうしたものになる傾向が大です。うちでは、こうした野菜を毎日食べ、いつも美味しくいただいています。そして、一部をお客様にお裾分け。
 まだまだ素人の域を脱しない小生です。これから自然農法なども勉強し、より病気に強い野菜づくり、より美味しい野菜づくりを毎年毎年少しずつ進めていきたいと思っているところです。

<2014年11月27日>
 うちの畑の冬野菜がそろそろ収穫本番となってきました。
 冬野菜は、ほんとに寒なってから収穫できるように、なるべく遅蒔き、遅植えしていますので、まだ収穫できそうにないものもありますが、それでも何とか食べられる大きさになってきました。
 今年の現況は次のとおりです。
 ビタミン大根:1か月前から順次収穫中で残り半分に。
 大根:少々成長遅れで、収穫はもう少し先。
     (11月29日、2本初収穫)
 キャベツ:1玉だけそろそろ収穫可能だが他は春までダメ。
       (11月29日、小振りだが1株初収穫)
 ハクサイ:第1弾が芽吹かず、第2弾が成長中で、まだ十分に巻いていない。
 カブ:収穫可能だが、もう少し大きくなるまで待とう。
    (11月29日、十分に大きくなっていた1株を初収穫)
 カリフラワー:順次収穫中。
 ブロッコリー:まもなく順次収穫可能。
         (11月29日、十分に大きくなっていた1株を初収穫)
 ホウレンソウ:第1弾が芽吹かず、第2弾が成長中だが、年明け後あるいは春の収穫となりそう。
 小松菜:11月24日、大きそうなものから収穫を始めた。
 菊菜:そろそろ大きそうなものから収穫可能。
     (11月30日、初収穫)
 徳田ねぎ:夏の多雨で成長が遅れていたが、ここに来てリンリンしてきた。まだまだこれから長くもなり太くもなるだろうが、そろそろ収穫可能となった。
 (11月29日、少しだけ初収穫)
 ニンジン:これは秋から収穫中で終盤に入った。
<11月30日撮影:主な冬野菜区画>
上から順に ネギ4畝
        大根3畝(ビタミン大根2、青首大根1)
        ハクサイ(防虫ネット)
        ハクサイ(ネットなし)
        キャベツ((防虫ネット)
        遅蒔き大根
        キャベツ(ネットなし)
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 このように、今年も冬野菜の収穫を楽しみにしているところです。