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1.18 今日は冬の土用入り [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 11月8日の立冬から暦の上では冬となった。それから3か月経った2月4日が立春で、春を迎える。間もなく冬は終わるのである。
 春夏秋冬の4季の季節の変わり目を土用という。冬から春への変わり目、冬の土用入りが今日である。2日後に大寒を迎え、これから一番寒くなるのだから、何だか変な感じがするが。
 5日前の日記で、「その昔は、寒起こしといって、畑の土を粗く起こして冷気を入れ、もって土中に潜んでいる害虫を凍死させるという作業をやったようである。」と書いたが、土用は農業歴の意味合いもあって、土に用がある時期でもある。
 四季折々の変化と百姓仕事を織り交ぜたような季節区分であるが、これは漢方五行論と絡んでいる。中国は古来より、その文化は何でも5分類したがる。人の様々な生命活動も5分類し、主要臓器は肝・心・脾・肺・腎で、これを季節区分と関連させる。春・夏・土用・秋・冬である。この並びからして、夏の土用だけが有名になったのかもしれないが、年に4回訪れる土用。
 土用に対応する臓器は「脾」で、これは脾臓を意味するのではなく「消化吸収の根本」を意味する抽象的概念である。少々難しくなってしまうから漢方解説はこのへんで止めにしておくが、土用は百姓仕事が多くなるからエネルギー消費が増え、消化吸収を円滑にせねばならない、という関連があるというものだ。
 話が少々横道にそれたが、今日から冬の土用。庭を見てみると、自然界はもう春の準備を進め始めている。暖冬のせいかもしれないが、梅の蕾がはっきりしてきた。しだれ梅を見てみると、なかにはほんのり赤く色づいた蕾もある。
 そして、早咲きの水仙が間もなく真っ盛りになろうとしているなか、あらぬところに1輪だけ同じような白い花が咲いているではないか。でも、ちょっと形が違う。なんだろうと近づいてみると、なんとタカサゴユリ。8月初めに咲くタカサゴユリが今、咲いているのである。これにはびっくりさせられた。暖冬で狂い咲きしたようだ。
 久しぶりに写真を貼り付けておく。

冬のタカサゴユリ.jpg

(下の写真は、8月に店内で飾ったタカサゴユリの切り花)
DSCN0684[1].jpg


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