SSブログ

11.4 山芋の食べ比べ [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 とろろにするととてもおいしいイチョウ芋(どうやら大石芋(富士河口湖町大石地区産)らしい)の栽培を続けているが、よりおいしい山芋がないかと、今春、ネット通販で2種類の山芋の種芋を購入した。短形山芋&丸芋である。
 この2つと従前からのイチョウ芋(極小の種芋)を1畝に植え付けて栽培し、芋の出来具合と味を比較することとした。ここ2、3年は大方の野菜は無肥料(といっても枯草や刻み藁はどれだけか入れ込むが)栽培であり、山芋の畝も前作のヤーコン(無肥料2年間)に引き続き無肥料である。
 その結果はというと、短形山芋10個のうち芋が採れたのは6株で、さほど大きくはなかった。丸芋は10個のうち同4株で、かなり小さい。イチョウ芋は11個のうち同7個で短形山芋と同程度の大きさであった。
 ここまでキーボードを叩いたところで、ちょっと待てよ、である。たしか何日か前に記事にしたことに気が付いた。見てみると10月28日に書いていた。物忘れも激しい。たった1週間前のことを失念いたし、実に申しわけない。
 でも、3品種の食べ比べについては後日となってしまい、それを今日実行し、その結果を書きたいと思っているから、その前置きとしてお許しいただきたい。
 さて、その結果。女房が言うには「とろろにすり下ろすとき、丸芋に粘りが一番大きく、短形山芋はイチョウ芋より若干さらっとしている。」とのことであり、また「丸芋は皮をむいたり、すり下ろしたりするときに、手がかゆくなった」と言う。
 粘りの判定は、丸芋が優位(といっても天然の山芋ほど粘っこくはない)、次いでイチョウ芋、短形山芋はシャビシャビの長芋にどれだけか近く、あまり山芋らしくない。
 肝腎の味はというと、丸芋はまずいと感じられて不合格。短形山芋はイチョウ芋と味がよく似ているが、交互に食べ比べてみるとイチョウ芋より若干味がいい。2、3度天然の山芋をいただいて食べたことがあるが、短形山芋・イチョウ芋は、その味より上である。
 以上を総合判定する。丸芋は不合格で採択できず。短形山芋は収穫量がイチョウ芋より悪そうであること、味は良くても粘り気が少々落ちて天然物と大きな差があることから、イチョウ芋に軍配が上がる。
 よって、新規導入はせず、引き続きイチョウ芋1本で栽培することにした。
 なお、昨日今日で全部のイチョウ芋を掘った。無肥料栽培が影響してか収穫量は落ちたが、まずまずの出来であった。
 そして、面白い結果も出た。芋の形がだんだん変わってきたのである。
 2012年の秋、富士五湖へ行った折、たまたま忍野八海で河口湖産の丸芋(売店のおやじさんの話)を買い、とてもおいしかったから、一部を種芋に残し、栽培することにしたのだが、初年度以降、丸芋は姿を消し、イチョウ芋(先端が開いて銀杏の葉っぱの形を思わせる)に多くが変化し、一部が短形山芋になった。それが繰り返し栽培していたら、だんだんイチョウ芋が減ってきて短形山芋が目立つようになり、今年は過半がそうなった。このほうが調理しやすくて有り難い。
 調べてみると、忍野八海で買い込んだ丸芋は、どうやら大石芋(富士河口湖町大石地区産:ここではイチョウ芋の形)らしく、栽培地の気候・土壌で形が変化するとの解説があった。同じ河口湖産でもイチョウ芋と丸芋になるとは驚きだが、気候がうんと温暖で土壌が沖積土壌である当地であるゆえ、短形山芋の形に変化していくことは十分にあり得よう。
 収穫量は、昨年同様に自家消費分の何倍かあるから、これから当店のお客様にも順次さしあげよう。

コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。