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9.28 田んぼを1枚売ることにした [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 9月22日の記事に、自宅前の休耕田の草刈りも体力的限界が来たようだから、いずれ売るしかない田んぼは早々に売却すると書いた。その休耕田の売却話を前にも書いたような気がして、探してみたら、6月2日に土地交換のために手放さねばならなくなる可能性が高いことを書いていた。でも、その後、別の田んぼとの交換へと進み、その可能性は消えたから、今しばらくは休耕田の草刈りをすることになる。
 ところで、もう一つの別の田んぼを買いたいという話が不動産屋から来ていた。ほぼ同時に2つの不動産屋から。話が来るときは来るもんだ。それを聞いて、うちだって買いたいという不動産屋も現れた。特別にパッとした土地でもないのに、不思議なものである。
 こうなると売り手市場であり、頭を下げて買ってちょうだいという場合と価格が随分と違ってくる。よって、この際、その土地を売ることに決めた。けっこういい値で買ってくれそう。最初に話があった会社のほうが高値であったが、そこは断り、2番手の会社と話をつめてきた。
 というのは、南隣に新家(分家)の細長い田んぼがあり、新家の老主人から小生が田んぼを手放すときには一緒にお願いしたいと頼まれていたからだ。2番手の会社の営業マンがいろいろな方法を検討してくれ、最終的に、うちの田んぼは単体で造成したほうが宅地分譲しやすいし、新家の細長い田んぼはさらにその南側にある新家の畑と一体にした方が畑の利用価値が上がるから、細長い田んぼは畑土を入れてかさ上げすればいい、ということになった。こうすると、うちの田んぼの片側は土留め壁が不要となって造成費が安くなり、浮いた造成費でもって細長い田んぼを畑に変えられるというもの。ただし、畑土は高価であり、通常は造成費に足が出るが、その不動産屋は幸いつい最近他の土地で不用となった畑土を手に入れて会社の土場に積み置きしたばかりであり、それを持ち込むこととするから、造成費の上積みは不要という。どんどん話は好転する。
 こうなると、売ろう、売ろう、早く売ろう、である。新家は、田んぼが畑になって管理は畑1本になるし、いずれ売るときは造成費用なしで済むから、喜んでもらえる。世話になっている新家だから、一切の金銭負担なしに畑造成させてもらうことにした次第。
 そして、本日、その田んぼの土地売買契約を締結したところである。
 ところで、多くの農家は先祖伝来の農地を売るのはやむを得ない場合に限るとして、儲かりもしない田畑を必死に守りしている。うちも、そうであった。特に小生はお祖母ちゃん子で育ったゆえ、お祖母さんから小生への遺言、「身上(しんしょう)は守らなあかん」を忠実に守ろうと思っていたのではあるが、その維持管理は大変なことであり、また、宅地並み課税されるから毎年の固定資産税もバカ高い。加えて、将来的に土地の価格が上がるなんてことは夢のまた夢である日本経済であるからして、土地を銭に換え、それをしっかり守るしかなくなったのである。なんとも情けない世の中になったものだ。
 ご先祖様、土地を手放すことお許しあれ。その銭はしっかり娘と息子に遺贈し、小生が食いつぶすことはいたしませぬゆえ。
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