ゴーヤの無肥料(→減肥料)栽培 [ゴーヤ]
(2023年からは別ページ→ゴーヤの手抜き栽培)
まずは、ファーマシー“薬屋のおやじ”から、一言。
ゴーヤの苦味。夏の健康維持に必須です。
夏は、漢方では「心(シン)」の季節。明るい時間帯が大変長くなりますから、ヒトは長時間活動します。よって、心臓がこの季節に最も働くことになります。
その心臓は、ことのほか苦味を欲するのです。
沖縄のゴーヤが瞬く間に全国に広がったのは、ゴーヤにビタミンやミネラルが多く含まれ、体に良いから皆が食べるようになったのも一因していましょうが、体が苦味を求めるからです。
加えて、梅雨時は胃が弱ります。苦味は健胃薬としても働きますから、この時期胃も苦味を欲するのでしょうね。
なお、大半の子供は苦味を嫌います。これは、子供は心臓も胃も若々しく元気ですから、苦味の助けが要らないからです。子供がゴーヤの苦味が美味しいと言い出そうものなら、“この子、老けちゃったのかな? ストレスで胃が弱っているのかな?”と、心配させられます。
詳しいことは、別立てブログ(左サイドバーの“薬屋の…”)の「漢方栄養学」の中で解説しています。梅雨時と夏に関する食養については下記をクリックしてご覧ください。
梅雨時の健康法…
立夏は夏の入り…
さて、本題に入ります。ゴーヤの栽培は簡単であるが、2018年から無肥料栽培することにした。どうやらゴーヤは肥料を欲しがるようで、無肥料では極めて成育が悪い。
悪戦苦闘を強いられることになった。その記録をこのページで記録し、従前の有機肥料栽培については「ゴーヤの有機肥料栽培」に記事を残す。
なお2022年から、牛糞堆肥を入れ込むことに。
<2022年産>
(2021年11月17日)
2022年産は、ミニハウス内の南北両側の短い畝で作付けする。
昨年も非常な不作であったので、土づくりと若干の肥料入れをすることに。
まず表層の土を数センチ退け、ついで10センチほどを退け、概ねフラットになった状態にし、籾殻と刻み藁を入れ、ビッチュウで耕す。
刻み藁を薄くばら撒き、退けておいた10センチほどの土を戻す。ここで、牛糞堆肥を少量振り撒き、刻み藁も少量ばら撒き、表層の土を戻す。
(2022年4月4日)
雑草が繁茂しているので、草叩き。
(4月25日:種蒔き)
当初、種蒔きは5月1日を予定したが、ポット苗を保温管理している大きな発泡スチロール箱から昨日十六豆のポット苗を出して定植したから、空きができ、今日、種蒔き。
8ポット用意し、種を2粒ずつ埋め込む。種は半分弱残っている。
なお、発泡スチロール箱は、例年どおり保温管理する。
(5月11日)
発芽は通常10日~2週間だが、2週間経てど発芽せず。
畝に雑草が目立ちだし、全体の草叩き。
(5月14日)
やっと12日から発芽が始まり、今日で8ポット中、4ポットで各1本芽吹いた。
(5月15日)
発泡スチロール箱から出し、苗トレイに入れる。そのとき未発芽のポットをほじってみたら、2ポットが不発芽であったので、再度、種を2粒埋め込み。
堆肥場の上に板とビニールシートを敷き、苗場にし、寒冷紗でトンネル仕立て。
(5月25日)
土壌改良した畝はけっこう高畝でここのところ雨なしだから、雑草の生え方は少ない。ただし、球根性の雑草が目立ち、テボで掘って球根を除去。
(5月28日)
8ポット苗のうち6ポットは十分な大きさとなったので定植。15日に種を埋め込んだ2ポットはほじってみたら、各1粒が発芽しそうで、これは後日定植。
定植畝にはどれだけか牛糞堆肥を表層に混ぜ込んであるが、これを失念しており、定植穴にも両手で2つかみ(約2リットル)牛糞堆肥を土と混ぜてから植え付け。減肥料といえど、けっこうな量、堆肥が入った感じがする。
(6月12日)
不発芽2ポットのうち発芽は1ポット(2本発芽につき1本選る)のみ。これを定植することに。ところが、うまい具合に定植しようとしていた箇所に自然発芽したものが1本あり。よってポット苗は1個で足りた。これで8株栽培となる。
自然発芽の周りには牛糞堆肥を両手で2つかみ(約2リットル)埋め込み、ポット苗は前回と同様に牛糞堆肥を入れた。
だいぶ伸びてきている株もあり、補助支柱を張りっ放しの漁網にもたせ掛け、軽く結わい付け。伸びた株は地を這っていたせいで1株は芽が虫に食いちぎられていたが、脇芽が出かかっており、大丈夫だ。
(6月27日)
8株中7株は補助支柱から漁網へとツルが伸びていっている。
昨日、株周りの草叩きをし、今日、畝間と法面を草刈機でざっと草刈り。
(7月9日)
昨日、株周りの草引きをし、今日、畝間と法面の草叩き、削り上げ。
(8月1日)
7月26日に2本初収穫し、その後2本、そして今日2本収穫。施肥効果があって生りがうんと良い。なお、背の届かない所(ハウスの枠と漁網の上に乗っかったもの)2本は種取り用として放置。
(8月14日)
昨日と今日で、黄色くなったゴーヤ3本から種の取り出し。
(9月5日)
ハウスがゴーヤの葉でビッシリ覆われている。連日2本程度の収穫。まだまだ続く。
隣の柿の木やしだれ梅にもツルが伸びていく。これは切り取る。
(9月20日)
連日収穫していたが、今日3本収穫し、もう全く生っていない。これにて終了か。
(10月5日)
3日前に2本最終収穫し、今日、ゴーヤを引き抜く。根っこは表層を1mも走っているものあり。また、根にかなりコブがあり、これはネコブセンチュウによるものだろうか。昨年、コブトリソウを生やしたのだが、完全には死滅させられないものだ。
<2021年産>
(2020年11月22日)
2020年産は作付け前に牡蠣殻粉末を2度も入れ、十分に土壌の酸性化防止してあるから、土壌改良はしないこととした。
2020年産も出来が悪かったので、表層を数センチ除けてから雑草を埋め込み、埋め戻しておいた。そして、畝幅が広すぎるので、鍬で淵を削り、少し土盛した。
(2021年4月3日)
雑草が目立つようになり、畝間も併せてテンワで草叩き。
(5月9日:種蒔き)
当初、種蒔きは5月1日を予定したが、保温管理する発泡スチロール箱が不足し、本日種蒔き。10ポット用意し、種を3粒ずつ埋め込む。種は全部使った。
なお、ポットは大きな発泡スチロール箱に入れて、昨年同様に保温管理する。
(5月14日)
ゴーヤ2畝(ミニハウスの両側)にどれだけか草が生えており、明後日から梅雨入りの感がするから、しっかり草叩き。
(5月19日)
種蒔きから10日過ぎ、2、3本が芽吹きだした。
(5月28日)
芽吹いたのは3ポットの4本だけ。ほじってみると若干芽吹きかけたものが見つかり、今後の芽吹きに期待しよう。
(5月31日)
芽吹いた3ポットを定植。場所はミニハウスの内側で、昨年、宇宙芋を作付けした北側の畝とした。今後芽吹いたものは昨年同様に南側に定植予定。→芽吹きなしで、南側は休耕。
(6月13、14日)
テンワで雑草を叩き、畝間を削り上げ。
支柱を立て、ミニハウスに張ったネットにツルを誘導。
(6月26日)
テンワで再度草叩き。畝の北側(ハウス支柱の外側)に除草剤噴霧。
(7月28日)
やはり無肥料では生育が悪く、生りも悪い。今日、1本を初収穫。
(8月4日)
今日、2本目を収穫し、種取り用に大きくなったもの2本を残す。
3株のうち、西の1本は同じ樹体に生長しながら1本も生っていないが、他の2本はまずまずの実の付けよう。昨年、宇宙芋を栽培した畝でゴーヤは初めてだから、無肥料でもまずまずの生りようとなったのか。
(8月5日)
今年の畝、去年の畝とも雑草を鎌で削り取り、ネコブセンチュウ対策のためコブトリソウの種をばら撒いておいた。ゴーヤは明日3本目を収穫する。
(8月17日)
あれ以来数本収穫するも、本日の1本でもって今年は終りのようだ。樹勢は昨年より良さそうだが、もう1本も生っていない。なお、種取り用は2本確保。評価★★☆☆☆
(9月17日)
その後、花も咲き、ポツポツ生りだし、3本ほど収穫し、種取り用に1本残した。
(11月14日)
先日、コブトリソウを草刈機で刈り取り、今日は、枯れたツルを魚網から引きはがす。
<2020年>
(4月6日)
畑起こしもどき(スコップを差し込み、空気入れ、若干の土ほぐしにもなる)をしながら、牡蠣殻粉末と若干の枯草を入れ込む。ついでに大きな雑草を除去。
(4月29日)
畑起こしもどきはしてあったが、牡蠣殻粉末は入れてないと勘違いし、再度畑起こしもどき&牡蠣殻粉末入れ込みをやってしまった。
(5月3日)
本日種蒔き。6ポット用意し、種を2粒ずつ埋め込む。なお、昨年はチョウ不作で種取りできず、前年と前々年の残り種各6個とした。果たして芽吹くか。
なお、ポットは大きな発泡スチロール箱に入れて、昨年同様に保温管理する。
(5月18日)
2日ほど前に発芽を観測。今日、定植。2ポットは発芽せず、4ポット中1ポットは2本発芽。等間隔で4ポットを定植。
場所は例年どおり、ミニビニールハウスの枠、南側。
(5月26日)
少し生育。1株はネキリムシだろう、絶えてしまっていた。
(6月9日)
雑草を草叩きし、退けておいた枯草とともに畝に被せ、草抑えに。
(6月18日)
休耕田の枯草をたっぷり覆っておいた。
(7月30日)
今年も勢いがなく、ヒョロヒョロと漁網をつたって伸びているだけ。そこでゴーヤ3株の株周りに木灰を撒いておいた。
すぐ隣に一人生えした青シソは大きく生長しているのだが、こんもりしていて無肥料なのに十分に肥料を吸っているといった感じだ。
(8月8日)
今日、1本程よい大きさとなったゴーヤを収穫。ただし、後が続かない。
2年連続の土壌改良、そして草木灰散布も効果なし、といったところだ。
(8月13日)
今日、2本目を収穫。次の1本は種取り用に残す。
(8月17日)
今日2本を収穫。後はしばらくストップ。
(9月17日)
本日をもって収穫終了。食用に収穫数本、種取り用2本。なんとも寂しい成績であった。たった3株であったから、来年は株数を倍増しよう。評価★☆☆☆☆
(11月17日)
ミニビニールハウスに張った漁網から枯れたツルを除去。漁網が所々切れ、来年収穫後には張り直させばならぬ。
<2019年>
(2月3日)
完全無肥料でいこうと思っていたが、休耕田で焚火した草木灰のまだ熱いものを畝にばら蒔いておいた。
(4月22日)
雑草が生い茂っており、草刈り機でざっと刈り取る。
(4月28日:ポット苗づくり)
昨年と同様に大きな発泡スチロールの箱で保温栽培することとした。
6ポット(中)に種を4粒ずつ(昨年と一昨年に種取りしたものを2粒ずつ)埋め込み、芽出し中のトマト・白ナス育苗箱の淵に詰め込む。芽吹いて露地植えしたトウモロコシのポットを入れていた場所だ。
今日以降、引き続き箱にビニール袋をかけ、晴天の日中はすかせておき、日暮れ前に蓋を被せる。これから毎日この繰り返しで早期育成を図ることに。
(5月16日)
例年、芽吹くまでに2~3週間かかっていたが、今年は10日ほどで4粒中1~2粒が発芽した。発芽率は5割を切るが、一昨年に種取りしたものは発芽しなかったのだろうか。
もう5cmぐらいに育ったから、本日、定植。
今年もミニ・ビニールハウスの淵での栽培で4連作となる。また、無肥料栽培2年目だ。もっとも、2月に草木灰はどれだけかばら撒いたが。
畝づくりは、昨年の10月に硬盤くずしを行い、枯草の敷き込みもしっかりやってあり、今日は、繁茂した雑草をざっと引き抜いただけ。6ポットをハウス内側に定植。4ポットは2本立てだが1本に選らず、様子見する。
最後に、畝全体に引いた雑草を被せておいた。
(6月19日)
どれだけか伸びたが勢いはないものの、ツルが這っている。ミニ・ビニールハウスに張ってある漁網にツルをもたせかけておいた。
雑草をざっと引き抜き、草マルチに。
(7月8日)
ツルを漁網に持たせかけ。株周りを鎌でざっと草引きし、草マルチ。
万田酵素(1000倍散)を噴霧。
(8月19日)
雑草が物凄いので、草刈り機で草刈りし、その後、鎌で草刈り。その間に2株、株元から切ってしまった。
昨年の不作で、秋に土壌改良をしたのだが、昨年より生育が悪い。
(8月26日)
今日、やっと小さな実を1個収穫。
(9月19日)
その後、ある程度大きくなった実があったが部分的に黄色くなり処分。今日2個目を収穫して終了。悲惨な結果となった。評価☆☆☆☆☆
さて、来年どうするかである。ゴーヤは連作を嫌うから2、3年空けよというが、隣家ではハウスの枠に毎年這わせておられたから、問題なかろう。
(10月6日)
5連作目の来年に向けて、ちゃんとゴーヤが生るよう、昨年ほど大がかりにはできなかったが、土壌改良を行った。
まずビッチュウで畝の土を両サイドに退け、凹地をさらにビッチュウで掘り、休耕田の枯草を2層に敷き込む。再び枯草を敷き、片側の土を被せ、また枯草を敷き、もう片側の土を被せる。最後に飛び出している枯草を、鍬で畝を整形しながら畝尻の土で覆う。これで枯草が何層にも入り、土壌細菌の餌となろう。
再び休耕田の枯草を持ち込み、畝をすっぽり覆い、雑草抑えとする。
ところで、ゴーヤを引き抜いたとき、根がコブコブになっていたので、ネコブセンチュウが多いのかもしれない。不作の原因はこれかも? 来年はネコブセンチュウ対抗側物(コブトリソウ)との混植をしてみよう。→種が不足し、実行できず。
<2018年>
(1月2日)
昨年までは施肥栽培していたが、昨年の途中から無肥料自然栽培にのめりこみ、今年のゴーヤは無肥料でいくことにした。
昨年・一昨年ともミニ・ビニールハウスの淵で栽培したが、施肥しても土が痩せていたであろうし、起こした部分以外は硬盤であって根張りが悪かったようだ。
そこでハウス支柱の両側をビッチュウで起こしつつ枯草を入れ込み、土壌改良を図ることとした。土に埋まった枯草が土壌細菌の餌となり、土質が改善されるであろう。
(4月30日)
昨年と同様に大きな発泡スチロールの箱で保温栽培することとし、種蒔きも同日。
6ポットに種を3粒ずつ埋め込み、育苗中のトマト・白ナス箱の淵に詰め込む。芽吹いて露地に出したトウモロコシのポットを入れていた場所だ。
今日以降、箱にビニール袋をかけ、晴天の日中はすかせておき、日暮れ前に蓋を被せる。これから毎日この繰り返しで早期育成を図ることに。
(5月7日)
いまだ芽吹かず。1ポットを開けてみたら、そのまんまの種。戻しておいた。種蒔き時期によって違うが、2015年は2週間、2016年は3週間、2017年は2週間かかっている。もう少し待とう。
(5月14日)
やっと3ポットで土が盛り上がり、芽吹きが始まった。種蒔きから芽吹きまで14日かかった。
(5月20日)
昨年の場所を草引きし、1株1ポット以外は2株に選り、6ポットをハウス内側に定植。
(6月10日)
雑草が多いので、草叩き。ツルが張りっぱなしの漁網に何とか届きだした。
(7月27日)
1本、初収穫。ツルはけっこう伸びたが、肥料なしだから、葉の付きが寂しく、葉色も薄い。実のほうは十分濃い色。
(8月11日)
カラカラ天気のせいか、生ったゴーヤがちっとも大きくならない。他のついでの水やり(19日も)。
(8月17日)
その後、カラカラ天気の猛暑もあって、ほとんど収穫できず。数日前の水やりと一昨日の雨で土が潤ったのか、数本がグーンと大きくなった。2本を種用に残し、3本を収穫。
これからは、昨年並みの収穫が期待できそう。
(9月23日)
本日2本の収穫でもって終了。評価★★☆☆☆
(10月21日)
不作の原因の第一は、どうでもいい草花を長年自生させて放置してあった箇所だから土がやせすぎており、1月2日に土壌改良をしたが不十分であったに違いない。
そこで、ハウス枠の内側だけだが、三浦伸章「ガッテン農法」に基づき、幅45cm程度について、硬盤くずしを行うことにした。
まずビッチュウで表層の土10cmほどを退け、遠めの所に仮置きし、ついで耕土10cmほどを除け、近めの位置に仮置き。これで少し窪み状となった。
再びビッチュウを使い、畝60cmほどの分の土を20cmほど掘って窪みの上に退け、スコップを差し込み、前方に押し、硬盤くずしを行う。そのあと、休耕田から持ってきた枯草を敷き、窪みの上に退けた土を戻す。これを繰り返して、畝全体(2mほど)の硬盤くずしを行う。
次に枯草を少々敷き、耕土、表土の順に戻す。土がけっこうほぐれ、枯草が入ったことにより、こんもり盛り上がった畝となったが、枯草が分解されればどれだけか低くなることだろう。
これで、土壌細菌も増えるだろうし、地下深くまで根を伸ばしやすくなったことだろう。
まずは、ファーマシー“薬屋のおやじ”から、一言。
ゴーヤの苦味。夏の健康維持に必須です。
夏は、漢方では「心(シン)」の季節。明るい時間帯が大変長くなりますから、ヒトは長時間活動します。よって、心臓がこの季節に最も働くことになります。
その心臓は、ことのほか苦味を欲するのです。
沖縄のゴーヤが瞬く間に全国に広がったのは、ゴーヤにビタミンやミネラルが多く含まれ、体に良いから皆が食べるようになったのも一因していましょうが、体が苦味を求めるからです。
加えて、梅雨時は胃が弱ります。苦味は健胃薬としても働きますから、この時期胃も苦味を欲するのでしょうね。
なお、大半の子供は苦味を嫌います。これは、子供は心臓も胃も若々しく元気ですから、苦味の助けが要らないからです。子供がゴーヤの苦味が美味しいと言い出そうものなら、“この子、老けちゃったのかな? ストレスで胃が弱っているのかな?”と、心配させられます。
詳しいことは、別立てブログ(左サイドバーの“薬屋の…”)の「漢方栄養学」の中で解説しています。梅雨時と夏に関する食養については下記をクリックしてご覧ください。
梅雨時の健康法…
立夏は夏の入り…
さて、本題に入ります。ゴーヤの栽培は簡単であるが、2018年から無肥料栽培することにした。どうやらゴーヤは肥料を欲しがるようで、無肥料では極めて成育が悪い。
悪戦苦闘を強いられることになった。その記録をこのページで記録し、従前の有機肥料栽培については「ゴーヤの有機肥料栽培」に記事を残す。
なお2022年から、牛糞堆肥を入れ込むことに。
<2022年産>
(2021年11月17日)
2022年産は、ミニハウス内の南北両側の短い畝で作付けする。
昨年も非常な不作であったので、土づくりと若干の肥料入れをすることに。
まず表層の土を数センチ退け、ついで10センチほどを退け、概ねフラットになった状態にし、籾殻と刻み藁を入れ、ビッチュウで耕す。
刻み藁を薄くばら撒き、退けておいた10センチほどの土を戻す。ここで、牛糞堆肥を少量振り撒き、刻み藁も少量ばら撒き、表層の土を戻す。
(2022年4月4日)
雑草が繁茂しているので、草叩き。
(4月25日:種蒔き)
当初、種蒔きは5月1日を予定したが、ポット苗を保温管理している大きな発泡スチロール箱から昨日十六豆のポット苗を出して定植したから、空きができ、今日、種蒔き。
8ポット用意し、種を2粒ずつ埋め込む。種は半分弱残っている。
なお、発泡スチロール箱は、例年どおり保温管理する。
(5月11日)
発芽は通常10日~2週間だが、2週間経てど発芽せず。
畝に雑草が目立ちだし、全体の草叩き。
(5月14日)
やっと12日から発芽が始まり、今日で8ポット中、4ポットで各1本芽吹いた。
(5月15日)
発泡スチロール箱から出し、苗トレイに入れる。そのとき未発芽のポットをほじってみたら、2ポットが不発芽であったので、再度、種を2粒埋め込み。
堆肥場の上に板とビニールシートを敷き、苗場にし、寒冷紗でトンネル仕立て。
(5月25日)
土壌改良した畝はけっこう高畝でここのところ雨なしだから、雑草の生え方は少ない。ただし、球根性の雑草が目立ち、テボで掘って球根を除去。
(5月28日)
8ポット苗のうち6ポットは十分な大きさとなったので定植。15日に種を埋め込んだ2ポットはほじってみたら、各1粒が発芽しそうで、これは後日定植。
定植畝にはどれだけか牛糞堆肥を表層に混ぜ込んであるが、これを失念しており、定植穴にも両手で2つかみ(約2リットル)牛糞堆肥を土と混ぜてから植え付け。減肥料といえど、けっこうな量、堆肥が入った感じがする。
(6月12日)
不発芽2ポットのうち発芽は1ポット(2本発芽につき1本選る)のみ。これを定植することに。ところが、うまい具合に定植しようとしていた箇所に自然発芽したものが1本あり。よってポット苗は1個で足りた。これで8株栽培となる。
自然発芽の周りには牛糞堆肥を両手で2つかみ(約2リットル)埋め込み、ポット苗は前回と同様に牛糞堆肥を入れた。
だいぶ伸びてきている株もあり、補助支柱を張りっ放しの漁網にもたせ掛け、軽く結わい付け。伸びた株は地を這っていたせいで1株は芽が虫に食いちぎられていたが、脇芽が出かかっており、大丈夫だ。
(6月27日)
8株中7株は補助支柱から漁網へとツルが伸びていっている。
昨日、株周りの草叩きをし、今日、畝間と法面を草刈機でざっと草刈り。
(7月9日)
昨日、株周りの草引きをし、今日、畝間と法面の草叩き、削り上げ。
(8月1日)
7月26日に2本初収穫し、その後2本、そして今日2本収穫。施肥効果があって生りがうんと良い。なお、背の届かない所(ハウスの枠と漁網の上に乗っかったもの)2本は種取り用として放置。
(8月14日)
昨日と今日で、黄色くなったゴーヤ3本から種の取り出し。
(9月5日)
ハウスがゴーヤの葉でビッシリ覆われている。連日2本程度の収穫。まだまだ続く。
隣の柿の木やしだれ梅にもツルが伸びていく。これは切り取る。
(9月20日)
連日収穫していたが、今日3本収穫し、もう全く生っていない。これにて終了か。
(10月5日)
3日前に2本最終収穫し、今日、ゴーヤを引き抜く。根っこは表層を1mも走っているものあり。また、根にかなりコブがあり、これはネコブセンチュウによるものだろうか。昨年、コブトリソウを生やしたのだが、完全には死滅させられないものだ。
<2021年産>
(2020年11月22日)
2020年産は作付け前に牡蠣殻粉末を2度も入れ、十分に土壌の酸性化防止してあるから、土壌改良はしないこととした。
2020年産も出来が悪かったので、表層を数センチ除けてから雑草を埋め込み、埋め戻しておいた。そして、畝幅が広すぎるので、鍬で淵を削り、少し土盛した。
(2021年4月3日)
雑草が目立つようになり、畝間も併せてテンワで草叩き。
(5月9日:種蒔き)
当初、種蒔きは5月1日を予定したが、保温管理する発泡スチロール箱が不足し、本日種蒔き。10ポット用意し、種を3粒ずつ埋め込む。種は全部使った。
なお、ポットは大きな発泡スチロール箱に入れて、昨年同様に保温管理する。
(5月14日)
ゴーヤ2畝(ミニハウスの両側)にどれだけか草が生えており、明後日から梅雨入りの感がするから、しっかり草叩き。
(5月19日)
種蒔きから10日過ぎ、2、3本が芽吹きだした。
(5月28日)
芽吹いたのは3ポットの4本だけ。ほじってみると若干芽吹きかけたものが見つかり、今後の芽吹きに期待しよう。
(5月31日)
芽吹いた3ポットを定植。場所はミニハウスの内側で、昨年、宇宙芋を作付けした北側の畝とした。今後芽吹いたものは昨年同様に南側に定植予定。→芽吹きなしで、南側は休耕。
(6月13、14日)
テンワで雑草を叩き、畝間を削り上げ。
支柱を立て、ミニハウスに張ったネットにツルを誘導。
(6月26日)
テンワで再度草叩き。畝の北側(ハウス支柱の外側)に除草剤噴霧。
(7月28日)
やはり無肥料では生育が悪く、生りも悪い。今日、1本を初収穫。
(8月4日)
今日、2本目を収穫し、種取り用に大きくなったもの2本を残す。
3株のうち、西の1本は同じ樹体に生長しながら1本も生っていないが、他の2本はまずまずの実の付けよう。昨年、宇宙芋を栽培した畝でゴーヤは初めてだから、無肥料でもまずまずの生りようとなったのか。
(8月5日)
今年の畝、去年の畝とも雑草を鎌で削り取り、ネコブセンチュウ対策のためコブトリソウの種をばら撒いておいた。ゴーヤは明日3本目を収穫する。
(8月17日)
あれ以来数本収穫するも、本日の1本でもって今年は終りのようだ。樹勢は昨年より良さそうだが、もう1本も生っていない。なお、種取り用は2本確保。評価★★☆☆☆
(9月17日)
その後、花も咲き、ポツポツ生りだし、3本ほど収穫し、種取り用に1本残した。
(11月14日)
先日、コブトリソウを草刈機で刈り取り、今日は、枯れたツルを魚網から引きはがす。
<2020年>
(4月6日)
畑起こしもどき(スコップを差し込み、空気入れ、若干の土ほぐしにもなる)をしながら、牡蠣殻粉末と若干の枯草を入れ込む。ついでに大きな雑草を除去。
(4月29日)
畑起こしもどきはしてあったが、牡蠣殻粉末は入れてないと勘違いし、再度畑起こしもどき&牡蠣殻粉末入れ込みをやってしまった。
(5月3日)
本日種蒔き。6ポット用意し、種を2粒ずつ埋め込む。なお、昨年はチョウ不作で種取りできず、前年と前々年の残り種各6個とした。果たして芽吹くか。
なお、ポットは大きな発泡スチロール箱に入れて、昨年同様に保温管理する。
(5月18日)
2日ほど前に発芽を観測。今日、定植。2ポットは発芽せず、4ポット中1ポットは2本発芽。等間隔で4ポットを定植。
場所は例年どおり、ミニビニールハウスの枠、南側。
(5月26日)
少し生育。1株はネキリムシだろう、絶えてしまっていた。
(6月9日)
雑草を草叩きし、退けておいた枯草とともに畝に被せ、草抑えに。
(6月18日)
休耕田の枯草をたっぷり覆っておいた。
(7月30日)
今年も勢いがなく、ヒョロヒョロと漁網をつたって伸びているだけ。そこでゴーヤ3株の株周りに木灰を撒いておいた。
すぐ隣に一人生えした青シソは大きく生長しているのだが、こんもりしていて無肥料なのに十分に肥料を吸っているといった感じだ。
(8月8日)
今日、1本程よい大きさとなったゴーヤを収穫。ただし、後が続かない。
2年連続の土壌改良、そして草木灰散布も効果なし、といったところだ。
(8月13日)
今日、2本目を収穫。次の1本は種取り用に残す。
(8月17日)
今日2本を収穫。後はしばらくストップ。
(9月17日)
本日をもって収穫終了。食用に収穫数本、種取り用2本。なんとも寂しい成績であった。たった3株であったから、来年は株数を倍増しよう。評価★☆☆☆☆
(11月17日)
ミニビニールハウスに張った漁網から枯れたツルを除去。漁網が所々切れ、来年収穫後には張り直させばならぬ。
<2019年>
(2月3日)
完全無肥料でいこうと思っていたが、休耕田で焚火した草木灰のまだ熱いものを畝にばら蒔いておいた。
(4月22日)
雑草が生い茂っており、草刈り機でざっと刈り取る。
(4月28日:ポット苗づくり)
昨年と同様に大きな発泡スチロールの箱で保温栽培することとした。
6ポット(中)に種を4粒ずつ(昨年と一昨年に種取りしたものを2粒ずつ)埋め込み、芽出し中のトマト・白ナス育苗箱の淵に詰め込む。芽吹いて露地植えしたトウモロコシのポットを入れていた場所だ。
今日以降、引き続き箱にビニール袋をかけ、晴天の日中はすかせておき、日暮れ前に蓋を被せる。これから毎日この繰り返しで早期育成を図ることに。
(5月16日)
例年、芽吹くまでに2~3週間かかっていたが、今年は10日ほどで4粒中1~2粒が発芽した。発芽率は5割を切るが、一昨年に種取りしたものは発芽しなかったのだろうか。
もう5cmぐらいに育ったから、本日、定植。
今年もミニ・ビニールハウスの淵での栽培で4連作となる。また、無肥料栽培2年目だ。もっとも、2月に草木灰はどれだけかばら撒いたが。
畝づくりは、昨年の10月に硬盤くずしを行い、枯草の敷き込みもしっかりやってあり、今日は、繁茂した雑草をざっと引き抜いただけ。6ポットをハウス内側に定植。4ポットは2本立てだが1本に選らず、様子見する。
最後に、畝全体に引いた雑草を被せておいた。
(6月19日)
どれだけか伸びたが勢いはないものの、ツルが這っている。ミニ・ビニールハウスに張ってある漁網にツルをもたせかけておいた。
雑草をざっと引き抜き、草マルチに。
(7月8日)
ツルを漁網に持たせかけ。株周りを鎌でざっと草引きし、草マルチ。
万田酵素(1000倍散)を噴霧。
(8月19日)
雑草が物凄いので、草刈り機で草刈りし、その後、鎌で草刈り。その間に2株、株元から切ってしまった。
昨年の不作で、秋に土壌改良をしたのだが、昨年より生育が悪い。
(8月26日)
今日、やっと小さな実を1個収穫。
(9月19日)
その後、ある程度大きくなった実があったが部分的に黄色くなり処分。今日2個目を収穫して終了。悲惨な結果となった。評価☆☆☆☆☆
さて、来年どうするかである。ゴーヤは連作を嫌うから2、3年空けよというが、隣家ではハウスの枠に毎年這わせておられたから、問題なかろう。
(10月6日)
5連作目の来年に向けて、ちゃんとゴーヤが生るよう、昨年ほど大がかりにはできなかったが、土壌改良を行った。
まずビッチュウで畝の土を両サイドに退け、凹地をさらにビッチュウで掘り、休耕田の枯草を2層に敷き込む。再び枯草を敷き、片側の土を被せ、また枯草を敷き、もう片側の土を被せる。最後に飛び出している枯草を、鍬で畝を整形しながら畝尻の土で覆う。これで枯草が何層にも入り、土壌細菌の餌となろう。
再び休耕田の枯草を持ち込み、畝をすっぽり覆い、雑草抑えとする。
ところで、ゴーヤを引き抜いたとき、根がコブコブになっていたので、ネコブセンチュウが多いのかもしれない。不作の原因はこれかも? 来年はネコブセンチュウ対抗側物(コブトリソウ)との混植をしてみよう。→種が不足し、実行できず。
<2018年>
(1月2日)
昨年までは施肥栽培していたが、昨年の途中から無肥料自然栽培にのめりこみ、今年のゴーヤは無肥料でいくことにした。
昨年・一昨年ともミニ・ビニールハウスの淵で栽培したが、施肥しても土が痩せていたであろうし、起こした部分以外は硬盤であって根張りが悪かったようだ。
そこでハウス支柱の両側をビッチュウで起こしつつ枯草を入れ込み、土壌改良を図ることとした。土に埋まった枯草が土壌細菌の餌となり、土質が改善されるであろう。
(4月30日)
昨年と同様に大きな発泡スチロールの箱で保温栽培することとし、種蒔きも同日。
6ポットに種を3粒ずつ埋め込み、育苗中のトマト・白ナス箱の淵に詰め込む。芽吹いて露地に出したトウモロコシのポットを入れていた場所だ。
今日以降、箱にビニール袋をかけ、晴天の日中はすかせておき、日暮れ前に蓋を被せる。これから毎日この繰り返しで早期育成を図ることに。
(5月7日)
いまだ芽吹かず。1ポットを開けてみたら、そのまんまの種。戻しておいた。種蒔き時期によって違うが、2015年は2週間、2016年は3週間、2017年は2週間かかっている。もう少し待とう。
(5月14日)
やっと3ポットで土が盛り上がり、芽吹きが始まった。種蒔きから芽吹きまで14日かかった。
(5月20日)
昨年の場所を草引きし、1株1ポット以外は2株に選り、6ポットをハウス内側に定植。
(6月10日)
雑草が多いので、草叩き。ツルが張りっぱなしの漁網に何とか届きだした。
(7月27日)
1本、初収穫。ツルはけっこう伸びたが、肥料なしだから、葉の付きが寂しく、葉色も薄い。実のほうは十分濃い色。
(8月11日)
カラカラ天気のせいか、生ったゴーヤがちっとも大きくならない。他のついでの水やり(19日も)。
(8月17日)
その後、カラカラ天気の猛暑もあって、ほとんど収穫できず。数日前の水やりと一昨日の雨で土が潤ったのか、数本がグーンと大きくなった。2本を種用に残し、3本を収穫。
これからは、昨年並みの収穫が期待できそう。
(9月23日)
本日2本の収穫でもって終了。評価★★☆☆☆
(10月21日)
不作の原因の第一は、どうでもいい草花を長年自生させて放置してあった箇所だから土がやせすぎており、1月2日に土壌改良をしたが不十分であったに違いない。
そこで、ハウス枠の内側だけだが、三浦伸章「ガッテン農法」に基づき、幅45cm程度について、硬盤くずしを行うことにした。
まずビッチュウで表層の土10cmほどを退け、遠めの所に仮置きし、ついで耕土10cmほどを除け、近めの位置に仮置き。これで少し窪み状となった。
再びビッチュウを使い、畝60cmほどの分の土を20cmほど掘って窪みの上に退け、スコップを差し込み、前方に押し、硬盤くずしを行う。そのあと、休耕田から持ってきた枯草を敷き、窪みの上に退けた土を戻す。これを繰り返して、畝全体(2mほど)の硬盤くずしを行う。
次に枯草を少々敷き、耕土、表土の順に戻す。土がけっこうほぐれ、枯草が入ったことにより、こんもり盛り上がった畝となったが、枯草が分解されればどれだけか低くなることだろう。
これで、土壌細菌も増えるだろうし、地下深くまで根を伸ばしやすくなったことだろう。
コメント 0