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8.21 甘いイチジク「ダルマティー」が今年から豊作に [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 2014年3月、グループでヤーコン栽培を始めようとされる方々にヤーコンの種芋を差し上げたところ、そのお礼としてイチジク「ダルマティー」の苗木をいただいた。フランス原産とのことで、熟した実の表皮の色は緑色、中身は真っ赤、糖度は20%以上もあるそうで、とてもおいしいとのことであった。。(下の写真は2019.8.22撮影)
DSCN0689[1].jpg

 その年は実が生らないだろうと思っていたが、けっこう立派な苗木であったから、早々と10数個が収穫できた。しかし、残念なことに秋に幹が虫食いで折れてしまい、根元の少し上から小さな脇枝が出ていたから、これでもって再生できないかと期待した。
 ところが、2015年春にその脇枝も枯れてしまい、これでご臨終かと諦めていたが、夏には枯れた株元付近から細い脇枝が4本芽吹き、うち2本が秋には1mほどに生育した。以前にそうした木があったが、イチジクの生命力はすごいものがある。
 2016年は実は付けなかったが、まずまず生長し、幹に虫食いが所々にあったから「塗布する殺菌剤 トップジンMペースト」を塗っておいた。これが功を奏し、幹の虫食いを防ぐことができた。
 2017年には樹体がけっこう大きくなり、7月初めから10月半ばにかけて20個ほど実が生ったが、半分は鳥に突かれてしまった。
 2018年、鳥害を完全に防止しようと、夏前にキュウリ用の長い支柱を使って防鳥ネット掛け小屋作りをし、漁網を掛けたのだが、目が粗すぎて鳥の侵入を許し、7月には全部食われてしまった。そこで、漁網の上に目の細かい防鳥ネットを掛けたのだが、どこかに隙間があったのであろう、その後に熟したイチジクも全部鳥に突かれてしまい、1粒も食べられなかった。憎っくき鳥め!である。
 2019年、またまた樹体が大きくなり、防鳥ネット掛け小屋は撤去して、ここで初めて剪定を行ない、加えて幹や枝が全体に上向きになっているので、幹や太い枝数本を引っ張り、横に広がるように整形した。
 剪定をした影響か、実の生りよう、熟しようは随分と遅れ、お盆にやっと一部の実が膨らみだし、これが間もなく熟すかなと思っていたところ、まだ未熟にもかかわらず、8月15日に数個が鳥に突かれていた。
 そこで、細くて目の細かい防鳥ネット(約10m角:こんな便利なものがあるとは知らなかった。なお、様々なサイズがあり、中には30m角のものも売っており、これなら果樹園全体を覆うこともできる。)を買ってきて、8月18日にイチジクの木をすっぽり覆った。これで鳥一匹入れないし、外からも突けない。
DSCN0686[1].jpg

 ネットを張って3日後の今朝、幾つかにアリ(蟻)が集っているのを発見。よくぞ完熟イチジクを見つけるものである、アリというものは。その感知能力には感心させられる。でも、これによって、ああ完熟したのだな、というのが分かるから助かる。熟しすぎていたものが2個あり、アリもわんさと中に入り込んでいる。食べてみると実に甘い。
 面倒だからアリごと食べる。“えっ、アリを食うなんて気持ち悪う~”と思われるだろうが、チンパンジーはイチジクをアリごと食べるのであり、食べたって無害だし、かえって薬効があっていい。その薬効とは関節炎の予防・改善である。チンパンジーはそのためにわざわざアリだけを採って食べたりするのだし、中国ではアリの粉末をリウマチの改善薬に使ったりもするのだから。
 大きく膨らんだ実を触ってみて、柔らかければ完熟だ。少々アリが入り込みかけている。これらを10個ほど収穫。女房が好きなイチジクであり、イチジクは婦人薬でもある。女房にいいお土産ができた。今年は100個ほどは生っていよう。その100%が人間様の食用となる。防鳥ネットが功を奏している。今年はもう鳥たちには1個たりとも食させんぞ。去年の敵討ちだ、ざまあみろ!ってえもんだ。
 こうして、イチジク「ダルマティー」は、途中で出戻りして2年遅れたものの5年経った今年、見事に栽培に成功した。よし、よし。
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