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8.7 雑草は刈るべきか、刈らざるべきか、それが問題だ [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 畑の雑草が物凄い勢いで繁茂してきている。梅雨明けが遅れたのと植物にとって好都合な暑さで、そのような現象が起きる。 
 無肥料栽培を始めて2年経ち、基本は雑草との共生ということなるが、雑草がなくても無肥料栽培ができたりするから、これまた理解するのが難しい。
 過去に雑草との共生、つまり放任栽培して大失敗したのは菊畝である。菊はけっこう背が高くなるから雑草に負けんだろうと放置しておいたら、菊の下のほうの葉が皆、枯れてしまい、ひょろ長くなって、雑草が枯れるとともに菊も枯れてしまった。多年草の菊であるから、春に根元から新たな芽吹きがあろうと高をくくっていたら、なんの、大半が芽吹かずじまい。
 成功した例もある。それは3、4年前から雑草との共生を図っているヤーコンである。けっこう大きく生育するヤーコンであり、雑草とどっこいどっこいの高さになる。暑さに弱いヤーコンであり、雑草が適度な日陰を作ってくれ、日射を緩和してくれるし、地温上昇を食い止めてくれる。お盆頃から雑草が枯れ始め、ヤーコンが優勢となり、さすが下葉は完全な陰になって枯れてしまっているも、その後、脇芽もどんどん出し、立派に生育し、収穫量も多くなるのである。
 もっとも、6月にヤーコンが雑草に負けそうになり、草刈機でざっと1回草刈りしたが、7月にはやっていない。過去、7月にも草刈りしたことが多いが、今年は止めにした。きっと、これでうまくいくだろう。
 さて、里芋をどうするかである。
 これも6月にざっと草刈りしたが、雑草が繁茂してきている。ヤーコンは土の湿り気を嫌うから高畝にしており、真夏の日照りで雑草が枯れ始めるのだが、里芋は湿り気を求めるから低畝にしてあり、これからますます雑草が繁茂することだろう。今のところ、里芋の葉っぱは雑草に勝っており、お日様が十分に当たり、光合成は進むだろう。
 しかし、これだけ雑草が繁茂していると、雑草の根っこも物凄いだろう。里芋の根っこと絡み合いすぎてはいまいか。そして、里芋は栄養吸収が不十分となろう。現に、この時期に至っても小さなままで、大幅な生育不足だ。
 原因の一つに、慣行農法(施肥栽培)では連作障害がでるから里芋は4年は空けよというが、3年目の連作に入った里芋であり、無肥料は2年目で、土壌細菌がまだ適正化されていないがために連作障害も出ていよう。もう一つは、やはり雑草の根っこが高密度になっているからではなかろうか。
 そこで、今日、鎌で大雑把に、株周りはていねいに、草刈りをし、刈った雑草を畝に敷いておいた。こうなれば、少なくとも株周りの雑草は死に絶え、その根っこは枯れて土壌細菌の格好の餌となり、里芋の生育に好都合となろう。
 そう考えて草刈りしたところである。
 これがうまくいくかどうか、いやいや放任しておいてもよかったのかどうか。3畝もあるのだから、草刈りする畝、放置する畝と、比較実験すればいいものを、昨年と同様に全部草刈りしてしまってから、そう思うという、なんとアホな小生の頭。
 今のところ、去年より育ちがうんと悪い今年の里芋である。今年は梅雨が長く、土がよく湿っていたから、里芋に好都合で、去年より大きく育っていいはずなのだが、連作障害がためか、去年より小さい。これじゃあ里芋がほとんど採れないのでは?
 一方、くず芋を放っておいた堆肥場では、景気よく大きく育っている里芋である。こちらで、どっさり里芋が収穫できそう。なんとも皮肉だ。
 無肥料栽培というものは、なんとも悩ましい。来年はもうちょっと利口になって、比較実験せにゃいかんですなあ。ちゃんと頭を使って。
  
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