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5.27 マリーゴールドが何とか芽吹いてくれた [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 須賀前の畑には土の中にネコブセンチュウが大なり小なりいる。畑の西の方がひどく、中ほどから東のほうは大したことはない。
 目には見えない小さな害虫であるが、ほとんどの野菜は被害を受けないものの、サツマイモはこっぴどくやられる。収穫した芋の表皮が筋状にかじられ、見た目に悪い。それだけでなく、かじられた部分から何かが浸食しているようであり、その下の部分は食べるとまずい。日にちが経つほどに浸食は激しくなり、2、3か月もすると、ほとんど全部が食べられなくなる。
 このネコブセンチュウは、サツマイモを連作すると、どんどん増えていくようで、年々被害が大きくなる。5年連作した昨年、もう何ともならない状態となった。
 そこで、ネコブセンチュウを退治しようと、2016年晩秋から順次、畑全体に土壌改良菌剤「粒状YKD」と「バイオS5」を入れ込んだのだが、全く効果がなかった。説明書には翌年も投入せよとあったから、昨年の晩秋に残っていた同剤を一番西だけ再び入れ込んだ。
 さらに、そこには、今年4月にネコブセンチュウ退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)も所定量をばら撒き、ビッチュウではつり込む。
 加えて、そこは今年のサツマイモ栽培はあきらめ、ネコブセンチュウ退治にどれだけかは効果があるというマリーゴールドを栽培することにした。
 4月22日にマリーゴールドの種を、幅約2m、長さ10m強にばら蒔き、覆土は面倒だから行わず、散水したり雨に期待したりで様子見したところ、5月半ばにまばらながら所々で芽吹き、今ではだいぶ大きくなった。
 しかし、全然生えていない所が多く、5月17日に2回目の種のばら蒔きを行い、畑が乾かないよう、散水をほぼ連日行ったところ、今日、所々でまあまあの芽吹きが見られた。この先も少しは芽吹いてほしい。そうすれば、おおむね全体にマリーゴールドが繁茂して根っこを十分に張ってくれることだろう。
 そのうちマリーゴールドが大きく成長し、きれいな花を咲かせてくれよう。畑に行く度に花見ができようというものだ。
 そして、今期に画策した「菌剤・農薬・マリーゴールド」という3重の対策で、ネコブセンチュウが退治できないものだろうか。
 そう簡単には退治できないネコブセンチュウであるからして、来年の作付けはネコブセンチュウに強いサツマイモの品種を栽培したり、再度農薬をはつりこんだりしてみよう。
 農業は、1年に1回しか実験ができない。ネコブセンチュウ対策も今期が2年目であり、来期が3年目で、まだ試行錯誤の状態にあろう。4年目はまた何か考える。そうこうしていると、5、6年はすぐに経ってしまう。10年経った10回目の実験で、やっと先が見えてくるといったところか。成功に至るまで、実に長丁場となる。
 だから、百姓は興味が尽きない。けっこう頭も使いますぜ。
 まあ、今年のところは、余禄としてのマリーゴールドの花見を楽しみましょう。水やりに相当苦労したのだから。 
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