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キクイモ(菊芋)を栽培してみよう  [栽培中止野菜・果物・果樹]

 世界三大健康野菜とは、ヤーコン、キクイモ(菊芋)、アピオス(ほど芋)の3つだそうで、ヤーコンはうちで長年大量栽培しているも、他の2つは未経験である。
 うちネットで調べたキクイモに関する説明書きの1例は次のとおり。

 格好はショウガに似ている。北アメリカ原産のキク科の植物で、近年成分の研究が進み、非常に栄養価が高いことが判明しています。菊芋の糖質はイヌリンという多糖体によって構成されており、肝臓・膵臓への負担を減らし、血糖値の上昇を抑えることができます。イヌリンはさらに、体内に脂肪が蓄積されるのを抑制し、腸内環境の改善、便秘予防などの効果があります。
 生でかじってみたところ、シャキシャキしゃりしゃりとしていて、梨を少しだけ硬くしたような食感であった。味は意外にもほんのり甘い。蒸かしてみると、とろっとしていて煮込んだ玉ねぎのよう。甘みも玉ねぎのそれを思い起こさせる。強いてその味を他の芋で例えるなら、甘みはサツマイモに近いが、香りは山芋のムカゴに近いといったところ。きんぴらにしたら、かなり水気が強く、柔らかい仕上がりとなったが、ほんのり甘くておいしい。
(別の例)風味が、どこかちょっと日本のゴボウに似ている。
(別の例)菊芋自体に味はあまりない。生で食べると食感はシャキシャキとしており、大根やかぶなどの根菜類のイメージでしょうか。

 ということであり、小規模な栽培を始めたのであるが、なぜだか9月には枯れるものが出てきて、収穫量はごくわずか。栽培4年目には収穫量がゼロとなり、これにて栽培終了。

(2018年1月2日)
 ということであり、1週間ほど前に、ヤーコンの種芋を3月に差し上げた方からお返しにキクイモを送っていただいたので、それを2、3個残しておき、それを春に植え付けて栽培しようかと思った。
 そこで、栽培法をネットで調べてみると、保存が難しいようで、干からびてもいかんし、凍みてもいかんから、どうしたものか。これは栽培予定箇所に早めに埋め込んでおいたほうがいいかも。
 栽培法で参考にすることとしたのは次のサイト
 http://www.e-kikuimo.com/saibai.html
 http://organicfarming.ag.saga-u.ac.jp/kyosodate.html
 http://nakagawa-bio.com/archives/101

 そこで、早速植えつけることに。栽培法の中に、堀り残しがあると翌年それが芽吹くとあるから、真冬に植付けしても凍みないであろう。
 場所は東果樹園の北東角あたりとし、大きなショウガの塊のような形をしたもの(小さいのが良いらしいが大きなものしかなかった)を2個植えつけることにした。
 ここは夏に雑草が繁茂する。初期成育時に雑草に負けることがあるというから、黒ビニール袋を張り、その中央に芋を埋め、袋の中央を少々切り開いておけば良かろう。こうしておけば凍みるのを防止もできよう。
 さて、施肥のほうだが、無肥料無農薬の自然農法に本格的に取り組み出したところであり、キクイモもそうしたい。ただし、土壌改良として周囲にいっぱいある枯草を入れ込むこととし、ビッチュウで土起こしをしつつ枯草を混ぜ込んだ。
 なお、埋める深さだが、参考にしたマニュアルでは2説あって戸惑う。ここは栽培法に「堀り残しが芽吹く」とあるから、7、8cmの深さとしておこう。
 埋め込んでから、真ん中を少し切り開いた黒ビニール袋を張り、風で飛ばないように袋の淵に土乗せし、凍み防止に枯草をたっぷり乗せておいた。株間は60cmほどとなった。
(2018年4月25日)
 乗せておいた枯草は4月初めに除け、様子を見ていたが、今日、キクイモらしき芽と雑草が数多く芽吹いており、雑草を全部引く。黒ビニール袋は雑草抑えに当面そのままに。
(6月10日)
 もう1mぐらいに伸びただろうか。黒ビニールは当面そのままにしておこう。
(9月2日)
 8月半ばに1本が枯れる。原因不明。残る1本も脇枝が折れやすい。
 これでは主幹も強風が吹くと折れるかもしれない。台風21号が4日に直撃しそうだから、3本支柱をやぐらに組み、主幹を軽く結わい付け。脇枝も支柱に軽く3箇所結わい付け。
(9月5日)
 最大瞬間風速39.3 mの猛烈な風が吹いたが、大丈夫であった。
(10月1日)
 最近、脇枝が枯れだし、とうとう主軸も枯れてしまった。
 10月には花が咲くとのことだが、花を見ずじまい。
 11月上旬~下旬頃、地上の茎や葉が枯れてきた頃、収穫可能とあるも、これじゃあダメだろうなあ。あきらめるしかない。栽培は失敗だ。(追記:でも…)

<2019年>
(6月22日)
 キクイモはできなかったと思い込んでいたが、昨年キクイモを栽培した箇所に、キクイモらしき草が固まって生えているのを発見。5本に選って草マルチしておいた。
(8月12日)
 今日気が付いたのだが、その後も芽吹き、10数本が固まって生えている。背はあまり高くないが、明らかにキクイモだ。
(10月4日)
 その後、1、2本が枯れたが、他は昨年より背が低いものの順調に生育。
 昨日、台風の影響でほんの少し風が吹いた(風速7m、最大瞬間風速16m)ことにより、ネギ畝のほうに倒れてしまった。そして、黄色い花を付けているのを知った。
(10月16日)
 倒れて2、3日後に支柱を立て、紐で結わい付けておいたが、今日、1株を除いて枯れてしまった。さて、芋が収穫できるかどうか。
(11月23日)
 掘るのを忘れており、今朝、ビッチュウで掘り起こす。いただいたキクイモはけっこう丸みを帯びたものだったが、出てきたのはショウガと見間違うような姿。まずまずの大きさの塊が20個ほどもあった。
 栽培成功、である。
 さて、来年の対応。今年収穫できた箇所を少し広げ、120cm×60cmほどのスペース(柿、ビワの果樹園の北東角)をビッチュウで掘り起こしながら、枯草を埋め込む。畑全体をこのような形で無肥料栽培を進めているから、同様なやり方とした。
 20cm間隔で2列、小さなキクイモを全部で10個ほど埋め込む。ビッチュウで引っ掻いて割れたものも足し込む。深さは5cmほど。ちょっと密だが、不発芽があろうから、これでよかろう。このままで凍みることなく冬越しできるであろう。
(12月17日)
 収穫したキクイモを汁物に入れてみたり、今日はおでんに入れてみた。しかし、決してうまいものではない。女房も不満顔。
 積極的な栽培は止めにし、一人生えでけっこう収穫できそうだから、来年は珍味として少々いただくだけにしよう。

<2020年>
(8月10日)
 6月に発芽し、10株ほどに選っておき、その後はずっと放置したままであったが、人の背丈ほどに密生し、風で倒れやすいから、支柱を周りに立て、麻紐で周囲を絡げ、また、途中途中に麻紐を引っ張り、キクイモが倒れてもその紐でもたれるようにしておいた。
(10月15日)
 9月になってからだろうか、枯れるものがでてきて、今では生きているのは1本だけとなってしまった。かわいらしい花を付けている。
(11月16日)
 本日収穫。鍬で掘り進むも、早々に枯れるものが多かったので、芋ができていたのは2株だけであった。大きいものは食用に10個ほどゲット。中ぐらいのものを8個種用とし、残りの小さなものは柿畑に放る。
 今日、併せて同じ個所に定植することに。早く枯れたのは土に湿気が多かったかもしれず、少し盛り土にし、際に溝立てし、排水
 鍬で少々深く掘って、土を周りに除け、刻み藁を入れながら少しずつ埋め戻し、周りより少し小高くする。種芋を2列に4個ずつ埋め込み、収穫前に除けた枯草で覆う。
 なお、支柱はそのままの状態で収獲もし、来年用に立てたままにしてある。

<2021年>
(5月31日)
 埋め込んだ種芋はもとより、けっこう離れた場所からもいっぱい芽吹いており、それらは全部引き抜き、支柱で囲んだ内側に10本ほどを残すのみとした。
(10月11日)
 今年も9月になってから枯れるものが多く、10月には1本だけとなったが、それも数日前に枯れた。今日、掘ってみたところ、ほんの小さな芋がかすかにしかできておらず、これでは種芋にもならないだろう。
 よって、これにて栽培終了。
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