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ホウレンソウの有機肥料栽培 [ホウレンソウ]

 ホウレンソウの栽培は簡単だと、高を括っていたのだが、小生が全部やるようになった2014年以降は失敗することが多い。それ以前は、亡きおふくろが年に3回種蒔きし、きれいに生え揃い、多すぎるほど収穫できていた。
 2014年以降、小生が我流でやるようになったら、種の選択が悪かったり、古い種で発芽しなかったり、鳥に突かれて全滅することがあったりと、まともに収穫できたためしがない。
 そこで、施肥として、おふくろは使っていたが、小生は使わなかった石灰窒素も2016年から使うことにした。
 石灰窒素の特性など調べたら次のとおり。(日本石灰窒素工業会)
 ホウレンソウは硝酸態窒素を好んで吸収しますが、アンモニア態窒素も吸収させると葉色が濃く葉肉が厚くなり品質のよい(ビタミンC含量の多い)ものが穫れます。また、ホウレンソウは極めて酸性土壌に弱く養分として石灰を多く吸収します。このようなホウレンソウの性質から、1.窒素がアンモニア態窒素として長効きする、2.酸性土壌の改良効果がある、3.石灰を含有する、と云う石灰窒素の特性とよく合います。
 なお、当地では種蒔き20日前に石灰窒素を振っておくとよいとのことであるが、製造会社のマニュアルでは土に混ぜ込む(適度な湿り気があればこの時期なら1週間で種蒔きできるとのこと)となっている。

 さて、2018年であるが、前作のキュウリ第1弾を無肥料自然農法で栽培し、後作のホウレンソウも同様とした。自然農法で参考としたのは次のものである。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培」との出会い
 三浦伸章「ガッテン農法」を知る
 これについては「ホウレンソウの無肥料栽培」で記録し、このページは従前の主として有機肥料うを使った栽培について記録を残す。

<2017年度>
(8月16日)
 種は固定種にこだわることとし、昨年購入した「野口のタネ」の「日本ほうれん草」残り種を使うことにする。種の説明書きは次のとおりである。
 「種蒔き:9月から10月、収穫時期:11月~1、2月、酸性土壌を嫌うので播種前にカキ殻石灰を施す。種は一晩浸水し、濡らした布で包み、1割位芽を出させてから蒔く。十分湿った畑にまくと良い。覆土はタネの厚みの2、3倍。発芽まで充分水気を保つ。生育が揃わないので、大きい物から間引き収穫する長期どりが適する。」
 昨年と概ね同じ時期に種蒔きする。
  第1弾  9月20日  北東区画 北から第3畝(6m) 
  第2弾 10月 5日  北東区画 北から第1畝(5m)
(9月15日)
 本日、2畝を畝立て。クワで畝を崩して凹状にし、施肥(苦土石灰、石灰窒素、種粕、鶏糞、有機肥料粒を撒く)。なお、第1弾はトマトの残骸の一部と堆肥場の土を入れ、小型ビッチュウではつった後、土を埋め戻し、テンワで整形。第2弾用は後から堆肥場の土を軽く撒く。
<第1弾>
(9月19日)
 昨年は、面倒だから前処理せずに蒔いたが、「一晩浸水」ぐらいはできるから、お昼にそうした。ところで、これでは種がいかにも少ない。第1弾さえ不足するかも。そこで、早速「野口のタネ」に「日本ほうれん草」を注文。
(9月20日:種蒔き:半畝)
 畝の上面をテンワで均したところ、幅が広いので、クワで3列転圧。昨年までは畝全体にばら蒔きしていたのだが、今年は種を2cm弱の間隔でダブルに並べていくことにした。しかし「一晩浸水」した濡れた種では思うようにいかない。2粒かたまったものがけっこうあるし、並びはぐちゃぐちゃだ。
 畝半分ほどで種が尽きた。畝下の土を振るい掛け、クワで再転圧。土は十分に湿っており、今日は曇りだが、発芽促進のためジョウロで適度に水やり。
 明日は晴れるから、また水やりしよう。明後日からは雨模様だから水やり不要となろう。
(9月21日)
 種蒔きして直ぐに、地表近くを虫が這って土が盛り上がって乾いた箇所が所々にけっこうあり、昨日も今日も手で押さえておいた。これはよくあることだが、何だろう。
 ネット検索したら、次のとおり。
 「ネキリムシ類(ガの幼虫)の可能性が高いように思います。ネキリムシ類は、カブトムシの幼虫と同じ形をしていますので、一度土の中を探ってみていただき、カブトムシの幼虫のような虫が出てくれば、間違いなくそれが原因だろうと思います。もし、見つからなければ、他のコオロギのような昆虫が悪さをしている可能性もあります。」
(9月22日)
 種蒔きした部分以外の畝に1週間でもう雑草が芽吹いている。テンワで削り込む。
(9月24日)
 昨日発芽が見られ、今日はあらかた芽吹いた感がする。念のため水やり。ネキリムシが這った跡はジョウロで軽く押さえてたっぷり水やり。
(9月25日:種蒔き:半畝)
 注文しておいた「野口のタネ」の「日本ほうれん草」が届いたので、夕刻前に残り畝に種蒔き。3列植えとせず、全面にばら撒きとした。「一晩浸水」は止め。
 畝が乾いているので最後にたっぷり水やり。明日も天気がいいから朝と昼に水やりせねば。そして、明後日は夜から雨の予報だから朝に水やりしよう。
(9月30日)
 後蒔きが綺麗に発芽。
(10月9日)
 今年は雑草がよく生える。丁寧に草引き。畝の淵にも雑草が多いから、テンワで削り、足で戻し、畝整形。2、3日天気が良く、当分雨が降らないから、畝の法面の土が乾いて雑草は枯れるだろう。
 なお、地表近くを虫が這って土が盛り上がって乾いた箇所が所々にあり、一部で枯れかけていたからジョウロで散水しておいた。
(10月18日)
 順調に生育している。一部に虫食いあり。
(11月9日)
 種蒔きが5日の違いで、半畝は随分と生長遅れしている。虫食いは止まったようだ。
 11月初めに大きそうなものを収穫し、今日、同様に2回目を収穫。
(12月6日)
 大きめのものから順次収穫中。まだまだ半分も収獲していない。評価★★★☆☆
(2月24日)
 7割方収獲済み。第2弾は防鳥ネットを掛けたが、第1弾はそのままでいく。
(3月4日)
 最終収獲。

<第2弾>
(10月4日)
 第2弾用の畝に細かな雑草が生えてきているのでテンワで草叩き。
(10月5日:第2弾種蒔き)
 鍬で畝の上面の土を若干削ってから転圧。「日本ほうれん草」をばら蒔き。法面の土をほぐしながら覆土し、転圧。たっぷり散水。明日明後日は雨だからちょうどいい。
(10月9日)
 ほんのわずかだが、あちこちで芽吹きかけた。
(10月18日)
 芽吹きが部分的であり、だいぶ発芽不良であった。そこで、発芽しなかったスペースに種を3、4粒ずつばら蒔き、木ネジの頭で少し押さえ込む作業を全体に行い、最後に土を薄くばら撒いておいた。今晩から雨になり、窪みに土が流れ込んで種を覆ってくれよう。以前にもこうした作業をやって穴埋めしたが、まずまずうまくいったのを記憶している。
(12月6日)
 第1弾と同様に育っているが、まだ全般に小さく、ごく一部が収獲できる大きさに。
(2月24日)
 鳥害はまだないが、念のため防鳥ネット掛け。
 大きいものから半分ほどを収獲済み。評価★★★☆☆
(3月11日)
 とう立ちし始め、収穫終了が近づいてきた。良品は残りが少なくなってきた。
(3月16日)
 ここのところの高温で一気にとう立ちしだし、今日、良品を収獲し、概ね終了。
(3月18日)
 防鳥ネット外し。
(3月24日)
 とう立っていないものを最終収獲し、処分。
 畝に刻み藁を撒き、残っているホウレンソウとともに、畝にすき込む。

<2016年度の栽培>
(9月4日)
 種は固定種にこだわることとし、「野口のタネ」で「日本法連草」を入手した。これを使うことにする。
 昨年の例からすると、第2、3弾と遅れるごとに生育が悪くなるので、今年は少々時期を早め、かつ2回に分けるだけとする。
  第1弾  9月20日  南区画 1畝(7m) 
  第2弾 10月 5日  北西区 1畝(5m)
<第1弾>
(9月4日)
 8月末に起こして苦土石灰を振り、今日、肥料(鶏糞、種粕、有機肥料粒)を畝に敷き込んだ。そして石灰窒素振っておいた。
(9月5日)
 牛糞を入れ忘れており、また、石灰窒素を土に混ぜ込むため、畝を壊して牛糞を入れ、小型ビッチュウではつり、テンワで再整形。なお、畝間が少々高いので、鍬で削り上げ、再々整形。
(9月25日:種蒔き)
 当初20日に種蒔きを予定したが、メモに25日と誤記入し、5日遅れの種蒔きとなってしまった。
 草が少々生えてきているので、まず草引きを丁寧に行い、テンワで畝の峰を均し、クワで転圧し平らにする。
 種「日本法連草」をばら撒きの形で適当に並べ、畝下の土を振りかけ、手で軽く転圧。土がたっぷり湿っているから水やりなし。
(10月3日)
 芽吹きは5割を切る。特に北の方は全く生えなかった。そこで、昨年の残り種「豊葉ほうれん草むさし」を生えてない箇所に埋め込んでいく。ちょうどぴったり種がなくなった。
(10月9日)
 追加分が全く芽吹かず。種が古いからか、酸性土壌なのか?
 「日本法連草」を生えてない箇所に埋め込んでいく。そして、苦土石灰を少々振り、軽く散水。
(10月16日)
 追加分がけっこう芽吹いた。ていねいに草引き。
(11月12日)
 まずまずの生長ぐあいであり、今年は成功しそうなホウレンソウ栽培である。ただし、第2弾より10日早い種蒔きであったが、生長は第2弾に追いつかれてしまった。日当たりの良し悪しが原因だろうか。
(11月20日)
 大きそうなものを初収穫。5日後に2回目収穫し、娘に送付。
(2月18日)
 その後、さほどかんばしくない成育であったが、ぼつぼつ収穫できた。評価は★☆☆☆☆
 しかし、最近、鳥に突かれるようになり、今日、見てみると、もう収穫不能の状態に食われてしまっていた。
(3月15日、20日)
 15日に良さそうなものを少々収穫、20日に最終収穫。 
 
<第2弾>
(9月5日)
 十六豆第1弾の直ぐ南畝を予定。石灰窒素や鶏糞が土に馴染むよう、早めの畝立てとした。
 空き畝はほぼ平になっており、まず施肥。石灰窒素、苦土石灰、鶏糞、種粕、有機肥料粒、牛糞を撒く。
 土が硬いから、小型ビッチュウで細かくはつり、肥料を混ぜ込む。最後に、テンワで粗整形。
 十六豆を撤去後に、その畝から土を少々削り上げ、整形の予定。
(10月3日)
 雑草を引いた後、十六豆撤去後の畝から土を大きく削り取り、土盛りして整形。
(10月5日:種蒔き)
 第1弾と同様に措置し、種蒔き。
(10月9日)
 ほんのわずかな芽吹き。第1弾同様に苦土石灰を少々振り、軽く散水。
(10月13日)
 まずまずの芽吹き。これでよかろう。
(10月16日)
 ていねいに草引き。
(11月12日)
 第1弾に10日遅れの種蒔きであったが、生長が追いついてしまった。日当たりの良し悪しが原因だろうか。間もなく部分的に収穫できるまでになった。
 今年は成功しそうなホウレンソウ栽培である。
(11月20日)
 大きそうなものを初収穫。5日後に2回目収穫し、娘に送付。
(2月18日)
 その後、さほどかんばしくない成育であったが、まあまあ収穫できた。評価は★★☆☆☆
 しかし、最近、鳥に突かれるようになり、今日、見てみると、かなりかなり収穫不能の状態に近い。やっと1食分(2人)が収穫できただけ。 
(3月15日、20日)
 15日に良さそうなものを少々収穫、20日に最終収穫。

<2015年度の栽培>
(9月15日)
 今年は失敗しないよう、次のとおり15日間隔で種蒔きを計画した。いずれも自宅前の畑。なお、3月蒔きは収穫がエンドウと重なるので2014年から止めにした。
  第1弾  9月25日  西区画 1畝(5m) 種:豊葉ほうれん草むさし
  第2弾 10月10日  南区画 半畝(4m) 種:豊葉ほうれん草むさし
  第3弾 10月25日  南区画 1畝(7m)  種:ソロモン
(2016年4月1日挿入追記:今季の結果概要) 
 ほぼ予定通り種蒔きを行ったが、惨憺たる結果となった。
 第1弾は、発芽率2割程度でどれだけも収穫できなかった。評価★☆☆☆☆
 第2弾は、発芽は良かったが、12月に生育が止まり、小さなものしか収穫できず、1月になったら葉が黄変してしまい、ほとんど収穫できず。「豊葉ほうれん草むさし」は冬越しに向かない。評価★☆☆☆☆
 第3弾は「ソロモン」で寒さに強いようで、1月に葉は黄変せず、3月になって大きくになってくるも葉が黄変し、また、花芽が出て、ほとんど収穫できず。評価★☆☆☆☆

<第1弾の栽培>
(9月13日)
 西区画3畝の中央の1畝(5m)(夏野菜作付けなし)の雑草を鎌で綺麗に刈り取る。
(9月15日)
 鍬で畝の峰に窪みをつけ、苦土石灰を振り、施肥(鶏糞、種粕、有機肥料粒、貝殻粉砕粒、化成)し、埋め戻し。
 次に、牛糞をばら撒き、土の固まりを指でほぐしながら、牛糞を混ぜ込む。これで、下ごしらえ終了。
(9月19日)
 昨年の残り種はなく、JA売店に行ったら種の種類が多すぎて迷う。“葉肉が厚い”のキャッチコピーに釣られて「豊葉ほうれん草むさし」を購入。秋蒔きで“霜に当たると一層おいしくなる”とのこと。
(9月27日)
 25日に種蒔きを予定したが、雨で2日遅れの今日(27日)種蒔き。
 細かい草が生えているので、テンワ(手鍬)で軽く削りながら台形に整形。次に鍬で押さえ平にする。
 種を約3センチ間隔になるようばら撒く。
 覆土を1センチせよと種袋に書いてあったが、5mm程度か。
 最後に、再び鍬で土押さえ。
 しばらく晴が続くが、十分に湿っているから芽吹くだろう。
 念のため、28、29日に水やり。
(10月6日)
 発芽率が悪く、2割程度か。北の方が乾き気味だから、水やりしておいた。
(10月10日)
 細かい雑草を手で叩く。
(10月25日)
 11日以降雨なしで2度ほど水やりした。まずまずの大きさになってきた。
(12月1日)
 11月中頃に第1回収穫、12月1日に第2回収穫。残りはまだ小さくて当分収穫できない。
(12月下旬)
 第2弾が収穫できるようになり、第1弾は収穫放棄。

<第2弾の栽培>
(9月15日)
 南区画の十六豆の跡(半畝)の雑草をテンワ(手鍬)で叩く。大した生えようではなく、簡単に終わる。
 苦土石灰を振り、施肥(鶏糞、種粕、有機肥料粒、化成の混合と牛糞)し、ビッチュウで2回周りはつり込む。
(10月10日)
 本日種蒔き。細かい草をテンワ(手鍬)で叩きながら畝の整形。鍬で転圧し、蒔き位置をフラットに。
 2cm間隔を目途に適当に種をばら蒔く。
 畝下の土をほぐしながら十分に掛け、再度鍬で転圧。
 念のため、水やり。
 3時間後に見てみると、綺麗なフラット状の畝に、もう虫が這った跡がけっこうあった。手で転圧。
(10月25日)
 11日以降雨なしで毎日のように水やりしている。ほぼ綺麗に発芽しており、もう水やりは必要なかろう。
(11月3日)
 菊菜と同じ畝だが、菊菜の場所には雑草がやたらと生えるが、ホウレンソウの場所は少ない。今日、伸びたスギナとともに細かな草の草引きをした。
(12月中下旬)
 小さな状態だが、大きそうなものを2回収穫。
(1月11日)
 暖冬だが、外へ伸びた葉が少々黄変し、食用にならず。中のほうの葉のみ収穫。よって、小さなものになってしまう。
(3月6日)
 本日、小型ビッチュウで叩いて処分し、夏野菜畝を作る。
 作付け失敗、といったところだ。
 
<第3弾の栽培>
(10月12日)
 南区画のキュウリ跡の雑草をテンワ(手鍬)で叩き、雑草や枯草を取り除く。
 畝作りのやり方を気まぐれ的に変えた。まず苦土石灰を振り、鍬で峰の土を両サイドに軽く除けて牛糞をばら撒き、再び鍬でもう少し土を除けてから施肥(鶏糞、種粕、有機肥料粒、化成、貝殻粉末粒、水酸化鉄の混合)し、鍬で土を戻す。これで、牛糞は上部の土にどれだけか混ざりこみ、混合肥料は下に納まる。
 25日に畝を整形して種蒔き予定。
(10月22日)
 草木灰を畝にばら撒く。
(10月25日)
 朝、草木灰を混ぜ込むためテンワで掻き均す。カラカラに乾いているのでジョウロで水を打つ。
 昼過ぎ、鍬で転圧しフラットにする。種(ソロモン)を適当にばら蒔いていく。少し残ったので疎らな所に蒔き込み、種袋を空にする。
 畝下の土をほぐしながら十分に掛け、再度鍬で転圧。
 たっぷり水やり。2時間後にもたっぷり水やり。
(1月11日)
 暖冬のせいか、少しずつ生長し、イキイキ元気である。
 小さな状態だが、大きそうなのを第1回収穫。
(3月7日)
 小さな状態だが、大きそうなのを第2回収穫。
 真冬の冷え込みで葉が黄変している。加えて、まだ大きくもならない。
(3月25日)
 暖かくなったが生長せず、所々で花芽が出だした。小さな状態だが、大きそうなのを収穫。
(4月1日)
 苦労して小さな状態のものを収穫し、これでもって終了。小型ビッチュウで全部叩く。 
 作付け失敗、といったところだ。

<2014年度の栽培>
(9月23日)
 ホウレンソウは冬野菜として欠かせないものであり、2010-11年までは、おふくろが3回ぐらい時差蒔きして育てていた。しかし、2011年10月に体調を崩してからは、順次、小生が受け持つようになり、2012年からは、全部、小生が行なうこととなった。
 おふくろは、1回に大量作付けしていたから、毎回食べきれず、また、途切れたりした。そこで、2012年からは、半畝や1/3畝を何回にも分けて、早くから遅くまで収穫できるように作付けすることにした。
 そうしたところ、早すぎるものは失敗するし、冬越しさせるものも失敗が多い。ホウレンソウの栽培なんて簡単なものと高をくくっていたら、大間違いであった。
 その最大の原因は、たぶん種の選択を誤ったからだろう。残り種がいろいろあったし、適当に種を買い、蒔く時期に配慮しなかった。
 そこで、今年は欲を出さず、時差蒔き回数を減らし、また、管理しやすい自宅前の畑だけでの栽培にすることにし、2014-15年の種蒔き日を次のとおり予定した。
  第1弾  9月25日  自宅前 1畝
  第2弾 10月10日<15日に変更>自宅前 1畝
  第3弾 10月30日  自宅前 1畝(種:ソロモン)
  ※3月蒔きは、収穫がエンドウと重なるので止めにする。
(2015年4月8日挿入追記:今季の反省) 
 予定通り種蒔きを行ったが、惨憺たる結果となった。
 第1弾は種が古くてほとんど芽吹かなかったし、芽吹いたものは1回分のおひたしぐらいは可能であろうと思っていたが、もう少ししたら収穫可能となったところで、鳥に葉先を突かれて無収穫に終ってしまった。
 第3弾は時期が遅すぎ、この時期に種を蒔くのであれば、種の選択が重要であることを4月の収穫で思い知らされた。
 また、第2弾も予定より種蒔きが5日遅れたがために寒くなる前の成長がいかほどでもなく、12月に収穫はできなかった。これは、選択した場所があまり日当たりが良くないことも影響していよう。
 加えて、3月半ばには鳥の大群がやってきて、第2弾、第3弾ともに幼葉の先がほとんど食われてしまって、これではいかんと思い、防鳥ネット掛けしたものの、今日(4月8日)見てみると、たしかに成長はしたものの、ヒョロヒョロッと伸びて花芽ができているものもある。これでは、たとえ鳥害がなかったとしても、ダメであったことだろう。
 実に惨めな思いをさせられた、今季のホウレンソウ栽培である。

<第1弾の栽培>
 予定の日が近づいたところで、天気予報は9月24日夜から雨で25日も時々雨の予報。そこで、明日24日の朝、種蒔きすることにした。そうすれば、あらかじめ種を水に浸しておいたり、あとで水や利したりといった手間が省けようというもの。
(9月24日)
 本日、種蒔き。十六豆第1弾の跡を利用。使用した種は、「やわらかホウレンソウ」(期限は25年9月)。
 畝を削り、パラパラ生えている雑草と枯草を除去。鍬で軽く峰を削る。苦土石灰、有機肥料粒、鶏糞を撒き、埋め戻す。
 鍬で土を均し、台形のベッドを作り、鍬で平に押さえる。
 種を2、3センチ間隔でばら撒き。
 覆土を1センチせよと種袋に書いてあったが、そこは適当。
 最後に、再び鍬で土押さえ。
 今晩から雨だから、一斉に芽吹くだろう。
(10月4日)
 芽吹きは1割にも満たない。一昨年買った種だから期限は25年9月となっているが、もっと芽吹いてよかろう。
 そこで、今朝、再度種蒔きし、土を掛け、たっぷり散水。明日辺りから台風の影響で雨となろうから、芽吹いてほしものだ。
(10月12日)
 全然芽吹かず。弱ったものだ。昨日たっぷり水やり。そして、残り種を水に漬けておいた。
 今朝、小雨が降り出したので、畝にばら蒔く。しかし、雨は上がり、午後4時に水やり。
(10月18日)
 その後、西の方は少々芽吹きが見られるが、全体に新たな芽吹きはほとんど見られない。
(10月30日)
 芽吹いたホウレンソウであっても育ちが悪い。第2弾に追いつかれるかもしれない。
(11月2日)
 草引き。
(翌3月1日)
 いまだ収穫できる大きさに至らず。
(3月20日)
 数少ない芽吹きしたホウレンソウが鳥に突かれ、収穫不能に。
(3月23日)
 ヤーコンの苗床にするため全部叩いて処分。

<第2弾の栽培>
(10月11日)
 第1弾の発芽不足がため、種蒔きは15日に変更。
 今日は、畝づくりを行った。十六豆第2弾の跡地。
 テンワ(手鍬)で草を削り落とし、鍬で畝の峰の土を退けて窪みを作る。苦土石灰、有機肥料粒、鶏糞をばら撒く。テンワで土を戻し、平たい畝が完成。なお、ブイ(ブユ)の襲撃に遭い、まぶたを負傷。
(10月15日)
 本日、種蒔き。ソロモンを使う。当初、1畝を目論んだが、畝が長い上に、11日同様にブイ(ブユ)の襲撃に遭い、半畝に止める。
(10月24日)
 きれいに芽吹いているのを確認。
(11月2日)
 草引き。
(翌3月1日)
 いまだ収穫できる大きさに至らず。
(3月16日)
 少し大きくなったが、今日、鳥の大群がやってきていて、葉っぱの先を食われている。今日現在は大したことないが、度々来られては無収穫となろう。
(3月20日)
 全ての葉っぱの先っちょが鳥に突かれてしまった。残念無念。
(3月22日)
 本日、防鳥ネット掛け。エンドウに使っていたものを流用。芯の部分は突かれていないので、これから伸びる葉が食べられるようになるかも。
(4月8日)
 今日見てみると、ヒョロヒョロッと伸びて花芽ができているものもある。第3弾も同様な状況。そこで、良さそうなものを探して、やっと1回分のおひたしにできる分を収穫。惨めな思い。
 なお、防鳥ネットは今日外した。
 
<第3弾の栽培>
(10月30日)
 予定通り、本日、第3弾を種蒔き。ソロモンを使う。第2弾の残り半畝とした。
(3月1日)
 いまだ収穫できる大きさに至らず。第2弾より幾分小さい。
(3月16日)
 少し大きくなったが、今日、鳥の大群がやってきていて、葉っぱの先を食われている。今日現在は大したことないが、度々来られては無収穫となろう。
(3月20日)
 全ての葉っぱの先っちょが鳥に突かれてしまった。残念無念。
(3月22日)
 本日、防鳥ネット掛け。エンドウに使っていたものを流用。芯の部分は突かれていないので、これから伸びる葉が食べられるようになるかも。

<2013年度のホウレンソウ栽培>
 第1弾  9月12日  自宅前 1/3畝 失敗
 (早すぎて病気を拾い、1回収穫できただけ) 
 第2弾  9月25日  自宅前 1/3畝 成功
 (10月末に虫食いが出だし、11月に虫食いが進んだ。11月18日に大きそうなものから収穫開始。使った種「新日本」はヒョロヒョロしている。あまり望ましくない種だ。)
 第3弾 10月10日  自宅前 1/3畝 成功
 (12月末から収穫できる状態になった。2月末に収穫を終わったが、「新日本」は葉枯れが目立つ。)
 第4弾 10月23日  須賀前 1/2畝 失敗
 (第3弾とダブり。1月5日に小さなものを収穫したが、3月初めには全体が葉が黄色くなり、収穫をあきらめる。)
 [臨時] 10月29日  自宅前  1畝  成功
 (3年前に期限が来ている残り種「ソロモン」を発見。第1弾の後に種蒔き。3月上旬に食べ頃となり、十分な大きさとなった3月18日に初収穫。その後、順次収穫。)
 第5弾 11月06日  須賀前 1/2畝 大失敗
 (3月になって大きくなってくるも、全部の葉が黄色くなり、収穫をあきらめる。)
 第6弾  3月09日  須賀前 1/3畝 成功
 (4月25日に収穫を始めるも、エンドウと重なり、食べきれず。
<自宅前作付けの施肥の方法>
 おふくろが化成1:種粕3の混合を発芽後にばら撒くであろうから、粗起こしした畝に、苦土石灰をたっぷり、牛糞と有機肥料粒を少々撒き、軽くはつって台形の畝立て。1畝全部をあらかじめ下準備した。おふくろの施肥は、気紛れ的であった。
<須賀前作付けの施肥の方法>
 ここ2、3年は、畝の下に水酸化鉄(使い捨てカイロから取り出したもの)を撒いていたが、在庫が無くなり、今期は使用せず。おふくろがこの畑には出かけなくなったので、化成肥料は使わないことにし、粗起こしした畝に、苦土石灰、牛糞、鶏糞、有機肥料粒、種粕を適当量撒き、軽くはつって台形の畝立てをし、1畝全部をあらかじめ下準備した。なお、第6弾は、ニンジンの畝を一部使用。

<2012年度のホウレンソウの栽培>
  第1弾  8月30日 1/3畝 早過ぎて失敗
  第2弾 10月 2日  半畝 成功
  第3弾 10月20日  半畝 成功  
  第4弾 11月16日  半畝 遅過ぎて失敗(鳥害)
  第5弾  3月15日  半畝 まずまず成功
 (第6弾  3月末予定 半畝 中止)
 その反省であるが、第1弾は、北隣の畑の専業農家の方から“ホウレンソウはちょっと早過ぎる”とご教示いただいたとおりで、芽吹きが悪かったり、芽吹いてもとろけてしまうものがあって、2回にわたって追加の種蒔きをしたが、やはり暑過ぎたのだろう、ほとんど収穫できなかった。
 第2弾と第3弾は順調に成育し、成功するも、ダブってしまった。
 第4弾は遅過ぎて、春になってから生育し始めたものの、激しく鳥害に遭い、大半の葉っぱを齧られてダメになった。ただし、春蒔き用の種のものは生長が遅れていて何を逃れたが、第5弾と一緒の成育となってしまった。
 第5弾は、なかなか生長せず、4月末からやっと収穫できたが、5月20日頃から暑さで葉が黄変し、短期間しか収穫できなかった。

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