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ハクサイの有機肥料栽培 [ハクサイ]

(種蒔き時期)
 従姉妹の話では、彼女の亡き父(小生の伯父)から「ハクサイは9月2日に蒔くとよい」と教えられたとのこと。そこで、近年、小生もそれに倣うことにした。なお、うちでは2014年までは、おふくろの考えで9月初めと9月10日頃の時差蒔きをしていたが、おふくろが他界した2015年から9月初めのみにした。ところが、2016年から品種を「松島新二号白菜」にしたところ、結球せず、2018年からは1週間早めて種蒔きすることとした。しかし、それでも玉を巻かなかったから、2019年からはさらにもう1週間早く種蒔きすることにした。
(農薬使用) 
 ハクサイの農薬使用については従前はけっこう使っていたが、2014、15年は無農薬とした。2016年から再び農薬を使用することにしたが種蒔き時にオルトランを振るにとどめた。2017年からは再び完全無農薬としている。
(無肥料栽培)
 2017年作付けから無肥料栽培に取り組むこととした。参考にしたのは、自然農法(「たんじゅん農」)である。初年度は残留肥料があったであろうから、前年並み(といっても失敗の連続)となったが、2018年の前作(カボチャ)からが勝負であり、カボチャは失敗に終わった。2018年作付けから残留肥料なしであろうから、完全無肥料栽培(一部は肥料栽培)を考えている。
 無肥料栽培で、もう一つ参考にしたのは、三浦伸章「ガッテン農法」であるが、これによるとハクサイの無肥料栽培はかなり難しいとのことであり、一部有機肥料栽培し、無肥料栽培と比較試験をすることとした。
 無肥料栽培の成績はというと、まだ確かなことは言えないが、けっこう難しく、たいした収穫ができない状態にある。 
 このページは、従前の有機肥料栽培についての記録を残し、2017年からの無肥料栽培については「ハクサイの無肥料栽培」で記す。

<2016年 第1弾:須賀前>
 昨年取り入れた自然農法をいったん白紙に戻し、今年は通常の畝立てをし、雑草皆無からスタートさせた。
(8月7日)
 肥料(苦土石灰、種粕、鶏糞)をばら撒いてから、ビッチュウで起こし、均して、鍬で畝立てをしてある。
(8月26日)
 畝に牛糞も入れたいので、テンワ(手鍬)で畝の峰の土を両サイドに退け、牛糞を適度に撒き、手で元の状態に戻しつつ畝を整形。
(8月27日)
 種の在庫がゼロにつき、固定種しか取り扱っていない「野口のタネ」にネット注文した「松島新二号白菜」が今日届いた。
(8月28日)
 今年は畑に直播きすることとした。
 まだ畝に牛糞を入れてないから、今朝、牛糞を入れ込み。テンワで畝の峰に窪みを作り、牛糞を適度に撒いて、手で埋め戻し整形。
(9月1日)
 放し飼いの犬に畝を踏み荒らされている。種蒔きできるように再度テンワで整形し、峰を鍬で押さえて平らに均す。畑が乾いているので、ジョウロでたっぷり水を差しておいた。
(9月2日)
 種袋の注意書きに「種蒔きは暖地では9月初旬まで可」とあり、本日種蒔き。
 2cm間隔で並べ、軽く土を掛け、鍬で転圧。土が乾いているのでたっぷり水やり。
 なお、南半分は種を撒いた後、オルトランを降っておいた。北半分と虫害比較をしよう。
 午後3時過ぎに畑に行ってみると、土があらかた乾いている。再度たっぷり水やり。
(9月3日)
 朝、水やりし、午後3時に見に行ったら完全に乾いていた。これでは芽が流れてしまったかもしれないが、再度たっぷり水やり。
(9月4日)
 朝行ったらきれいに芽吹いていた。ホッとした。たっぷり水やり。
(9月5日)
 やっとよいお湿りが朝と昼にあった。これで水やり不要。
(9月14日)
 葉っぱがけっこう食われている。
 雑草をていねいに引く。 
(9月19日)
 再度草を引きながら、虫食いのひどいものを間引きする。ビタミン大根に付いていてイモムシ(黒くて小さい)を所々で発見。これが葉っぱを食ったのかも。
(9月21日)
 昨日の台風(最大瞬間風速20.4m)での葉折れはなし。幼苗かつ虫食い葉につき、無被害だったのだろう。
 黒いイモムシを再度探し、数匹潰す。
(9月28日)
 葉の虫食いが止まったようである。綺麗な葉がぐんぐん生長しつつある。全滅部分に移植の要あり。
(9月30日)
 不良を引き抜き、歯抜け箇所には混んだ所から後日移植。
(10月10日)
 虫食いは止まっているが、不良が多く、抜き菜にして食べるのは不可能だ。
 良品は随分と成長し、移植はもうこれ以上遅らせることはできない。
 本日、再度不良を引き抜き、7、8株を移植。後日、若干の選りが必要。
(10月16日)
 畝の削り上げ。若干の選り、2株移植。
(12月3日)
 成育にかなりのムラがある。2株だけまずまず玉を巻き始めたが、全般に遅れが目立つ。
(12月17日)
 まだ十分に玉が巻いていないが、1玉初収穫。
(2月6日)
 その後、玉を巻かず。どれだけか玉を巻きかけたものから収穫してきたが、残りは完全に開いたままの状態。評価★☆☆☆☆
(3月5日)
 どんどん菜の花になりつつある。つぼみ状態のものを収穫。なお、株元の脇から生長していたものが2株あり、小さいながらどれだけか玉を巻いていたので、収穫。
(3月15日)
 菜の花を最終収穫。

<2016年 第2弾:自宅前>
 白菜は例年時差蒔き(9月初めと中頃)していたが、2014年は第1弾の種が流れ第2弾だけの栽培、2015年は第2弾を止めた。
 2016年も昨年と同様にしようかと思っていたが、自宅前の畑に空きがあり、初めてのことであるが自宅前で第2弾の栽培をすることにした。
 自宅前の畑は須賀前の畑に比べて虫害がひどいが、遅蒔きであれば被害は少ないのでは、と期待している。
(9月4日)
 トマト第2弾を本日最終撤去し、4mほどを起こし、苦土石灰を振っておいた。
 ここも直播でいくことにする。
(9月5日)
 畝の峰に鍬で窪みを作り、施肥(鶏糞、種粕、有機肥料粒、牛糞)し、小型ビッチュウではつり込み、テンワで粗整形。
(9月15日)
 本日、予定どおり種蒔き。
 細かい草を引き、テンワで整形し、畝の峰を鍬で転圧。種を2cm間隔で並べ、オルトランを振る。畝下の土をほぐして薄く掛け、鍬で再転圧。
 土がよく湿っているので水やりなし。
(9月18日)
 一斉に綺麗な芽吹き。
(10月3日)
 けっこう虫食いがある。株周りの草引き。
(10月9日)
 虫食いで欠損した箇所があり、全体に追加種蒔き。
(10月21日)
 追加種蒔きのものは極小さい。欠損箇所には混んだ所から移植することに。3株ほどを移植し、間引きし、あとは成育を待つのみ。
 なお、間引きしたものを隣の空き畝に埋め込み、たっぷり水を差しておいた。根付けばどれだけか生長したところで引き抜き、おひたしにしよう。
(2月6日)
 今季は第1弾が不作で、第2弾の方が調子いい。ただし、玉になったものは2個ぐらいしかない。評価★☆☆☆☆
(2月18日)
 1週間ほど前から鳥に突かれるようになり、だんだん被害が広がってきた。間引きして隣の空き畝に埋め込んだハクサイは生育が悪くて小さく葉が広がった形であったのだが、ほとんど鳥に食われてしまっている。
 まずまず育ったもので残っているものは玉が巻いておらず、葉先を全部突かれている。そうしたものであっても食べられないものではないから、本日2株収穫。
(3月5日)
 第1弾と同様にどんどん菜の花になりつつある。つぼみ状態のものを収穫。
(3月15日、20日)
 15日に菜の花を少々収穫、20日に最終収穫し、処分。

<2015年>
(9月2日)
 用意した種は「王城白菜 緑の濃い中生80日型」である。昨年使った残り種である。使用期限は2014年5月となっており、発芽が悪いかもしれない。昨年も別品種の残り種を使い、そうなってしまったが、発芽しなかったら種を買ってこよう。
 小さいポットに培養土「土太郎」を入れて35鉢を1トレイに5×7で綺麗にぴったり並べる。種を5、6粒蒔き、「土太郎」を被せ、軽く押さえる。
(9月5日)
 一斉に芽吹き。残り種でも大丈夫だった。
(9月13日)
 1ポット2本に選る。葉っぱの所々に小さな穴が開いており、早くも虫に食われたのだろう。防虫籠を被せる。
(9月19日)
 作付けに失敗した白ナスの畝にハクサイ苗を定植することとし、草叩きと雑草の拾い出しをした。
(9月20日)
 苗はまだ小さいが、定植することにした。ネキリムシ被害を苦慮して、大半が2本立てで、後日、1本にする。
 35株あるから、1列植えでは株間が30cmとなり若干狭い。そこで、ジグザグの半2列にした。
 テボで穴を掘り、牛糞をたっぷり入れて混ぜ、植え付け。
 今年は芽吹いた大根の虫害がひどいので、ハクサイも被害を受けそうだから、広幅の防虫ネットを張る。ただし、ネットが短くて北のほう2m弱は露出。
(10月9日)
 ネット掛けできなかった部分は虫に齧られて消えてしまったものが3割ほど。ネット掛けしてよかった。
 2本植えのものが多く、まだ大半が小さいが、選って1本にする。雑草はたいして生えていなかったが、所々かたまって生えており、それを除去。
 なお、選ったものをネット掛けできず消えてしまった箇所に植えておいた。引き抜いたものだから、着くかどうか疑問だが。
 まだ小さな苗の状態だから、ネットはしばらくそのままに。
(10月10日)
 本日、施肥するためにいったんネットと支え細棒を外した。
 草引き、草叩きし、ネットを掛けた部分は乾き気味で土がフワフワであるから、株元に土を寄せ、押さえる。
 畝の両サイドを鍬で溝立て、混合肥料を施肥し、埋め戻し。指で株周りにも土を寄せる。
 以上の作業をやる中で、小さなイモムシを3匹発見。
 これでは、ネット掛けが無意味と思われ、ネットを張り直すのは止め。
 ところで、ネットを掛けた部分の土が乾き気味でフワフワだったのは、雨があまりかからなかったからだろう。9月25日に約40mm、10月1、2日に各20mmほどの降雨があったのに。これによって生長遅れしたと思われる。
(10月22日)
 草木灰を畝全体にばら撒く。
(11月7日)
 成長ぐあいはバラバラだが、順々に生育中。
 でも、辛うじて生き残った3株(隣どうし)は全く成長する様子がなく、これを処分。
 その場所に残り種をばら撒き、土でかき混ぜて転圧。明日からの雨で芽吹くのを期待。玉は巻かないに決まっているが、葉っぱのおひたしを春に食べられないか?→芽吹かず
(11月14日)
 ハクサイ苗の定植穴にオルトランを埋め込むのが常だったが2013年の比較実験で効果なしの結論を得たから、昨年から止めにした。
 ただし、今年は芽吹いた大根の虫害がひどいので、ハクサイも被害を受けそうだから、苗の植え付け後に広幅の防虫ネットを張る。ただし、ネットが短くて北のほう2m弱は露出。
そうしたところ、10月9日時点で、ネット掛けできなかった部分は虫に齧られて消えてしまったものが3割ほど。ネット掛けしてよかった。
ところで、10月10日に施肥するためにいったんネットと支え細棒を外したところ、小さなイモムシを3匹発見。地中の卵がわいてきたのであろう。これでは、ネット掛けが無意味と思われ、ネットを張り直すのは止め。
 11月13日現在、虫食いはほとんどない。
 今年も無農薬でいけそうだ。
(12月2日)
 本日、初収穫。今年は例年になく虫食いがすごい。暖かな11月であったから虫も元気だったのだろう。加えて、初期の育成に失敗して玉の巻きが悪く、虫が奥へも入りやすかったのだろう。
 なお、お隣の畑の方は例年どおりハクサイの玉の巻きが早く、それがために経験のない病気の発生で1割弱が腐ってしまったようである。
(12月31日)
 初収穫以後、2、3回収穫したが、虫食いがひどい。そこで、虫食いが少なそうなのを今日1玉収穫したが、それでもかなりの虫が入っていたとのこと。12月の異常な暖かさで虫が元気すぎるからであろう。
 例年なら、ハクサイの頭を藁で縛り、強い冷え込みや雪で凍みるのを防ぐのだが、これをすると虫の防寒になり、当分見送ることにした。
(1月15日)
 19日から大寒波がやってきそうだ。そこで、今日、少々早めだが、ハクサイの降雪対策を施すことにした。
 十分に玉を巻き、外葉が溶けているものが2、3玉ある。それ以外は概ね玉が巻いたものが多く、藁3筋で簡単に縛り付けることができた。
 なお、縛りが不十分な玉には、収穫済みの株の外葉を乗せておいた。大半は風で飛ぶだろうが。
(1月28日)
 ここ数日冷え込んだ。1月25日に最低気温ー5.0度。近年では4年前の2月3日のー5.0度に次ぐ。また、1月20日に積雪9cm、25日に3cmを記録した。
 でも、ハクサイは全く凍みていない。
 ただし、十分に玉を巻いたものは外側から凍み始めた。お隣さんの畑は全体がそうなっている。うちは、生長遅れが功を奏したと言えよう。
(3月18日)
 今年のハクサイは虫食いがひどすぎる。順次収穫し、何とか食べられたが、ここへきて暖かくなり、中が腐ってきた。本日処分。
 玉を巻かなかった2株と、遅蒔きすぎて未だ小さい10株ほどは残してある。
(3月25日)
 どちらのハクサイも花芽が伸びて蕾を付けている。明後日に菜の花の収穫だ。

<2014年>
 ハクサイも無農薬でいきたいが、なかなか調子よく行かず、毎年農薬を使っている。
 ポット苗を作り、それを畑に定植するのだが、定植穴にオルトランを埋め込むのが常だ。でも、効き目は高々21日で、それ以前に葉っぱの虫食い被害もでる。今年は2畝栽培で1畝に防虫ネットを掛けることにしたから、むき出しの1畝との虫害比較をしてみようと、オルトランなしでいくことにした。
 なお、例年、種蒔きを2回に分けて時差蒔きしていたが、第1弾の種が古すぎて芽吹きせず、第2弾だけの栽培(9月10日種蒔き、28日定植)になったから、比較するにちょうど良い。
 その結果はというと、今年は飛んでくる虫による害はほとんど認められず、地中に潜んでいた虫による被害だけの感がする。ただし、ネットなしの畝の予備苗が2、3株だけ空からの集中攻撃を受けた。畝の端っこだけがやられたといったところだ。
 こうして、オルトランは、今後は使う必要なしとの結論に至った。
 その後の状況だが、地中に潜んでいた虫による葉っぱの虫食いは全体に見られる。虫食いのない綺麗な葉っぱは1枚もないといった感じだ。でも、生長に支障はなさそうだ。
 この先が問題になるが、幸か不幸か第1弾の失敗により、今日現在、玉がまだ巻いていない。しばらくすれば巻き始めようといった感がする。巻き始めてから玉に虫食いがけっこう出てくるとなると、どんどん侵食される恐れがあるから、農薬噴霧せざるを得ないだろう。
 今日から冬間近とばかり冷え込んできた。たいていの虫は死なないが活動が鈍るだろう。玉が巻いても大して虫に食われない可能性もある。
 今年は無農薬でいけるといい。そう願っている。
(8月31日)
 どの種を蒔くのかをメモして持っていったのだが、それを見るのを忘れてしまい、別の種「ウタネ交配 耐病新京都3号白菜」を使ってしまった。まだまだ種の残りがたくさんあるから、1ポットに4粒蒔いた。
 小さいポットに培養土「土太郎」を入れて35鉢を1トレイに5×7で綺麗にぴったり並べ種蒔き。これを少々日陰ができるが椿の木の北に置き、防虫ネット(網戸のネットを枠に貼り付けたもの)を掛けておいた。
(9月7日追記)
 今年は夏の長雨でジョウロで散水する必要はないが、気温が低いせいか、芽吹き方が悪い。ほんの小さな芽がチョロチョロと出ているだけだ。
(9月10日追記)
 綺麗な芽吹きは2割程度。期限が24年3月(3年前の購入品か?)となっていたから発芽率が悪いのかもしれない。よって、追加で種蒔き。1ポットに4、5粒を押し込んでおいた。なお、あまり日が当たらない場所につき、移動させ、本日種蒔きした第2弾の東側に置く。
(9月10日再追記)
 第1弾は8月31日(日)に行ったが、第2弾は、おふくろの脳トレもあって、撒く時期を相談し、おふくろに考えさせて、なんだかんだで9月10日に種蒔きすることになった。
 年によっては、気候や品種の違いで、第2弾がなかなか結球しないことがあるが、自家消費にはそれで十分だし、かえって白(または黄)色が少なくて美味しく食べられる。
 こうしたことから、種を撒く時期は適当に設定している。
 本日、第2弾の種蒔きを行い、使った種は「王城白菜 緑の濃い中生80日型」である。使用期限は2014年5月となっており、発芽が悪いかもしれないので、1ポットに5、6粒蒔く。
 1トレイに小ポットが35個入り、この数だけポットを用意し、培養土「土太郎」を入れて種を蒔き、軽く培養土を振りかけて終了。1畝約10mだから、30cm程度間隔で定植するから、35ポットで足りようというもの。
 なお、養生は自宅前の空いた畝で行う。トレイを置き、散水し、防虫ネット(枠付き)でスッポリ覆う。
 ところで、第1弾「新京都3号」は2012年4月期限の種ということが原因してか、発芽が2割ほどしかない。今日、追加で種を埋め込んでおいたが、第2弾と同時並行になりそうだ。
(9月13日追記)
 3日前に第2弾の種蒔きをし、綺麗に芽吹いたが、第1弾追加種蒔きはまだ発芽せず。種が古すぎて何ともならない。
(9月19日追記)
 追加種蒔き分は全く発芽せず。発芽は6/35で、今日、不発のポットに、第2弾の発芽(各ポット4、5株)したものをばらして1株ずつ埋め込み。
(9月19日再追記)
 第2弾の発芽率は80%程度か。1ポットに4本は芽吹いている。そろそろ2本に選る必要がある。
 ところで、第1弾は発芽したポットは6/35しかなく、苗が不足するから、第2弾のポットをばらして1本ずつ第1弾の空きポットに埋め込んでおいた。
 そして、第2弾のその他のポットは選って2本にした。
(9月26日追記)
 第1弾の苗はなかなか大きくならず、第2弾の苗に追い越されてしまった。第2弾の発芽したものをばらして1株ずつ埋め込んだポットは、やはり根を痛めたから少し生長が悪い。
(9月28日追記)
 本日、須賀前の畑2畝に定植することにした。なお、本来は第2弾の記事で書くべきだが、このページ(第1弾)で以下、栽培記録を綴ることにする。
 自然農法になるべく倣いたいがため、まず空き畝(平べったい)は起こさず、軽く鍬で両側へ土を除け、苦土石灰、種粕、有機肥料粒、鶏糞、牛糞を振り、周りの土を少し集めるようにして鍬で低い畝を作る。これで下ごしらえ完成。なお、追肥はしない。
 もう1畝はオクラの畝であり、一部まだ実が順次生ってくれ、処分するのは忍びがたい。よって、4株は丸ごと残し、元気な若い脇芽が伸びて実が生っているものは脇芽だけ残して、鎌で刈り取る。なお、自然農法を見習いたく、自然農法では枯れたものは引き抜かず残す(張った根が腐り、それが肥料になる)から、株元から鎌で切り取るだけにした。また、当然ながら畑起こしはしない。
 さて、下ごしらえだが、先に完成させた畝と同様にしたい。よって、畝の峰を可能な限り鍬で溝立てし、同様に施肥した。残した4株は南端に固まっており、ここは手を付けず。
 次に、植え付け。1ポットに2株成育しているものは1株にして(根が少ししか付いていない1株は捨てずに畝の法面に予備として残す)、約30cm間隔で植えつけていく。オクラの幹近くに植え付け予定位置がきた場合は列からずらして、歪んだ並びにした。
 余ったポット苗(小さな苗)は自宅に持ち帰り、引き続き養生し、オクラ4本が終わってから定植する。
 ところで、予備苗は土が少ししか付いていないがために、3時間後のお昼にはグッタリしてしまった。この先当分雨が見込めないから、本苗とともに水やりすることにした。
(9月30日追記)
 種蒔きしたばかりのカブ、大根のついでに水やりを今朝まで毎朝行った。用水路からの採水は明日は不可能となろうから、水やりは今日で終わり。
 そして、ハクサイ2畝のうち、1畝に防虫ネット掛けした。ビタミン大根が大きくなり、今朝、選りを行ったとき、もう不要だろうと思い、外したものを早速ハクサイに転用した次第。
(10月9日追記)
 オクラは今日で処分。株元を鎌で切り取り、根を残す。合間に白菜の残り苗を定植。施肥は後日。
 先植えはだいぶ生長したが、ポット苗はたいして生長していない。
(10月11日追記)
 本日、施肥(苦土石灰、有機肥料粒、鶏糞)を株間に埋め込む。
(10月12日追記)
 9日に定植した苗が虫に食われたりして元気がない。そこで、これらを全部ボツにして、先に植えた予備苗が随分大きく育っているので、これを再移植した。
(10月18日追記)
 全体に綺麗に成長中であり、とも苗(予備苗)の再定植は不要となった。そこで、とも苗を引き抜き、おひたしや卵とじに使うために引き抜く。
 なお、ネット掛けした畝の2株にかなりの虫害が発生しているが、ネット掛けしてない方は大丈夫だ。
(11月14日追記)
 どちらも同じように成長中。虫害も同程度だ。今年は飛んでくる虫による被害がほとんどなかったのであろう。もっぱら地中に潜んでいた虫に取り付かれたのであろう。
 なお、今年は遅蒔きにつき、まだまだ玉は巻かない。
(12月28日)
 今年のハクサイは、第1弾(通常の時期に種蒔き)が種が古くて芽吹かず、遅蒔きの第2弾の作付けに付き、玉が巻いたものは皆無である。どれだけか巻きかけたボソボソのものを収穫して自家用に食しているが味はいい。
 さて、ハクサイの降雪対策であるが、今朝の冷え込みで開いた葉っぱの先が所々で凍みている。
 そこで、少しは玉が巻いているもの(全体の8割程度)をビニール紐で結わうことにした。まず、真ん中より上目の箇所で結わい付け、次に上部を結わう。これでも玉にならないものは最上部をもう1回結わう。
(翌年1月9日)
 生育期は完全無農薬でいくことができたが、今冬に収穫したどのハクサイにも小さなイモムシが数個から10個は入っていると女房が言う。それで、女房は、収穫したハクサイは早めに使い、1枚1枚皮を剥いて水にさらしてイモムシを洗い流すようにしている。今年のハクサイは十分に玉が巻いてないので、この作業がやりやすいと言っており、今秋も去年同様に遅掛けに種蒔きしたほうが良さそうだ。
(翌2月14日追記)
 ビニール紐で結わってあるから、皆きれいに玉を巻いた。
 ここに来て、コゴメ(アブラムシ)が湧いているものが散見され、食べられる葉まで剥かねばならず、玉が小さくなってしまう。
(翌年2月下旬)
 暖かくなって、アブラムシがビッシリ湧いていた株がどれだけかあった。例年のことであり、消毒せず。
(3月8日)
 今年初めて完全無農薬で栽培したハクサイ。
 2月下旬には、アブラムシがビッシリ湧いていた株がどれだけかあった。全部にハクサイにビニール紐をしっかり巻いてあるから、外側は枯葉であるが、中は全く凍みていなかった。
 ところが、その後の暖かさで、今日、収穫してみると、アブラムシが湧いたものは4株に1株程度と少なかったが、全株とも葉先がかなり融けてしまっていた。
 あまりにしっかりとビニール紐を巻きっぱなしにしたのが良くなかったのであろう。
 来季は、節分寒波が過ぎたあたりでビニール紐を外し、アブラムシの発生防止とともに融けるのを防がねばならぬ。
 なお、残りは3、4玉であり、そのまま放置してある。実質上、本日でもってハクサイの収穫は終了。
(3月22日追記)
 一部で花が咲き出した。蕾のものを全部収穫。これは今日採ったツクシと卵とじに。

(2013年の記録)
 種は、次のとおり予定した。
 第1弾 トーホク 王城白菜 緑の濃い中生80日型
 第2弾 野口のタネ 半結球 晩生長崎白菜
 以下、ここでは第1弾(9月1日種蒔き)について記す。
 ポットの数だが、1畝10m強だから、各種の袋には株間40cmとか45cmとか40~50cmとなっているが、おふくろは30cm程度(少々混み混みだが玉があまり大きく生らない方が使いやすい)にしていたから、35ポット用意すれば十分だ。
 培養土(土太郎)を小さいポットに入れ、3粒(4粒になったものあり)を蒔き、土太郎で覆う。自宅前の畑の空いている畝に置き、ジョウロで散水。以上で終了。
 なお、畝立ては先々日に済ませており、畝立て前に肥料を敷きこんである。肥料は、有機肥料粒、牛糞、鶏糞、種粕の4種類で、化成肥料は今年から追肥にも使わないことにしている。
(9月4日追記)
 各ポットとも、ほぼきれいに芽吹いていた。
(9月25日)
 その後、葉っぱがどれだけか虫に食われたがそのまま放置。ところが、数日前におふくろが苗トレーを雑草の際に移動させたがために虫食いが酷くなった。
 今日、須賀前の畑に定植。
 先ずは、草叩きを行い、植え位置をテボで掘ってたっぷり注水。農薬オルトラン粒を振り、根から吸わせることにした。
 虫食いで苗が足りないぎみであったから、株間を約40cm間隔と広めに取り、27株を定植。ほとんどが2本立てである。定着し、少々生長してから1本立てにする予定。
 なお、予備として畝の際に数株移植。
(10月1日追記)
 移植が遅かったことと雨なしがたたって、生長遅れしている。9月28日から連日水やりをしているが、どれだけの効果があるか分からない。
 また、畑での虫害もあり、予備の数株は全滅した。畝の方も所々駄目になりそうなものがあり、今日4株苗を買ってきたから、明日植えなおすことにする。
 今の状況は、だいたい下の写真のようだ。
DSCN0229.JPG

(10月2日追記)
 枯れた1株と芽が食われた3株を購入した苗で埋める。
 定植した苗の根が活着したようで元気になり、2本立てのものを選り、1本立てとする。
 ところが、よくよく見ると、他に3、4本も芽を食われており、これを引き抜き、選った苗を植えておいたが、果たして着くか?疑問。どうやら、鳥に食われたようだ。朝、畑に鳥が何羽も舞い降りていたから、そう思われる。
 なお、畑が乾き気味だから、全体にたっぷりジョウロで水やり。これで水やりは4日目。
(10月6日追記)
 10月2日までで用水路の水が枯れ、3日以降はもう水やりはできなくなった。
 そこで、まだ小さいが土寄せして乾燥防止することにした。
 まず東面を軽く溝立てし、施肥(ようこん(動物残渣ペレット)、種粕)して埋め戻し後、土寄せ。西面は単に土寄せのみ。
(10月7日追記)
 6日夕方と7日朝にたっぷり水やり。
(11月3日追記)
 今年は苗でドタバタしたが、その後は順調に成育しており、虫食いもほとんどない。もっとも後植えや虫食いの酷いものは成長遅れしている。
 今日は、東面を削り上げ。西面に軽く溝立てし、施肥(ようこん(動物残渣ペレット)して埋め戻し後、土寄せ。
(11月9日追記)
 その後、かなり虫食いが生じた株があり、キャベツのついでに本日ハクサイ第1弾全体に農薬(プレオ フロアブル)を噴霧。
(11月24日追記)
 まだ完全には玉になっていないが、本日1個を初収穫。
 草木灰を撒き、畝の両面を土寄せ。
(12月22日)
 今年のハクサイは例年に比べて、どういうわけか育ちが悪く、きれいに玉が巻いたものは皆無で、おおむね玉が巻いたものは3分の1程度だ。玉が巻いたら、雪で凍みるから、その対策をせねばならないが、まだまだ成長中で、今年の降雪対策は昨年より1週間遅れで、今日、実施した。
 まず、ハクサイの開いた葉をたぐってビニール紐を2回周り回して結わう。さらに上部を1回周りさせて結わう。なお、例年なら藁で結わうのだが、畑へ持って行くのを忘れ、畑の物置に置いてあったビニール紐で代用したところである。これを、比較的玉が巻いているもの、3分の2について行った。
 成長が遅れていて、まだまだ小さく、玉が全く巻いていないものは、これから大きくなることを期待して、当分、様子見することに。
(2月23日)
 ハクサイの収穫も終盤となった。残りは数玉。
 苗を植えるときにオルトランを振ったが、その後は無農薬でしのいできた。(翌日追記:そう思っていたが、日記を調べてみたら、11月9日に虫食いがひどかったので1回消毒していた。)
 今日1玉を収穫したところ、枯葉を千切ったらアブラムシがビッシリ張り付いていた。
 今年2月の冷え込みはけっこうきつく、今朝も氷点下であったのに。
 ムシの生命力には恐れ入る。
 他のハクサイはどうだろう?
 案の定、全部にアブラムシがビッシリ張り付いている。
 そこで、ハクサイに被せてある屑葉を除け、結んである紐を外し、枯葉を剥いでやった。
 こうすりゃ、アブラムシが直接外気に触れる。
 アブラムシが朝の冷え込みで死んでくれれば助かるが、果たしてどうなる?
 ちなみに、明朝の最低気温の予報は氷点下1度だ。その後、日増しに上がり、2度、3度、5度となっていく予報だから、明朝が勝負!
 それにしても、厳冬期にハクサイにアブラムシが湧いた経験は記憶にない。どういうわけか?
(2月26日追記)
 3日後の今日、畑へ行って見たら、アブラムシはほとんど死んでくれ、葉にはわずかしか付いていなかった。そのアブラムシもきっと死んでいることであろう。

参考までに2012年の栽培状況を残しておく。
 種は、例年、おふくろがお隣さんの専業農家に頼んで買ってきてもらっていたが、今年は小生が適当にホームセンターで次の2種類の種を買った。前年の残りがあれば同じものを買えば無難であるのだが、残っていなかったので適当に選択するしかなかったのである。それにしても、種の種類の多さにはビックリした。
 ① アタリヤ 京都3号白菜 大型の晩生種 95日で結球
 ② キタイ 冬峠 中晩生 冬どりの本命!寒さに強い 90日型
 ポット苗作り程度のことは、おふくろでもできるであろうし、何もやらないとボケてしまうから、おふくろに次のとおり依頼した。
  早蒔き 9月1or2日に 30ポット (種は①)
  遅蒔き 9月15or16日に 30ポット (種は②)
 どちらも、ちゃんと予定どおりやってくれた。

(9月16日)
 おふくろが育てたポット苗で、4、5本も芽吹いたものは、3本にすぐったようで、数日前から、“はよ、畑へ持って行け”と、うるさい。そこで、本日、定植することに。畝の長さは約10mだから、30ポットを30cm強の間隔で植え付け。1本にすぐるのは、根付いて十分な大きさになってから。
 ところで、定植するときに、農薬オルトランを下に敷くのを忘れており、後から株周りに振っておいた。そのとき、風が吹いてきて、苗が小さいからフラフラする。よって、小さな土の塊で、2、3方向から支えにしておいた。
(9月16日)
 今日、おふくろが第2弾「冬峠」のポット苗作りをしてくれた。けっこう喜んでやっていたみたいだ。
(9月22日)
 9月16日に定植した苗が根元から食われたり、葉っぱの虫食いが散見される。よって、再度オルトランを株元に振っておいた。
(9月27日)
 その後の虫食いは少ししか進んでいないが、念のため農薬噴霧。弱い農薬だから効くかどうか。
 第2弾のハクサイがポットの中できれいに芽吹いているが、定植するにはあまりに小さすぎる。
(10月2日)
 第1弾ハクサイがけっこう大きくなり、1本にすぐる。株元に雑草が多く、ざっと抜くとともに、株がぐらつくから手で軽く土寄せ。
(10月4日)
 第2弾のハクサイはまだ小さいが、本日定植。選ってとりあえず2本立てに。なお、オルトランを定植穴に振り、かつ畝全体にも軽く振る。
(10月5日)
 第2弾のハクサイに万田酵素を試しに噴霧しておいた。種蒔き時期が遅く、玉が巻かない恐れがあるから成長促進のため噴霧したところである。当店のお客様の話では、酵素がうまく効くと、どでかいハクサイになるとのこと。
(10月6日)
 第1弾のハクサイに第1回追肥を行う。畝の東面を少し削り、牛糞と、化成1:種粕3の混合を入れ、土寄せ。(後日追記:この畝は既に牛糞が敷きこんであり、牛糞は入れなくてよかった。)
 第2弾は後日施肥することととし、雨が降りそうにないから水やりした。2株枯れたが、原因は不明。
(10月15日)
 第1弾のハクサイに第2回追肥を行う。畝の西面を少し削り、化成1:種粕3の混合を入れ、土寄せ。これにて追肥は終了。
 第2弾のハクサイに第1回追肥を行う。畝の東面を少し削り、化成1:種粕3の混合を入れ、土寄せ。
(10月18日)
 10月に入ってからの雨なしで、第2弾の畝がすっかり乾き、生長していない感がする。幸い枯れはしなかったが、昨日のまとまった雨で、これから勢いよく生長してくれるだろう。
(10月25日)
 第2弾のハクサイがかなり生長し、少々遅れたが今日すぐった。なお、欠損箇所に予備苗を移植。
(10月27日)
 第2弾のハクサイに第2回追肥を行う。畝の西面を少し削り、化成は使わず有機肥料ペレットを入れ、土寄せ。これにて追肥は終了。
 なお、第1弾のハクサイに虫食いが所々激しくなってきている。よって、本日、全部のハクサイに農薬散布。
(11月中旬?)
 第2弾のハクサイは遅れて種蒔きしたので、まだ小さくて虫食いもないが、第1弾のハクサイは玉を巻き始めており、所々の株に、かなりの虫食いが見られる。
 苗を植えつけるとき、残留性の高いオルトラン粒剤を振っておいたのだが、効き目は高々21日で、昨年は11月13日に別の農薬で消毒している。
 今年も、放置しておくわけにはいかず、消毒することとした。
 使った農薬は、商品名プレバソンフロアブル5で、有効成分:クロラントラニリプロール(通称リナキシピル)とある。コナガ、アオムシ、ヨトウムシなどのイモムシに効くとのこと。2000倍液を1作物に3回まで使用可能で、翌日には収穫してよいとされている。
 農薬プレバソンフロアブル5は、被害を受けていない株や第2弾のハクサイにも虫害予防のため消毒しておいた。
 今季はこの1回だけの消毒で終わらせたが、ハクサイの虫食いはその後どれだけか進行したし、収穫したハクサイからイモムシが出てくることもあった。 
(12月16日) 
 数日前に降った雪もきれいに解けた。早蒔きのハクサイは、おおむね全部がきれいに玉を巻いており、藁で縛る必要もない。
 一方、遅蒔きのハクサイはまだ玉が巻いていない。昨年は、年明け後、2月が近付いた頃でも葉が開きっ放しでイキイキ元気であったから、放置しておいてもよいと思われるが、少しでも早く玉が巻いてくれると有り難いから、藁で縛り付けることにした。
 おおむね巻きかけているものは、1回縛ればよいが、あまり巻いていないものは1回縛った後、開いている葉を寄せて包み込むようにして再度藁で縛ることにした。こんな方法が良いのか悪いのか全く分からないが、何ごとも実験である。
 こうしておけば、強い冷え込みや降雪があったとしても、ハクサイの痛みは軽微で済むことだろう。

(2011年の記録)
 小生は、おふくろに任せっきりで、9月11日に、おふくろが第1弾の栽培として種をポットに蒔いた。これはちょっと遅めだったかもしれず、11月末に、やっと玉が巻き始めた状態であった。なお、第2弾は9月20日頃に種蒔きしたようだった。
 おふくろ(93歳)は元気そのもので、苗作りから畑(自宅から300m)への定植・施肥まで全部やってくれていて、小生は、畑の畝立てと土寄せをするだけであった。しかし、その後で体調を崩し、以前の元気さがなくなり、畑へはほとんど出かけなくなり、小生に任せられることになった。
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