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2013.10.14 キャベツ類の栽培に悪戦苦闘 [病虫害]

 3年前、初めて栽培に取り組んだキャベツ。
 畑に何を作付けするかは百姓経験が長いおふくろ任せにしていたが、キャベツは料理によく使うから「1畝作付けしたらどうか」と、おふくろに問うと「虫に食われて何ともならん」という。
 頻繁に農薬散布すれば虫害は防げるだろうが、農薬散布は小生の仕事になっており、何をどう使えば良いか分からないし、農薬だらけのものを作るくらいなら、同じく農薬だらけのものをスーパーで買った方がいい。
 でも、何とかして自家栽培してみたい。
 通常より大きくずらして涼しくなって遅植えすれば、虫害も大したことはなかろうと思い、キャベツ栽培に取り組むことにした。

 いずれも遅植えであるが、出来具合を比較するため、2、3回に分けて時差植えすることにした。第1弾を初年度は10月中頃、2年目は10月9日に苗の定植をしたのだが、遅すぎて冬季は玉が巻かず、収穫は4月になってからとなってしまった。第2弾以降と収穫時期に大差なし。また、2年目は葉っぱの虫食いがけっこう出て、農薬を2種類適当に使ったが、これが効いたかどうかは不明である。
 それを踏まえて、3年目の昨年は第1弾を少し早めて9月16日に苗の定植をしたのだが、さしたる虫害は出なかったものの、11・12月の低温が影響してか年末に玉が巻かず、何とか収穫できたのは1月末になってからとなってしまった。

 じゃあ、今年はどうしよう。当地では農家は8月末に苗を定植しておられるようであり、そのようにすると「虫に食われて何ともならん」状態になるだろうから、1週間遅れの9月6日に定植した。
 初期の虫害を防ぐため、根っこから吸わせる農薬オルトラン粒を定植穴に振って定植した。これが効いたかどうかは不明なるも、当面はさしたる虫害はなし。
 9月25日には、オルトランの効果も消えたであろうと思い、イモムシに効く農薬(パダン)を予防的に噴霧。でも、葉っぱは水をはじくから効果は疑問符が付く。
 9月中下旬は気温が平年より高く、グングン成長してくれたが、9月末に芽を鳥に食われてしまったものが3株でた。これは想定外であった。昨年産は今春にひどい鳥害があったが、秋にも出るとは思っても見なかった。
 これは、第2弾の定植を予定していた10月2日に苗を買って穴埋めした。

 問題はそれ以降である。
 大きく広がった葉っぱは大した虫食いがなく、虫害はなかろうと高をくくっていた。ところが、10月13日に見てみると、少し玉が巻き始めているものの、多くは虫の糞が目に付く。ひどく糞があるものは巻きが悪いし、中には芽がなくなっているものもある。(これは引き抜いて処分し、新たに苗を購入し穴埋めする)
 よく見るとイモムシがいる。そこで、全部のキャベツ類(昨年から栽培を始めたブロッコリー、カリフラワーなども含めて)を点検すると、数匹イモムシが見つかり、摘まんで潰したが、近眼の上に老眼とくるから、まだ他にきっといることだろう。
 そこで、早速にキャベツ類のイモムシに効く農薬(パダン)を噴霧。最初は芽の部分だけに噴霧したが、途中で大きな葉っぱにもイモムシがいることが分かり、全体に噴霧し直す。
 そして、今朝(10月14日)、農薬の効き具合を調べるため畑に行き、芽の辺りをよく観察すると、潰し忘れのイモムシがいる。摘まんでみると死んでいる。そうしたものを3匹発見。農薬が効いたのだ。
 これで、当面はイモムシに芽を食われることはないだろう。

 今年は9月中下旬から10月上旬は気温が高いから虫害が出たと思いたいのだが、そうではなかろう。虫だって固い大きな葉っぱよりも柔らかい芽の方が美味いだろうし、隠れるにもいい。
 やはり、早く作付けするとなると虫害に遭うと心得ねばならぬ。
 何かのブログで「化成肥料は虫を呼び虫害が出るが、有機肥料だけにすれば虫は寄って来なくなる」と書いてあり、今夏から大きな決断をしてそうしているが、その効果のほどは全くないといった感じだ。

 今年の栽培で学んだことは、「葉っぱが大きくなったら、小まめに芽を見てみて、イモムシを摘み取ること」が第1であり、「虫害が止まらないようなら、農薬散布するしかない」が第2である。第3の方法として、防虫ネットを掛けるかである。さらには、第4の方法として人にも野菜にも優しい忌避剤を調合して時折噴霧するかである。
 今年の失敗を教訓にして、来年はそうしたことで対処するしかないが、これはなかなか面倒なことである。おふくろが言った「虫に食われて何ともならん」というのを、身をもって経験した次第。
 
(10月28日追記)
 その後、虫食いが納まったが、数日前から、また目立つようになり、芯に虫の糞も所々ある。
 よって、本日、前回の残りの農薬を噴霧。早朝の噴霧につき、夜露に濡れているから、あまり効かないことであろう。
(11月3日追記)
 6日前に農薬噴霧したが、やはり朝露がために効かなかったようだ。イモムシを1匹発見したし、真新しい糞があちこちにある。1週間後(10月28日から2週間後)には、また農薬噴霧せざるを得ない。
 それにしてもイモムシはキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの葉っぱが好きなようだ。隣のハクサイはほとんど食っていない。
 ハクサイはまだ玉が巻いてなく、これから被害が出てくると思われるが、今年ハクサイの被害が出ないようであれば、ハクサイの畝間に捨てキャベツを植えてイモムシにそちらを集中的に食べてもらい、ハクサイを救うという手もありそうだ。このアイデアを覚えておこう。
(11月6日追記)
 上に書いた「捨てキャベツ」について、女房から話を聞いた。当店のお客様の中に、虫害防止のため、早めに1畝「捨てキャベツ」を植え、ここに虫を集中的におびき寄せ、他の畝を守るという方法を取っておられる方がいるとのこと。そう言えば、以前にも女房からその話を聞いたことを思い出した。物忘れが激しくなった小生、これじゃあ、いかん。
(11月9日追記)
 キャベツ類の被害が少し広がった。イモムシも発見。よって、薬剤を変えて予定どおり4回目の消毒。
 なお、隣(大根)の隣がハクサイの畝で、一部の株は集中的にかなりの虫害に遭っている。よって、ついでに全部を消毒。ただし、去年よりは虫害が少ない感じがし、虫がキャベツ類に引き寄せられているのかもしれない。昨年は、キャベツ類とハクサイが離れており、また、それらを遅植えしていたから、引き寄せ効果がなかったのかも。
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葉もの野菜 虫との闘い

 難しい問題ですね。私は今年から寒冷紗を辞めました。寒冷紗をしても虫は入ってきます。寒冷紗の一番の欠点は、取り外し、取り付けが面倒な事です。だから、掛けたままにしておくことが多く、その間に虫だらけになります。又、ビニール製品に違和感が有ります。

 御蔭様で、白菜は毎日虫確認(女房の担当)した結果、今はすこぶる順調です。キヤベツは、店で買った苗(10本)を栽培していますが、今のところ順調です。と、言う事で何とか乗り切る事が出来そうです。その他葉もの野菜の隣に、要らないねぎを植えて虫除けにしています。
 今年から始めた忌避剤は、種まき後の小さい苗には有効だと思います。

 白菜に、黒い小さいてんとう虫が沢山いましたが、用心を繰り返しましたが、葉を食べず他の虫を食べているのが分りました。害虫と益虫の区別は人間様が決めますが、本当の事は分らないと思います。
 もしかして益虫を殺しにして、害虫を援護しているかもしれません。60年以上前の農民は、どうしていたか研究してみたいものです。

by 葉もの野菜 虫との闘い (2013-10-15 11:15) 

どろんこ

寒冷紗なのか防虫ネットなのかどちらか分かりませんが、ハクサイにこれを掛けていた従姉妹の話では、「気休めにしかならないが張らないよりはいいと思って張っている」とのことでした。
おっしゃるとおり、ネットを張っても虫は入ってくるみたいですね。
今年、第2弾ハクサイのポット苗が酷い虫食いとなり、これではダメだと思い、ポット苗を作り直し、網戸用のネットで覆ってあるのですが、葉っぱに虫食いが出てきました。
よくよく見ると網戸に小さな穴が開いていたのですが、そこから入り込んだとも思えず、土から湧いてきた虫にやられたのかな?という感じがします。

キャベツや白菜は、毎朝畑に行ってイモムシを潰すしかなさそうですね。
3年前までは、おふくろがこまめに畑へ行ってそうしていたようです。
なお、おふくろが言うには、「朝早い方がええ。日が登ると虫が隠れてしまう。」と言っていました。

さて、「60年以上前の農民はどうしていたか」ですが、おふくろに聞けば分かりそうですが、ほとんど耳が聞こえなくなった上、最近は何事も面倒がりますし、まだらボケが出て、本当のことか間違いなのか判別できないことがあり、何ともならないです。
by どろんこ (2013-10-15 14:39) 

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