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2011.5.3 夏野菜苗の定植でバトル展開! [おふくろ]

 昨日は良く晴れ、風もあって、これで今日は畑に入れる。定植するのにちょうど良い湿り気だ。早朝、といっても7時に作業開始。
 お隣さんからいただいた苗とおふくろが育てた白ナスの苗(まだ小さいが止むを得ない)を軽トラに乗せ、300m先の須賀前の畑へ。それを終えて自宅前の畑の作業開始。
 ところが、あらかた前日におふくろが済ませている。
 “これは、やばい!” 案の定、混みこみに植え付けている。
 この畑は、周りの建物や自宅の庭の樹木で風通しが悪く、日当たりも不十分であるがために、例年、育ちが悪く、収穫もあまり期待できない。よって、今年から畝幅を広くとるとともに、株間も広くしようと目論んでいた。
 耳が遠いおふくろですから、会話にならない。事前に、図面に植付け品種と本数を書いて渡してあるものの、見事に無視されてしまった。これは、想定されたことで、“俺が植えるから、さわるな!”と言っておいたのだが、“わしの好きなようにやる”と、やんちゃなおふくろだから、何ともならん。
 そこで、小生が当初目論んだように植え直しを決行!
 おふくろが、それを目ざとく見付けて、“**は去年作れんかったが今年は植えるから、そのまま空けておけ。”とか、“何で**を引っこ抜いてほかる。毎年作っとるに。”とか言う。
 そこで、小生、耳が遠いおふくろに大声で、“かくかくしかじかで、株間を空けなあかん。**は誰も食べんから作るな。**はこの畑では毎年どれだけも採れんから、須賀前の畑だけでええ。”と言うものの、おふくろが譲るわけがない。
 1か月ほど前に、おふくろに作付け位置の決定を相談したときには、“任せるわ”と、不思議なほど大人しかったのは、何だったのか。どうやら、これは、連作障害を避けるための位置決めを、自分で考えるのは面倒で、そのことだけは、百姓仕事がまあまあ分かってきた息子に任せても安心できると思ったからだろう。
 毎年のように、このような“バトル”を小生とおふくろの間で展開するのだが、一歩も引かないおふくろだから、平行線をたどるだけ。
 そこで、小生が、一方的に妥協の産物を作りあげるしかない。
 他の作業に取り掛かり、おふくろが離れた隙を狙って、手早く植え直しを続行!
 株間を空け、余分に植え付けてある苗は全て引っこ抜いて捨て、**は5株を1株だけにしたり、**は3株だけのスペースを残したり、あっという間に、妥協した形に仕上げ!
 “やられた!”と思ったおふくろ。“なにする!なんでそんなことする!”
 小生は無言。
 まあ、これで落ち着くことが多いのだが、おふくろが再植え直しをする可能性もある。そうしたときには、苗がかなり生長した後に、小生が間引きし、知らん顔を決め込むことになる。昨年も、そうしたことがあった。
 百姓暦80年を超える93歳になろうとするおふくろだから、風通しや日当たり具合で何をどう植え付けたら良いか熟知しているはずなのだが、それにもかかわらず、密植したがるのですから、理解に苦しむ。
 どうやら、これは、第1に、生産農家のやり方が身体に染み付いていて、つい密植してしまうこと、第2に、数多くの品種を自宅前の畑で栽培し、来客があったら、あれこれ渡したいこと、第3に、畑を遊ばせておくとは何事ぞ、そんな勿体無いことはない、といった思いがあるからだろう。
 考えてみるに、10年前と比べると、畝幅も株間もだいぶ広く取るようになっているから、これ以上、アラアラに植える必要はどこにもないというのが、おふくろの見解かもしれない。でも、小生の見解からすれば、まだまだ密植しすぎで、これでは野菜君たちもストレスが溜まり、決していい実を付けてくれないと、確信しているところである。
 生産農家ではないのだから、量多く収穫する必要はなく、美味しいものが採れれば良いのだが。このことは、おふくろも分かってくれているはずなのだが、心からは分かってはいないようだ。
 これから先、何年も、かかるバトルが展開されることだろう。疲れますわ。

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